・声が通らないって経験ありませんか?
お店で店員さんを呼びかける。
スルーされてしまう人。
気づかれない人もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
私も実はこっち寄りのタイプ。
呼びかけても気づいてもらえないこと多々あります。
だから、押しボタンがあると本当に助かります(笑)
本書は声が通らないことについてスポットライトが当たっています。
私としてはあるあると思える話。
それに改善していこうと思える視点も学べました。
著者さんの取材にも基づいている楽しく読める新刊です。
書名:声が通らない!
著者:新保 信長
出版社:文藝春秋
出版年:2020年11月11日
ページ数:205ページ
居酒屋で店員さんを呼んでも気づいてもらえない。
注文をよく聞き返される。
そんな経験はありませんか?
私はありますと最初に書きました。
取材を体験した著者が語る視点を私なりに書評していきます。
・声が通らないについて詳しく知ることができる新刊
(P.201) 本書の取材・執筆は(3年半前からのボイトレ通いや資料集めを別にすれば)新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言を挟んでの数ヵ月の間に行った。困難な状況の中、リモート取材も含めてご対応いただいた皆様には心より御礼申し上げます。
【目次】
第1章:「声が通らない」という哀しみ
第2章:「通る声」と「通らない声」はどう違う?
第3章:いろんなボイトレやってみた!
第4章:「いい声」ってどんな声?
あとがき
参考文献
本書の目次と概要になります。
取材からの著者の実体験。
目次を見ていても伝わります。
特に気になるのが私的にはボイトレでした。
それでは声が通らないからのどうするかを教えていただきましょう。
(P.16) 目標を意識するのは大事かもしれない。しかし、自分としては飲み屋の店員に声をかけるときも目標をロックオンして念を送りながら呼んでいるつもりなのだ。それでもなかなか気づいてもらえないんだよなあ……。
著者である新保 信長さんのこの言い分。
とても共感する言葉です。
私としても押しボタンが無いお店。
お声がけするときにこの印象はあります。
こういう視点も含めてなので本書は楽しく読めました。
(P.115-116) 声を出すということは息を吐くわけで、当然おなかはへこむだろう。押し出しながら声を出すなんて無理では?と思いつつやってみたら、これが意外とできるのだ。ただ、めいっぱい息を吸っておなかがふくらみ切った状態では無理。なので、100%まで空気を入れるのではなく7割ぐらいにしておいて〈あとの3割で押し出すという方法で、息を出しましょう〉というのである。
いろんなボイトレをやってみた!の章。
多くの書籍を紹介されています。
紹介された書籍を見てるだけでも楽しい。
私に合う方法もあるのでは?
そのような視点で紹介を読ませていただきました。
引用視点も実際に試してみると楽しいです。
声が通らないなら声が通るようにする。
著者さんの並々ならぬ思いも感じ取れました。
(P.147) ボイトレで習う腹式呼吸や発声法は、私が求める「居酒屋で注文が通る声」の基礎として必要に違いない。しかし、尾関先生が研ナオコの声に憧れるように、その人にとっての「いい声」はさまざまだ。
言われているとそうですよね。
男女それぞれ理想と思う人の声。
人それぞれ「いい声」と自分が思う人の声。
まったく違う結果が出るんじゃないでしょうか。
こういう面も深堀りされているのが読んでいて楽しいです。
(P.198) とりあえず居酒屋で店員を呼ぶときは、大きく息を吸って呼びたい人に狙いを定める。そして、高めの声を意識して腹から「お願いしまーす!」。それでダメならホイッスルを鳴らしましょう。
総括してのお言葉です。
本書は面白い視点が満載でした。
取材しての実体験も読んでいて参考になりました。
声が通らないを改善したい人には目からウロコ。
そのように思える視点が満載です。
【声が通らない!】
・読んでいて楽しい1冊でした
【新刊】 呼びかけているはずが… 新保信長の声が通らない!でした。
度々と書評部分でも書きました。
本書は読んでいて楽しく読める内容です。
私も声が通らない人なので共感する部分も多く見つかりました。