・誰しも「勘違い」は起きるもの
勘違い。
これって色んな側面があると思います。
代表的なの物事の勘違い。
人に対して勘違いしていたもそうです。
しかし、自分自身への勘違い。
今までの思考回路の勘違いもあるんじゃないでしょうか。
良い意味の勘違いは良いと思います。
悪い意味の勘違いって生きていたら持っているはずです。
近いところで食わず嫌いもそうかもしれません。
本書は勘違いを科学的に上手に使用していける書籍になります。
書名:「勘違い」を科学的に使えば武器になる 正しい話し方よりも納得される伝え方
著者:堀田秀吾
出版社:秀和システム
出版年:2020年3月20日
ページ数:240ページ
38のデータ。
人間関係のストレスをゼロにする。
超わかりやすい具体例。
フレーズが満載になります。
バイアスなどの説明は本当に理解しやすいです。
早速ここからは私なりの書評させていただきます。
・コミュニケーション能力が手っ取り早く向上する本
(P.6) 純粋な「会話力」を磨くのはかなりの訓練が必要ですが、必要最低限のバイアスを学ぶには、この本を読めば十分と言えるでしょう。この本を読むだけで、コミュニケーション能力が手っ取り早く向上できるのです! また、この本では、心理学に関する部分をより充実させ、読者のみなさまにとってより有益な内容とするために、15年にわたる共同研究の仲間であり、盟友である心理学者の藤田政博先生に監修としてご協力をお願いしました。ぜひ、最後までおつき合いください
【目次】
はじめに:「バイアス」がコミュニケーションの成否を分ける
第1章:バイアスの使い方を知って負けない武器としよう
第2章:科学への関心が仲間をつくり、敵を遠ざける
第3章:言語学を駆使すれば騙されない、勘違いされない
第4章:バンプ・オブ・チキン(弱者の一撃)を食らわせよう!
第5章:相手の勘違いや思い込みをゼロにする「神の伝え方」
おわりに:つねに自分をアップデートする
参考文献
本書の目次と概要でございます。
私生活はバイアスに支配されている。
バイアスを学ぶことって大事だと指摘に思います。
おわりにで書いてある常に自分をアップデートするもそうです。
より、生きやすく、より、楽しい1日にする。
長い人生をより豊かにより充実させていく。
そのためにも学ぶことを忘れないようにする。
自己の探求は深めていきたいです。
(P.25) できるだけそういったバイアスにとらわれず、変な勘違いや思い違いをせずに、逆にバイアスを武器にして、うまくコミュニケーションできるようになることが、この本の狙いです。ただし、そのためには、バイアスのない「正常」な状態がどんなものかを、ある程度は理解できている必要があります。バイアスによる偏りやゆがみを直そうとするなら、偏りやゆがみのない状態がわかっていないといけないでしょう。
正常な状態を知っている。
正常な状態を理解している。
現代は大事なことだと思います。
マーケティングやキャッチコピーにもバイアスは使用される。
悪用とまでは言いませんが大きく見せるために使用されていることも多いです。
偏りやゆがみのない状態を理解している。
その上で納得して商品を購入したり出来るといいですよね。
これはコミュニケーションもやはり一緒だと思います。
(P.40) 客観的な情報も、他者の主観や主観の集合にすぎないかもしれない。ゆえに、それぞれに考えが違うこと、自分を含めていかに主観があやふやで、頼りないものであるのかを理解することが大事です。さらに、潜在的バイアスという見えないワナがあることを肝に銘じられれば、どれだけ自信があることでも、冷静に、柔軟に物事をとらえられるでしょう。
自分は差別しないと思っている人。
そんな人でも無意識のうちに差別をしてしまう。
これが潜在的バイアスと言われる現象です。
正義感から正義を押しつけてしまう。
正義が悪になってしまうような言い方。
正義感からやっていた人が誹謗中傷など差別的になっている。
ネットでよく見るこれも潜在的バイアスと踏まえると納得です。
大事なのはこちらになります。
完全に中立的な見方や客観視は不可能。
その上でそこを認識して行動していく。
私も肝に銘じて情報発信していきたいです。
(P.62) 私たちは他者とのコミュニケーションがうまくいかないと「自分の言いたいことが伝わっていない」と感じたりして、相手に原因を求めがちです。ところが実際には、自分のバイアスが原因で、話がかみ合っていないケースも多々あります。誰もが1人ひとり違うバイアスを持っています。そのせいで、自分と相手の認識が完全に一致することはありません。当たり前のようですが、じつはこれが非常に大切なポイントなのです。
人それぞれ持っているバイアスが違う。
バイアスのことを知って実践していく。
全員が全員その通りになるとは限りません。
日頃から伝え方や言い回しを勉強しておく。
その人に伝わりやすい言い方を知っている。
蔑ろにしては行けないと思います。
自分自身に当てはめて見てもそうです。
同じようなことを発信している人になります。
この人の言っていることは理解しやすい。
この人の言っていることは何かわかり辛い。
自分の中のバイアスが発動しているってことですね。
(P.175-176) ひそひそ話を見聞きした人が「自分のことを言っているのではないか?」と思ってしまうのは、別に自意識過剰なわけではありません。声を小さくして伝えている時点で、ひそひそ話はグライスの会話ルールでいうところの「伝え方のルール」の違反です。それを見かけた人は、そのルール違反の理由、含意を考え始めます。「ひそひそ話をしているということは、誰かに聞かれたくない会話なんだ」→「私に聞こえないようにしているから私の話なんだ」→「私の悪口なんだ」 こういう流れで、不安な状態になってしまうのです。
なるほどと思える解説になります。
本書では無く他の書籍に書いてあったことです。
大枠と伝え方のルールで一緒だと思います。
携帯電話で話しているのを不快に思う理由。
こんなところで話すのはマナー違反と言う気持ちよりもです。
通話先の相手の声がこちらに聞こえないから不快に感じてしまう。
マナー違反だなって感じているようで実はそちらが不快の理由らしいです。
普通に対面で会話して話している人ももっと不快に思うはずですからね。
ひそひそ話に対して不快になる理由。
2つの話をセットで思うと腑に落ちますよね。
不安やイライラに感じるのもバイアスに左右されている。
バイアスを知っているとそういう視点で見ることもできます。
【「勘違い」を科学的に使えば武器になる 正しい話し方よりも納得される伝え方】
・バイアスについては知っておいて損はなし
【書評】 堀田秀吾の「勘違い」を科学的に使えば武器になるでした。
本書はバイアスについてよく理解できる書籍です。
円滑なコミュニケーションをするためにともう1つ。
知っていることによって自分を守れることも多いと感じます。
「あっ、今○○バイアスにはまっている」と気づけますからね。