【新刊】 渋谷和宏の激変する世界の未来を予測する100年に1度の経済学

・経済学のことが理解しやすい新刊

 

 

経済学と聞いてみてです。

難しい印象や取っつきにくい。

何よりも私には関係ない。

そのように思う人もいるかもしれません。

 

しかし、経済についてになります。

誰しも生きていたら生活があります。

普段の生活で疑問に感じることなどです。

経済学として知っていると視野が広がるかと思います。

 

本書を読んでみて特に感じたのがその辺りです。

色んな私生活のアレコレも経済学の視点。

経済学の解説を聞くとなるほどと理解できました。

渋谷和宏さんの理解しやすい解説を感じた新刊を紹介します。

 

 

 

激変する世界の未来を予測する100年に1度の経済学

 

 

 

書名:激変する世界の未来を予測する100年に1度の経済学

 

著者:渋谷 和宏

 

出版社:総合法令出版

 

出版年:2021年10月28日

 

ページ数:205ページ

 

 

 

10年後、20年後、世界はこう変わる!

難しい専門用語なし。

身近なニュースで経済学の基本がわかる。

そんな理解しやすい経済学についての新刊を私なりの書評していきます。

 

 

 

・リアルではないバーチャルな集中講義・講演的な本書

 

 

 

(P.6) 本書では経済学のモノサシを用いて、そのようなコロナ後に向けての変化の道筋も描いてみました。経済学は普段の仕事や生活での様々な決断や選択に役立つだけでなく、将来像の予測にも活用できると私は考えています。とりわけ仕事や生活が一変したコロナ禍では、それが言えるでしょう。論より証拠、それでは講義を始めましょう。

 

 

 

【目次】

 

講義を始める前に:5分間のオリエンテーション

 

第1回目:「値段」と「消費者の行動」

 

第2回目:100年に1度の経済・社会の危機でも「勝ち組」が生まれる理由

 

第3回目:日本の労働生産性が低い”真の原因”と働き方改革の”新たな可能性”

 

 

 

第4回目:つながる世界、広がる貿易

 

第5回目:消えたインバウンドと日本経済浮上への課題

 

第6回目:コロナ後 景気はどうなるの?前編

 

第7回目:コロナ後 景気はどうなるの?後編

 

第8回目:100年に1度の危機なのに、なぜ株価は天井知らずなのか?

 

 

 

本書の概要と目次です。

 

カンチくん

ジュンペイくん

アスミくん

 

読者代表でバーチャル学生3人。

講義なので登場人物として質問や感想を投げかけます。

そういう面も含めて本書は取っつきやすく身近だと感じました。

 

 

 

(P.27) 「一人ひとりが合理的に振る舞うことで、全体としては逆に不合理な問題を生じさせてしまう現象」を「合成の誤謬」と言います。誤謬とは難しい言葉ですが「誤り」の意味です。つまり「合成の誤謬」とは、「合わさった誤り」ということですね。マスクや消毒液の値段が高騰した3つ目の理由、それがこの「合成の誤謬」でした。マスクや消毒液に限らず、モノやサービスの値段が急激に上がったり、逆に下がったりするときには「合成の誤謬」がしばしば起こります。

 

 

コロナ禍になって直後のことです。

マスクの品薄や消毒液も品薄でしたよね。

記憶に新しいところではございます。

 

合成の誤謬と言うそうです。

事象と合わせて言葉を解説してくれる。

意味としても伝わりやすいですよね。

 

あのときのあれって合成の誤謬?

そういう風に想像できますし今後の未来。

合成の誤謬が発生しているって見方もできますよね。

 

 

 

(P.59) コロナ禍以前から、外食である店内飲食と、家の中で食べるので「中食」とも呼ばれる弁当店や惣菜店などのテイクアウト飲食は代替的な関係にあり、消費者の獲得競争をしてきました。そこへコロナ禍が起き、テイクアウト飲食への需要が一気に拡大しました。

 

 

スシローの事例を例に説明されています。

コロナ禍でテイクアウト需要が生まれました。

生まれたと言うより、せざるを得なかったが正しいです。

 

他の書籍でも解説されていました。

急いでテイクアウトを開始した飲食店。

元からテイクアウトに力を入れていた飲食店。

当たり前の話ですが、お店で差は出てきてしまいますよね。

 

