・昔からネットではよく議論されている議題
サラリーマンがいいのか。
フリーランスがいいのか。
昔からよく言われていること。
人それぞれの働き方があるので正解は無いと感じます。
ただ、世論がどちらに向いているのか。
こういう意見が多くなっているを感じることはあります。
例えば、私が本格的にブログやツイッター開始したのが2014年。
2014年当時のネット世界です。
会社なんてやめてさっさとフリーランス。
大学なんてやめてさっさとフリーランス。
この手の意見が本当に多かった時代です。
逆に言えば、2020年現代になります。
会社は働いたまま副業した方がいい。
大学は行っておいた方がいいという意見が主流。
6年の間にガラリと世論が変化したと私は感じます。
とは言え、個人個人の考え方があります。
本書の視点はどちらがお得なのか。
人それぞれは分かりつつも知識として知りたくないですか?
会話形式で学べる新刊を紹介していきます。
書名:サラリーマンかフリーランスか どちらが得だった?
著者:山田 寛英
出版社:中央経済社
出版年:2020年9月4日
ページ数:216ページ
アフターコロナの生き方を考えてみた。
大学や専門学校を卒業する人。
退職が間近になった人。
とにかく迷っている人のメッセージになるのが本書。
私も参考にした視点が多く見つかった新刊を書評します。
・どっちが得か比べてみよう。でも本当のことを言ってしまうことになる
(P.9) どっちが得か比べてみよう。でも本当のことを言ってしまうことになる。この話題は、仲のいいサラリーマンの前ですると距離ができてしまうので、いままで話したくなかったんだ。でも野口くんにならすべてを教えてあげるよ。
【目次】
――起承転結の前に
その一:起承転結の起
その二:起承転結の承
その三:起承転結の転
その四:起承転結の結
――起承転結の後に
本書の概要と目次です。
本書は終始ずっと会話形式。
野口くん。
サラリーマン。
会社を辞めてフリーランスになるのは怖い。
渋沢さん。
野口くんの先輩。
コンサルティングがメインのフリーランス。
こちらの2人で会話が進んでいきます。
引用部分で書かれているのは渋沢さんの視点。
野口くんへのアドバイス的な言葉になります。
(P.21) 野口くんが目指しているのは、とりあえず、サラリーマンの現状よりもフリーランスで稼ぐことでしょ? つまり、500万円利益をだせればいい。2、3年やってうまくいきそうになったら、その時借金して成長のスピードを早めればいいだけのこと。
フリーランスで稼ぐことが目的。
その上での視点になります。
「500万円の利益を出すということ」
詳しくは本書にも書かれています。
簡潔に言えば最初に目指すところが500万円の利益です。
(P.23) 以前、何百人も公認会計士や税理士を雇っている監査法人の代表の人と話しているときに、その人が『独立して数年間、ちょうど売上700万円のころが一番楽しかった』と言っていたんだ。たしかに売上が大きければ社会に与えるインパクトも大きいし、日経新聞に自社のことが載ったりして誇らしいというのもあるだろうけど。売上700万円には小さいなりに独特の楽しさがある。特に、その規模なら人を雇うことの煩わしさがない。
大きくなればなるほど良いというわけではない。
昔から収入が増えたからと言って幸せになるとは限らない。
収入の大きさと幸せは比例しないとは言われます。
会社の規模だって同じじゃないでしょうか。
それにブログ運営やSNS運営もそうかもしれません。
ある程度の規模でやっていた方が楽しかった。
規模が大きすぎると色んな人の目があります。
言いたいことが言えなくなったり、やりたいことが出来なくなった。
何事にも当てはまることだと私は感じます。
(P.37) フリーランスっていうのは、そういうものだよ。完璧を目指しちゃだめなんだ。いつか社会保険労務士の先生に顧問料を払って知恵を貸してもらえるように、まずは野口くんがお金を稼げる状況になるほうが先決だ。
本当に重要なこと。
肝に銘じたいことです。
フリーランスはやれることが多い。
逆に言えば「取捨選択」が大事になってきます。
野口くんが制度のことを勉強しますと宣言します。
社会保険などの知識は確かに有用です。
ただ、それよりも先にお金を稼げる状況にする。
そちらを勉強したところで収入が上がるわけではない。
だからこその渋沢さんの優しくも厳しい言葉が引用です。
(P.68) サラリーマンとフリーランスは、会社を辞めるか辞めないかというレベルの違いではなく、もっと根本的な価値観の部分で大きく違うんだ。価値観はその人が育ってきた家庭環境に多少なりとも影響を受けると考えると、親が商売をやっていてフリーランスだったのか、それともサラリーマンだったのか、そしてその商売がうまくいっていたのか、ひどいものだったのかで変わってくるはずです。
家庭環境に多少なりとも影響を受ける。
大事なことで親がフリーランスの自営業。
だから自営業になりやすいと言うわけではない。
想像してみたらわかるんじゃないでしょうか。
親が事業で失敗してしまった。
幼い頃の印象が残り自分は安定志向になった。
親や自分の幼少期と同じ思いになりたくないという感じです。
そしてこれは書籍に書いている部分ではなく私が思うこと。
環境と言える部分は成人してからも同じと感じます。
現代はネット社会で色んなコミュニティに所属することができます。
つまり、会社員からフリーランスになりたい人が集まる場所に行く。
実際にフリーランスになった人が多く集まる場所に行く。
こちらも少なからず影響を与えるんじゃないでしょうか。
【サラリーマンかフリーランスか どちらが得だった?】
・サラリーマンとフリーランスを選べる社会という話
【新刊】 実際どちらがお得? サラリーマンかフリーランスかでした。
最後に元も子もない話をしておきます。
結局の所は収入や安定とかは度外視すれば誰でもフリーランスになれます。
税務署に開業届を提出してくればスタートになるわけです。
私としてはサラリーマンが合う人とフリーランスが合う人。
どちらが良い悪いではなく個人の生きやすさってあると感じています。
自分自身を見つめ直すという意味でも考えてみるのもありかもしれませんよ。