【書評】齋藤孝さんの読書術 読書する人だけがたどり着ける場所

・齋藤孝さんの著書は意外にも初の書評

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齋藤孝さん。

超有名だと思います。

累計で著作が1000万部超えている。

10万部超えのベストセラーも著書に多くあります。

 

私も読書を開始した時期。

著作が多いので齋藤孝さんが気になりました。

そこから何冊か読ませていただいています。

読んだ書籍で印象に残っている書籍も多いです。

 

齋藤孝さんの著書の特徴。

言いたいことが理解しやすい。

難しいこともわかりやすく伝えてくれる。

だから読んでいてとても読みやすいです。

この辺りはさすがだと思います。

今回はそんな齋藤孝さんの読書術や読書についての書籍。

 

読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)

 

書名:読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)

著者:齋藤孝

出版社:SBクリエイティブ

出版年:2019年1月8日

ページ数:192ページ

 

毎日情報に触れているのに知識が深まらないのは、なぜか?

読んだ本の差で人生は変わる。

読解力や理解力。

それに「認識の差」などは読書で差は出てくると思います。

 

私は昨今の炎上。

おでんツンツンや冷凍庫に入る系の炎上は違います。

法律違反系の炎上と言葉の炎上は分けてほしいですが…。

その後者である「言葉」で炎上してしまう方です。

 

私は疑問を呈する系は的を射たこと言ってる人も多い。

これでなんで炎上するんだろう?と思うことがチラホラあります。

お金に関してなど価値観の違いで炎上していることが多い印象です。

読解力や認識を深めるためにも日頃から読書をしておく効用。

読書って素晴らしいと改めて思えた齋藤孝先生の著作を紹介します。

 

・新刊では無いけど今年(2019年)に出版された書籍

 

(P.9) 本書では、「読書が人生の深みをつくる」との前提のもと、ネットやSNSも活用しながら、どんな本をどう読むかお話ししていきます。読書好きな人も、最近あまり本を読んでいないという人も、読書の素晴らしさを再発見する一助となれば幸いです。

 

【目次】
まえがき
序章:なぜ、いま本を読むのか
第1章:読書をする人だけがたどり着ける「深さ」とは
第2章:深くなる読書 浅くなる読書 何をどう読むか
第3章:思考力を深める本の読み方
第4章:知識を深める本の読み方
第5章:人格を深める本の読み方
第6章:人生を深める本の読み方
第7章:難しい本の読み方
参考文献

 

本書の概要と目次です。

齋藤孝先生の知見がてんこ盛り。

読書の素晴らしさを再確認できます。

本を読んでいない人も本を読んだほうが良さそうと思えてしまう説得力です。

 

(P.30) 人の「複雑な感情」を瞬時に理解するのも認識力です。嬉しい、悲しい、悔しいと単純に言えない、表現しにくい感情。そうしたものを消化したり感じ取ったりすることができれば、より深いコミュニケーションにつながるでしょう。文字にはそういった複雑な感情が描かれています。文学を読むことで、複雑な感情を感じ取ったり言語化したりする能力を身につけることができます。さらに、言葉で応答したり働きかける際にも、認識力は重要です。言いたいことがうまく表現できないとき、それは自分の中にあるモヤモヤした思考を言語化できていないのかもしれません。

 

ツイッターなどで言われる「クソリプ」です。

本書を読んで思ったのが本を読む人が減ったから?

あくまで1つとしてあるのではと思ってしまいました。

「複雑な感情を瞬時に理解するのも認識力」という話。

 

自分が思った尖った意見や不満を相手にそのままぶつけてしまう。

相手が傷つくとか相手が悲しむとかは一切考えないリプライ(返信)

ネットとは言え初顔の人にそんな言葉を投げかけるのは認識力の欠如。

自分が表現するときもそうですし、相手への思いやりという意味でも認識力。

複雑な感情を理解したり言語化できる思考回路って大切だと思いました。

 

(P.34-35) 歌手のJUJUさんはコンサートなどで各地へ行くとき、必ず本屋に立ち寄るそうです。「本っていうのはドラえもんのどこでもドアみたいなもの。その本がそれぞれの世界に連れていってくれる」ということをテレビで話されていて、その通りだなぁと思いました。電車で文庫本を開くと、周りでは日常のいろいろな会話があっても、自分だけ19世紀ロシアにいるとか2000年前のローマにいるような感じになれます。JUJUさんは移動時間や寝る前の時間、いつも本を手放さないという読書家です。だからこそ歌にも表現力が加わるのではないでしょうか。

 

この表現力からしてもJUJUさんさすがです。

私も本は行ってない場所に連れて行ってくれる。

それだけでなく未体験のことを体験してみたくなる。

好奇心を呼び覚ます効果もあるんですよね。

 

私は日本全国いろいろ行ってみたい。

この事はよくブログに書きます。

そのときに本屋も本を読むの大好きなのでわかります。

わかりますが、これは昔から思っていることです。

 

