・経営者の視点を知っておく
すべての経営者が知っておくべき理想の引退を迎えるための心得。
一見、経営者向きだと思います。
そうなると私は経営者じゃないという人も多いでしょう。
しかし、ここでちょっと待ったです。
経営者からの視点を知ることはなかなか無い。
本書は経験談的な人生訓も多く含まれています。
普段は話す機会も無いような人のお言葉。
それを本で気軽に触れられるのは有り難いことです。
今回は経営者のみならず皆様に役立つような視点を選んで書評します。
書名:すべての経営者が知っておくべき理想の引退を迎えるための心得
著者:古小路勝利
出版社:同友館
出版年:2021年2月5日
ページ数:250ページ
なぜ、引退しないのか。
なぜ、引退できないのか。
なぜ、引き継げないのか。
このような視点を考える機会はなかなか無いと思います。
それに引退しない人や出来ない人の気持ちに寄り添える。
ただ単に見ただけの印象ではなく理由を考える機会にもなります。
ここからは私なりの書評をさせていただきたいと思います。
・皆さまの未来がこれまでの努力の何倍も素敵な時間になることを信じております
(はじめに) 皆さまの未来がこれまでの努力の何倍も素敵な時間になることを信じております。
【目次】
はじめに
第1章:安心して暮らす(安らかで心豊かな老後を迎える)ということは?……
第2章:捨てなければならない5つの勘違い
第3章:あなたにとって「理想の引退」の形とは?
第4章:引き継ぎ相手を求め。「理想の引退」計画を決定する
第5章:企業価値を高めるための5つの心得
第6章:実践:こぼれない器創り~自走組織の始まり
第7章:実践:大まかな計画を作る
第8章:実践:「理想の組織」を作る
おわりに
本書の概要と目次になります。
理想の引退と言う部分。
そこを踏まえての目次です。
そこから今回は皆様に役立つ視点。
引退とか抜きに考え方として参考になる部分を触れたいです。
当ブログの読者様。
引退とかに近い人も少ないはずです。
そこを踏まえてになるのでご了承ください。
(P.45) どんな場合でもそうですが、物事を進めるに当たって、「目標」というものがないと、ついつい日々の行動が蔑ろになり、限りある「時間」というものを無駄に使ってしまうことがあります。「目標」が定まっていれば、「今」そこにどれだけ近づいているのか? 計画と比べて進んでいるのか? 遅れているのか? ということが分かり、遅れているとするならば、どのようにして進歩を図るか?などという思考と行動が生まれてきます。
1日24時間はみんな同じ。
その中での時間の使い方。
そして目標に向かうと言う部分。
大切なことだと思います。
ある程度のピン留めになる目標。
目指す指針はある方が良いと思います。
自分の行動の意味付けがよく出来るので。
私も迷走することあるので肝に銘じたいです。
(P.55) たとえ、ゴールを設定しても、そこへ辿り着くための計画を創らなければ、具体的に行動することができませんし、進捗を追うこともできませんので、ここではゴールの日、つまり「理想の引退」の日までのスケジュールと、お楽しみの「引退後の計画」を創ることにしましょう。
本書は理想の引退を迎えるための心得です。
ただ、引退を迎える前でも重要だと感じます。
要は「死ぬまでにやりたいことリスト」です。
こういう計画をしっかり考え抜く。
未来に向けての視点が生まれます。
ある程度のスケジュールを考える。
自分がやりたいことを未来に向けて考えておく。
モチベーションにもなりますし大切じゃないでしょうか。
(P.162) 経営者にとって、財務諸表は「通知表」です。その「通知表」を見て、金融機関はそれぞれの企業に対し「格付け」というものを付けています。
この辺りはマネーリテラシーです。
私は簿記やFPの資格になります。
勉強するのって大切と思うスタンス。
実際に資格を取得するかは別です。
勉強する時点でマネーリテラシーを高められる。
お金の勉強をしていると言う部分で違いが出てきます。
経営者じゃなくても参考にできる部分だと思います。
(P.200) 時間を作らなければ、健康維持をするためにスポーツジムにも行くこともできません。時間は止まってはくれません。病気になってからでは、健康維持はできないのです。時間は「仕事」においても「人生」においても、最も「価値あるもの」のです。大切にしましょう。
「価値あるもの」のは本書通りの引用です。
仰る通りだと思います。
健康維持や時間は待ってくれない。
特に2021年になってから感じます。
悪習慣とは違った慢性的なもの。
今まで出来たことができないくらいのコンディション。
少しずつ改善したいと思います。
【すべての経営者が知っておくべき理想の引退を迎えるための心得】
・「心得」という部分で参考にする視点
【新刊】 古小路勝利の理想の引退を迎えるための心得でした。
本書の書評は「心得」という部分です。
考え方や視点になることを参考に書評しています。
引退前でも考えておきたいことも多かったんじゃないでしょうか。