・大切な考え方だと思います
私は裁判の事例。
法律的にどうなんだろう?
そういうことの知るの大好きです。
弁護士さんが見解を語る。
法令に照らし合わせてくれるの参考になります。
昨今はインターネット時代。
こういう時代だからこそより大切な考え方。
誹謗中傷や攻撃的なメッセージ。
これって犯罪なのに軽くやる人が今でも後をたたない。
普段から刑法的思考があれば立ち止まるんじゃないでしょうか。
書名:刑法的思考のすすめ 刑法を使って考えることの面白さを伝えたいんだよ! (未来のわたしにタネをまこう 2)
著者:仲道 祐樹
出版社:大和書房
出版年:2022年3月24日
ページ数:272ページ
よりよい社会はどうすればつくれるのか?
法を使って問題を解決していく。
クリエイティブな思考戦を体験せよ。
仲道祐樹さんの刑法的思考を学んでいきましょう。
・実際に起こった事件や授業で扱っている事例
(P.8) 本書は、実際に起こった事件や、私が授業で扱っている事例を使って、みなさんに、刑法を使って考えることの面白さを伝えたいと思っています。ここでいう「刑法を使って考える」ということを、本書では「刑法的思考」と呼びたいと思います。
【目次】
はじがき
1 刑法的思考の前に:本書でやろうとしていること
2 殺人罪(刑法199条)を使って考える
3 身近な犯罪を使って考える
4 刑法的思考の限界とその先
5 刑法的思考の後で:刑法について知る
あとがき
本書の概要と目次。
刑法的思考の話。
自分を守る助けになる。
そちら方面が強いですよね。
一方で一度立ち止まって考える。
特にインターネットだと人が変わる人が多いです。
リアルではやらないようなことをしまう人もいます。
そういうときの抑止力になる。
普段から刑法的思考があると立ち止まれると思います。
楽しく読めた本書を私なりの書評させていただきます。
(P.112) 「みなす」というのは、法律上そのように扱う、という意味で、要するに、窃盗や強盗(「この章の罪」)については、電気を盗っても窃盗として扱うよ、という趣旨の条文になります。逮捕例もあるので、気をつけてくださいね。
ニュースで見るときありますよね。
勝手に電源を使用して充電していた。
スマホ時代で特に増えた印象があります。
これはもちろん、犯罪行為にあたります。
窃盗罪にあたるという話です。
純粋にお金には換算できないような価値。
思い出の品や家族からの手紙などもそうみたいですよ。
コンビニやファーストフード店やファミレスなどに行くとです。
「勝手に電源場所を使用しないでください」
それに電源場所を塞いでいるお店も見掛けます。
ただ、窃盗という面から考えてみる。
お店側がそんなことする以前にお客側がしてはいけないこと。
電源については気をつけなければいけないことだと思います。
電気を盗っても窃盗として扱うなので気をつけましょう。
(P.134) 侮辱罪はともかく、名誉毀損罪がそのような身近な犯罪になったのは、ここ最近のことです。それまでは、名誉毀損罪というのは、新聞や雑誌の記者が書いた記事が主な規制対象でした(名誉毀損罪の有名な刑事事件に、月刊ペン事件や夕刊和歌山時事事件と呼ばれる事件がありますが、その事件名が雑誌名、新聞名から取られていることからもわかると思います)。ではなぜ、名誉毀損罪がみなさんにとって身近な犯罪になったのか。その最大の要因は、インターネットの普及です。
みんなが犯罪者になってしまう可能性がある名誉毀損罪。
この辺りは私も刑法的思考が入っているかもしれません。
インフルエンサーのアンチ。
インフルエンサーをディスっている人。
YouTuberをディスっている人もそうかもしれませんね。
名誉毀損罪が入っていない?
Twitterでツイート見ていると感じることがあります。
人それぞれ好き嫌いが別れるのは仕方ない。
嫌いだった場合は関わらないって選択肢を選ぶ。
名誉毀損罪って視点を入れてみてください。
誹謗中傷は自覚していてもこちらの視点。
意外と抜け落ちている人が多い印象あります。
ネットだからこそより意識的にコメントしていきましょう。
(P.142) 表現の自由と名誉はどちらも重要なものです。しかし、時として両者はトレードオフの関係に立ちます。名誉に全振りすると、表現の自由が大幅に制約され、表現の自由に全振りすれば、名誉やプライバシーの保護が驚かされます。このときに法は、どちらかを10対0で勝たせるのではなく、どうすれば両者がともに、適正に保護される状態を作れるかを考えます。
裁判を見ているとです。
興味深い判決も多いんですよね。
表現の自由と名誉。
確かにどちらか一方を重視する。
何も言えなくなるので難しいところだと感じます。
両者がともに保護される状態。
全振りはされていないのは覚えておきます。
(P.182) どこまでを刑法の対象とするかは、この日本という国にある様々な利害を調整しながら、「ここから先は、社会全体としても犯罪と扱って、刑罰という厳しい手段を使ってでもコントロールしないとまずいよね」というラインを引いていく作業が必要となります。そして「社会全体として犯罪と扱うことに決めたんだから、その範囲内では、私たちとしてもそこで禁止されていることはやらないようにしよう」と思うわけです。
時代が変われば法律も変わる。
数10年前に比べたら新しい法律も増えています。
ネットや仮想通貨など今まで無かったモノもありますし当たり前ですよね。
引用箇所で書かれていること。
法律をしっかり守ることが大切。
それが社会の秩序に繋がっていきます。
法律のことに興味を持ち知り生活していきたいですね。
(P.239) 刑法的思考で刑法を「使う」ことの限界と、刑法を「作る」あるいは「なくす」ことで問題を解決できる可能性とを見てきました。様々な社会問題の解決に刑法が持ち出される場合がありますが、どこまでを刑法でやって、どこから先をトータルな政策として実現していくのか。そのバランスは本当に難しいです。ぜひ他の法分野や法的問題、政策的課題にもアンテナを伸ばしてみてください。刑法的思考で、それぞれの問題を眺めてみてください。
実際に起こった事件。
著者である仲道祐樹さんが授業で扱っている事例。
本書を読んでいて楽しかった。
楽しい勉強というのができました。
刑法についての理解と興味が湧きました。
【刑法的思考のすすめ~刑法を使って考えることの面白さを伝えたいんだよ! (仲道 祐樹)】
・日頃から法律に興味を持っていきましょう
【新刊】 仲道祐樹の刑法的思考のすすめでした。
皆様からのコメントを見ているとです。
「法整備が追いついてない」
「法整備もっと早くして!」
こういう声もよく耳にします。
本書を読んでみて感じました。
法律を作るのも難しい。
難しい中での時代の変化も早い。
価値観や生活スタイルも変化していますからね。
本書でも触れられていたタバコ。
タバコなんて典型例じゃないでしょうか。
昔だったら関係なくどこでも吸うことができた。
それがライフスタイルの変化で法整備どんどんされていきましたからね。
勉強になり考える機会になる刑法的思考のすすめでした。