「全国の図書館を見てみたい!」というのがあります。

私は愛知県民で愛知県の図書館は今まで6、7箇所くらいは制覇しています。

それだけでも各地の図書館で特色があっておもしろいと感じることがあります。

図書館の空気が大好きですし全国を巡ったときに時間があれば行きたいです。

もちろん、日本一と言える国立図書館も必ず行っておきたい場所です。

 

(P.49) 髙田さんが世阿弥の教えで最も感じ入ったのは「自己更新の考え方」だと言います。常に自分を成長させていく心構えです。象徴的な言葉の一つは、「初心忘るべからず」です。誰もが知っている言葉ですが、世阿弥の意図している内容は現代のそれとは少し違います。「初心忘るべからず」の「初心」とは、芸の未熟さのことです。自分が未熟であることを忘れず、常に自分を戒めなければ成長しないという意味が込められています。

 

未熟だった頃を思い出す。

どんな努力をしている人もです。

「慢心の心」が出てくると思います。

そのときに「初心忘るべからず」です。

 

常に自分を成長させていく心構え。

自己更新の考え方。

自分が未熟であることを忘れない。

私も「はてなブログ継続日数2000日」まで30日を切りました。

とは言え、自分が凄くなったかというとそんなことはありません。

自分を戒めてブログ勉強しつつさらに向上していきたいです。

 

(P.79-80) 自分にとってどんな価値があったのか、何が魅力なのかを考える際に最も簡単なのは、本の中から「好きな文章を選ぶ」ことです。私はよく「好きな文章を3つ選べ」という話をしています。好きな文章を3つ選ぶことを決めておいて、読み進める。そうすると、なんとなくのっぺりとした感じで読むのではなく、浮き上がって見えるような文章を探すことになります。見つかったら赤や青の線で囲ってしまうと、さらに浮き上がります。これが思考を深める助けになります。

 

私の私なりの書評がまさしくです。

「1冊から好きな文章を選ぶ」を意識して読んでいます。

本を読みつつ気になる文章はアプリのEvernoteにメモをする。

そこに私なりの思ったことなども書き連ねておく。

1冊を読み終えたらブログ執筆に移るになります。

意識的に読むと浮き上がるように「ココ」って箇所が出て来ますよ。

 

(P.148) 仏教、ヨガ、瞑想などなじみはあっても、本質的な部分には触れていない場合、「自分は東洋人だ」というアイデンティティは持ちにくい。「きれいになるヨガ」だったり「仕事の能率がアップする瞑想」のように言われて、ようやく取り入れるようなありさまです。これに私は大きな違和感があります。最近注目を浴びている「マインドフルネス瞑想」は、本来の瞑想からヒントを得てそこから宗教色を取り除いたものです。集中力やクリエイティブな発想力向上のためのトレーニングとしてアメリカでブームになりました。有名企業の社員研修やビジネススクールでも行われ、ビジネス上成果を生み出していると言われています。もちろん瞑想のいい部分を取り入れること自体は悪いことではないのですが、もともとインドで到達した精神世界の深みが、アメリカでツールとして変質してからようやく日本に入って定着しつつあるというのが情けないような気がします。東洋の文化になじんでいれば、こういった流れには違和感があるはずなのです。

 

私なりの私見です。

というよりも私自身もそうでした。

これは「日本のマスコミの影響が大きい」と思います。

「瞑想」とか「精神世界」と聞いて怪しいと思う。

 

もちろん、全てが全てが健全。

全てが全てがヤバイとかゼロイチは危険です。

ただ、日本のマスコミでそのようなことが報道されるとき。

「ヤバい」とか「危険」で報道されるじゃないですか?

座禅を組んで瞑想している教祖様。

教祖様の言葉を有り難くひれ伏しながら聞く信者みたいな映像と一緒にです。

 

それを幼い頃から刷り込みでニュース番組で見る。

その手のことは危険だから手を出したらヤバい。

つまり、「瞑想=危険」みたいになってしまってもおかしくないと思います。

私もやっぱり最初の入口は怪しいけど大丈夫なの?でしたから。

 

だから、マインドフルネスとして別の入口として入ってくる。

私は別に悪いことではないですし世代間もあるかもですが私は違和感を感じません。

なぜなら、日本のマスコミのせいで瞑想は変な先入観がついている分野でした。

 

私としてはマインドフルネスを知れて良かったです。

本を読んでから印象が変わり瞑想もするようになる。

そこからインドの精神世界の深みなりを著書で知る取っ掛かりになる。

それはそれで素晴らしいことだと思います。

 

【読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)】

読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)

読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)

 

 

・読書する人「だけ」って言葉が大好き

【書評】齋藤孝さんの読書術 読書する人だけがたどり着ける場所でした。

読書についての取り組み方。

読書についての効用などなど。

読書がさらに大好きになる1冊です。

 

今は本を読んでいない人もいるかもしれません。

齋藤孝先生の解説を読んで久しぶりに1冊なにか読んでみよう。

キッカケになるような書籍にもなるかと思います。

私はますます読書がやめられないですし毎日読んでいこうと思いました。