前までは無かったテイクアウト。

試したら味が落ちていて不評のお店の声も聞こえてきました。

 

その意味合いでもテイクアウト需要が増えたのは確か。

ただ、事前に準備して力を入れていたからこそ拡大したんでしょうね。

 

 

 

(P.87) ワーケーションは単に勤務地を多様化するだけにとどまらず、私たちの働き方を変える可能性を持っています。本社などの拠点から離れた場所で働くので、社員の自由度は高まるでしょう。事務作業をする時と、じっくりモノを考える時のメリハリもつけられます。社員の一挙手一投足を逐次管理できなくなるので、仕事の成果で評価せざるを得なくなるでしょう。しかもワーケーションには、これまでの働き方に欠けていた重要な要素があります。それは「快適に働く」ことの追求です。人は環境への満足度や幸福度が高いほど「労働生産性」が上がり、良い発想が生まれるといわれています。

 

 

テレワークの働き方。

コロナ禍になり広まりました。

テレワークって言葉もすっかり認知されてますよね。

 

興味深い新たなテレワークの形態。

その1つがワーケーションになります。

 

ワーク=仕事

バケーション=休暇

 

アメリカ生まれの造語みたいです。

私はワーケーションは初めて知りました。

 

ただ、ワーケーション的な働き方。

企業で取り入れているところがあるのはニュースで知りました。

あれはテレワークではなくワーケーションのほうが厳密には正しいのかも。

時代の変化にあわせて柔軟に自分の考え方も変えていきたいです。

 

 

 

(P.144-145) 経済活動は活発になったり、停滞したりを繰り返しながら営まれているのです。後で触れるような様々な理由から常に変化し続けているのですね。そして、その際、一定の期間でどれだけ変化したかで「経済活動の勢い」が分かります。企業の提供するモノやサービスの売り上げが1ヵ月間で1・5倍に増えるよりも、2倍に増える方が「経済活動の勢いは良い」ことになります。逆に1ヵ月間で企業の提供するモノやサービスの売り上げが半分に減ったら、経済活動の勢いは一気に失われてしまったと言わざるを得ません。また、企業の提供するモノやサービスの売り上げが今どれくらいかで「経済活動の水準」が分かります。企業の提供するモノやサービスの売り上げが1ヵ月間で2倍に増えたら、企業が担う「経済活動の水準」は1ヵ月間で2倍になったと言えます。つまり、景気とは企業や世帯、個人などが密接に絡みあった、「経済活動の変化のあり様を示すモノサシ」だと言っていいでしょう。

 

 

 

景気についてになります。

テレビを見てもネットを見てもです。

景気について語られることはあります。

この語られるという部分。

 

景気が良くなった。

景気が悪くなった。

 

ほとんどのニュースはそうですよね。

そもそも、景気ってなに?って話ですよね。

それを理解しやすく解説されている部分になります。

 

渋谷和宏さんの解説を聞いてみてです。

なるほどと思える解説で理解しやすい。

景気についてストーンと腑に落ちる内容でした。

一言に景気と言っても色々あると思えて深いと思いました。

 

 

 

(P.183) 日経平均が上昇しれいれば「日本企業の株価は好調で、多くの企業の株価が値上がりしており、投資家は日本企業への投資に前向きだ」と判断できます。逆に日経平均が下落していると「日本企業の株価は低調で、多くの企業の株価が値下がりしており、投資家は日本企業への投資に後ろ向きになっている」と判断せざるを得ません。だから、テレビや新聞が毎日のように「今日の日経平均は2万数千円でした」などと報じているわけですね。

 

 

100年に1度の危機。

それなのに株価はどうして天井知らずなのか?

 

昨今は株式投資に興味を持つ。

実際に初めている人も多く見かけます。

 

株についての知識が無い人です。

現代の状況と株価の状況を考える。

不思議と思う人も多くいらっしゃると思います。

理由を噛み砕いて説明されていて理解しやすかったです。

 

 

【激変する世界の未来を予測する100年に1度の経済学】

 

 

・疑問に思っていたことが理解しやすい

 

 

【新刊】 渋谷和宏の激変する世界の未来を予測する100年に1度の経済学でした。

 

これはどういうことなんだろう?

世間のこれってこういうことなんだ!

素朴な疑問が解決する1冊でとても勉強になりました。

経済学を身近な事例と一緒に紹介されてるので入門書として理解しやすいです。