・中谷彰宏さんの新刊
教養という言葉。
あの人は教養がある。
あの人は教養がない。
よく使われる言葉だと思います。
ただ、教養ってどういうこと?と聞きます。
教養があるや教養がないって具体的に何なの?
このように質問したらきっちり答えられる人はどれだけいるでしょうか。
ほとんどの人は「頭が良いや悪い」ということ。
「マナーが良い人」などが浮かぶかもしれません。
ここで教養という言葉をグーグル先生で検索してみました。
学問・知識を(一定の文化理想のもとに)しっかり身につけることによって養われる。
心の豊かさのことを言うそうです。
学問や知識をしっかり身につけて養われる心の豊かさと言われてどうでしょうか?
わかるようでわからない、フワフワするような感覚ないですか?
私はこの説明だといまいちピンと来ませんでした。
しかしながら、今回の中谷彰宏さんの新刊を読んで教養についてよくわかりました。
書名:なぜあの人は「教養」があるのか。 大人の教養を身につける53の具体例
著者:中谷彰宏
出版社:水王舎
出版年:2018年7月11日
ページ数:192ページ
革命家もIT経営者も、教養書を読んでいる。
去年のある時期にサピエンス全史をおすすめしている著名人。
すごく多かったですけど、サピエンス全史も教養書です。
「教養」という言葉についてわかりやすい。
そして大人の教養を身につける前に読んでおきたい書籍を紹介します。
・教養の基礎の基礎を学べる水玉舎の書籍
プロローグ:面接の「好きなもの」は、「好きな芸術」を聞かれている。教養がないと、採用されない。
CHAPTER1:教養がないと、一流になれない
CHAPTER2:勉強しないと、芸術は楽しめない
CHAPTER3:「わかりやすい」に流されると、成長しない
CHAPTER4:言葉のレベルで、教養の差がつく
CHAPTER5:教養とは、日常のものに美を感じる心だ
エピローグ:教養とは、「生きててよかった」を感じる瞬間だ。その時、神様といる
[この本は、3人のために書きました]
1、展覧会に行っても、何がいいのかわからない人
2、教養がなくて、恥をかいた人
3、何から教養の勉強をすればいいか、わからない人
本書の目次になります。
中谷彰宏さんの書籍にいつもあるコレです。
「この本は3人のために書きました」です。
今回の新刊はすべて当てはまるかもしれません。
そういう意味で言うと私は教養が無いと言えるかもしれませんが(汗)
だからこそ本書の内容を読んで「ヤバい」と思えたり「見直そう」と思いました。
(P.18-19) 趣味は、「好き」で成り立っています。教養は、「好き」を超越しています。「〇〇は好き」という趣味はすべての人にあります。それだけでは教養とは言えません。絵の世界で「モネが好き」「ルノワールが好き」と言う人はたくさんいます。だからといって西洋絵画の教養があるとは言えないわけです。それは興味であり、趣味の世界です。好き嫌いは関係なしに、体系的に学んでいることを「教養」と言うのです。
趣味の世界と教養の世界。
この考え方は奥が深いと思いました。
クラシックなどの音楽や美術を学んでいる。
しかしながら、それは趣味の範囲?
