・怒りと言う感情は悪くない
私は怒らない方です。
普段から温厚タイプになります。
そんな私でも怒りがこみ上げるときがある。
生きていたら理不尽極まりないことに遭遇する。
やり場のない怒りに遭遇することだってあります。
そこで大切なのが怒りをコントロールする視点。
我を忘れて怒り狂ってしまうのが問題なんです。
自覚した上で感情を出して怒れるかどうか。
怒りをコントロールするって部分が大事じゃないでしょうか。
怒りを無くすって無理なことだと思います。
と言うよりも自分の今の感情に気づくこともできる。
怒りも自分の中にある大切な感情だと感じます。
本書は怒りの扱い方大全と言うことで網羅されている内容でした。
書名:怒りの扱い方大全
著者:戸田 久実
出版社:日本経済新聞出版
出版社:2021年7月22日
ページ数:296ページ
怒るのは悪くない。
コントロールができれば大丈夫。
本書を読む前から私はこの視点でした。
だからこそ磨きをかけたい私としては読みたい内容。
中身も理解しやすくて日常生活で取り入れたいと思えました。
・怒りの感情とうまく付き合うコツが満載
(P.4) 怒りの感情とうまく付き合えるということは、自分の人生をよりよく生きることにつながるのです。「アンガーマネジメントができるようになったことで、本当に生きやすくなった」という声を多数いただいています。本書を通じて、より多くの人がそうなることを願っています。
【目次】
Chapter1:怒りの仕組みを知っておこう
Chapter2:まずは小さな怒りをしずめる練習から 初級編
Chapter3:ちょっとしたテクニックが役に立つ 中級編
Chapter4:重度の状況にはチームで対応する 上級編
Chapter5:自分に対するイライラの扱い方
本書の概要と目次でございます。
まずは基礎として怒りのメカニズムを知る。
その後に初級編から上級編まであります。
最後に自分に対するイライラの扱い方です。
網羅的なのは嬉しいですし順を追って理解しやすいかと思います。
(P.55) 不要なアドバイスに対して、逆ギレするのは得策ではありません。相手の思いやりに対して、まずはお礼を言いましょう。そのうえで、相手の介入は必要ないことをやわらかく伝えます。
誰しも肝に銘じたいことじゃないでしょうか。
逆ギレまでは行かなかったとしてもです。
イライラしてしまう。
悪態をつくような言い方をしてしまう。
人間だからあると思うんですよね。
まずはお礼をしっかり言う。
相手の介入は必要ないこと伝える。
忘れないようにしたいことだと感じます。
(P.89) アンガーマネジメントで一番やってはいけないことのひとつが、怒りに任せた衝動的な行動をとることです。売り言葉に買い言葉のように、やり返すということは避けましょう。怒りが生じても、人は6秒たてば理性が働き、怒りに任せた衝動的な行動はしなくなります。そのため、イラッとしたり、怒りがわいてきたら、6秒やり過ごせるようにしましょう。
怒りに任せた衝動的な行動をとる。
後から自分が後悔するパターン。
少し言い過ぎたかもしれない。
感情に任せて衝動的になりすぎたかもしれない。
その後悔をしないためにもです。
6秒ルールを徹底するのは大切。
やり過ごせるように意識的になっておきましょう。
(P.232) 「他人と比べてできない」といっても、ほかの人の一部分だけを見ているだけ。まわりからすると「こんなにできている」と見える人であっても、家ではできていないところなどたくさんあります。どんな人でも完全体ではないのです。もしかしたら、「この人と比べて自分はできない」というのも、自分の思い込みかもしれません。比べている相手よりできていることが、どこかにあるはずです。いつもほかの誰かを基準に生きていたら、自分の人生を見失ってしまうことになります。人と比べて自分を卑下することはやめませんか?
まず引用を読んでいただきたいです。
「怒りと関係ある?」
このように思う人もいるかもしれません。
自己肯定感とか自己卑下する人に向けてでも言えますよね。
私として引用を読んでみるとです。
Twitterなどでも他人と比べ過ぎてしまう人はいます。
それが自己卑下に繋がるなら自分だけに向かいます。
しかし、他人への嫉妬、妬み嫉みなどに向かってしまう。
世の中的にはそういう方々も多々いるわけです。
大枠で言うと怒りの感情になるんじゃないでしょうか。
だからこそ他人と比べないって複数の面でも大切だと私は思います。
(P.237) 怒りの伝染力を考えるのであれば、伝染する機会を断ち切り、影響を受けないところに自分の身を置くのは、対応策のひとつになります。とくに、自分が怒りをぶつけられている本人でない場合、余計な伝染を受けないよう対処することはできるでしょう。
他人の怒りは伝染する。
これは多くの書籍で書いてあること。
私も初めて知ったときは驚きました。
周りに怒りっぽい人がいる。
あなたも怒りっぽい性格になっている。
もしかして、原因の1つとしてあるかもしれません。
怒りの影響を受けない場所に行く。
怒りの伝染を受けないようにする。
私もこの事実を知ってからは意識するようになりました。
(P.291-292) 300回の場数を踏む気持ちで取り組むと、10回、20回で元に戻ってしまっても、気にしなくてすみます。1回や2回ダメだったからといって落ち込まず、「100回、200回、300回すれば大丈夫」というゆとりの気持ちを持って取り組みましょう。1日3回気をつければ100日間、3ヶ月ちょっとでクリアするのですから。
NHKのアナウンサーを指導している講師。
長年染みついた習慣を変えるには300回のトライが必要。
著者である戸田久実さんは聞いたことがあるそうです。
習慣と言うかクセになってますもんね。
1度、型みたいになると変えにくいのは想像できます。
私も過去に書評している禁煙本です。
禁煙に成功した人のデータ。
1度で成功した人なんてほとんど稀。
何10回もチャレンジした結果で禁煙に至った人がほとんど。
仮に怒りっぽい性格に悩んでいる場合です。
本書を読んで1度で治るなんて思わないほうが良い。
日常生活で意識的になり改善していく。
何度も何度も気づき矯正していくの大事だと思います。
【怒りの扱い方大全】
・怒りをコントロールしていこう
【新刊】 怒りをコントロール 戸田久実の怒りの扱い方大全でした。
生きていたら色んな人間関係がある。
その中で怒りを感じる機会は誰しもあります。
だからこそ怒りについてのメカニズム。
自分の怒りをコントロール術を知っていることは大切だと思います。
本書は知識を知り実践できるも多いので参考になるはずですよ。