それとも、教養の範囲というのがあるということです。
こういう部分が中谷彰宏さんの考え方に学ぶことが多いです。
(P.29) もう1つ教養で大切なことは、圧倒的な体験量です。体系的な知識と同様に、圧倒的な体験が必要なのです。体験とは、一流の作品にどれだけナマで触れてきているかということなのです。
知識だけではダメ。
圧倒的な体験も必要。
これは言われてみるとそうですよね。
いくら体系的な知識が優れていてもです。
それを実践したこと無ければ机上の空論です。
すぐに成功する人もいるかもしれません。
何回かやってみて成功する人もいるかもしれません。
でも、体系的な知識だけでは机上の空論になります。
それは教養でもそうなんだと思いました。
(P.38-39) 一流の教養をつけるには、一流になるための教養の勉強をすればいいのです。子どもの時から何もしないで教養がつくことはありません。教養のある人は、時間をかけて教養をつけるための勉強をしています。それだけのことです。『〇時間で教養が身につく本』に飛びつく人は、教養のない人です。教養をなめないことです。短期間で教養をつけようとする人は、レンタルのピロピロ着物を着て、なんとなく舞妓ちゃん気分を味わって笑われている観光客と同じなのです。
一流の教養をつけるには一流の教養を勉強すればいい。
そもそも、勉強しなければそのままです。
たとえば、ワインの勉強をしたとします。
いくら本を読んでみても、実際の味は飲んでみないとわかりませんよね。
そういうことだと思います。
私は「○時間で教養が身につく本」に飛びつく人。
該当する人だと思うので肝に銘じたいたい部分です。
教養というのは短期間ですぐに身につくものではない。
試行錯誤を繰り返して心身に身につくものだと感じました。
(P.50) 基本は、一流の人にしか見えないのです。二流から見ると、技術しか見えません。自己流で練習する人は、見える技術だけをマネします。基本をマネしないで技術がつくと、いやらしいものになります。その結果、伸びないのです。
私はほとんど自己流です。
ただ、「我流」に成りすぎる部分も否定しません。
一流から学んだほうがいいのでは?と最近は思いました。
この「学ぶ」という部分は最近の流行りでもありますよね。
ネットにいる一般の人から有料で学べるスタイル。
skype(スカイプ)などで○○時間を○○円でというのもあります。
私はここは自分の目利き力も試されると思うんですよ。
あくまで「一般の人から有料で学ぶ」ことを想定して言っています。
要は、自分よりも下の人を講師にしてしまう可能性もあるということです。
それなのに先生だからと言って慕っていたら成長しませんよね。
そのときは早くその先生と卒業したほうがいいと思います。
「一流」と「二流」どちらから学びたいですか?
一流の人から学びたいという人は多いと思います。
今の時代は有料で学べる機会が数年前に比べて増えました。
ただ、失礼な言い方ですけど、「二流の人が講師」ということも増えた。
逆に言えば、そういうこともあると思うので目利き力。
自分自身で「一流を選ぶ」眼力もつけたほうがいいと思います。
(P.97) わかりやすいものをよしとして、わかりにくいものを避けていると、教養は身につきません。わからなくても、「これがわかるようになりたい」と食らいついてチャレンジする気持ちが大切です。教養は「おいでおいで」とは言ってくれません。むしろ「来るな」と、突き放されます。突き放されても突き放されても、食らいついていくという感覚が必要なのです。
こちらの引用はメンタリストDaiGoさんだったかな?
メンタリストDaiGoさんのニコニコ生放送です。
ニコニコチャンネルの「メンタリストDaiGoの「心理分析してみた!」という番組。
こちらでDaiGoさんが仰っていたことに通ずる部分があります。
DaiGoさんは簡単な本ばかり読んでいるのもいけないよ。
翻訳本の少しむずかしい本を読まないと成長しないというニュアンス。
このことをメンタリストDaiGoの「心理分析してみた!」で過去に仰っていた。
私はそのように記憶しています。私がそのときにそういう本によく手を出していた。
だから、印象に残っている言葉だったと思うので間違っていないと思いますw
たとえば、私は冒頭に触れた「サピエンス全史」という本です。
マンガでわかる「サピエンス全史」は読みました。
でも、本家のほうは未だに読むことが出来ていないんですよね。
わかりにくいものを避けていると教養は身につかないという言葉。
本当に肝に銘じておかなければと本書を読んで改めて思いました。
【なぜあの人は「教養」があるのか。 大人の教養を身につける53の具体例】
・まとめ
【新刊】教養とはなにか? 大人の教養を身につける53の具体例でした。
中谷彰宏さんの本は勉強になるので本当に大好きです。
あくまで私の中谷本を読んで「勉強になる」という部分です。
「自己啓発」という部分ではないんですよね。
今回の教養もそうですけど、「新しい視点」という部分です。
それに「マナー」についても多く学んでいるんですよね。
私は中谷彰宏さんの本から多くのことを学べていると思います。