10年後に読み返したい 岡田斗司夫のユーチューバーが消滅する未来

・10年後と言わず5年後でも読み返したい本

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今回の書籍は少し未来予測が入っています。

私もそうなるんだろうなと思った視点。

この視点は無かったと思える視点。

岡田斗司夫さんの視点はとてもタメになりました。

 

ブログ記事タイトル名は「ユーチューバーが消滅する未来」にしました。

その後に続く書名が「2028年の世界を見抜く」です。

出版されたのが去年(2018年)11月17日。

新刊からは少し外れていますけど、まだまだ半年は経っていません。

今の時期に読んでおいて数年後に答え合わせをする。

そのような視点で読んでみるのはおもしろいかもしれません。

 

それに「ユーチューバーが消滅する未来」という過激な言葉。

ユーチューバーが消滅するならブロガーどうなるの?と思う人。

ブログ書いている人は思う視点でもあります。

ユーチューバーが消滅するという言葉のみだと過激です。

ただ、本書の解説を読むと段々と腑に落ちてくる視点ではありました。

 

ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く (PHP新書)

 

書名:ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く

著者:岡田斗司夫

出版社:PHP研究所

出版年:2018年11月17日

ページ数:213ページ

 

未来格差に備えよ。

生き残るための発想法を伝授。

先日「情報格差は自分で作っている」と書きました。

情報に関してはスマホを持っている人がほとんどだと思います。

 

だから誰だって情報を取りに行くことは今の時代ならできるわけです。

そのスマホが映し出す情報が何なのかは自分次第ということ。

ゴシップニュースばかり見ている人と収入を上げるための知識を得ようとしている人。

未来に備えている人との差が出てきてしまうのは当然ですよね。

岡田斗司夫さんの生き残るための発想法を私なりに書評していきます。

 

・生き残りたい生き残りたいまだ生きていたくなる

 

(P.19) これまで僕たちは、水の豊かなオアシスで気楽に暮らしていました。水が欲しければ、その辺から好きなだけ汲み上げて喉を潤すことができました。でも、これからはそうはいきません。水はすごい勢いで干上がっているんです。「どの水たまりが最後まで残りますか?」なんて、のんきなことを聞いている場合じゃない。そんなこと誰にもわかるわけがないんですから。足をできるだけたくさん生やし、1箇所だけじゃなく、何箇所もの水たまりに同時に足を浸けるようにしないといけません。そうしないと、1つの水たまりが消えただけで死んでしまいます。生き延びるため、僕たちは未来がどんな方向に向かっているのかを知らなければなりません。

 

【目次】
序章:「未来格差」に備える
第1章:未来予測の3大原則
第2章:自分を「盛る」時代
第3章:AIがユーチューバーを淘汰する
第4章:アイドルは新時代の貴族になる
第5章:アマゾンが不動産へ進出
第6章:バーチャルとリアルの恋愛の境界が消える
第7章:AIロボットが家族の代わりに
第8章:人工知能が政治を変える
終章:未来の幸福論

 

本書の目次と概要です。

複数のことをやっておけ。

色んな事をして種をたくさん蒔いておけ。

最近の書籍では耳に残るくらい沢山の人が仰っています。

そう考えるとみんなに置いていかれているのか?と思うじゃないですか。

 

ところが私が見ている限りまだ間に合います。

たとえば、Google AdSenseの合格に一喜一憂している人。

YouTube動画でどうにかしようとユーチューバーになろうとしている人。

それ自体は否定することではありません。

「両方やる人」ってまったく見ないんですよね。

 

それだけ種を複数蒔くって抵抗感あるんじゃないでしょうか。

昔からの価値観だと「1つのことに集中」ってあります。

「石の上にも三年」ということわざもあります。

そのような価値観があると複数に手を出すのより一極集中。

1つのことをどうにかしようとする思考になるのが当然だと思います。

 

しかし、これからの5年や10年を見据えた話。

1つのことだけだとそれが崩れたときにヤバいです。

それが本書の冒頭に書かれている「概要」部分になります。

 

どの水たまりが最後まで残りますか?

のんきなことを聞いている場合じゃない!

 

たとえば、ユーチューバーさんもYouTubeのさじ加減ですよね。

HIKAKINさんやはじめしゃちょーさんレベル。

そこまで行くとYouTubeがどうにかなっても大丈夫だと思います。

しかしながら、ギリギリラインの人はルールが変わるとヤバい。

実際に広告がつくルールがキツくなったり変わっていたりはしています。

 

これはブログもそう。

Google AdSenseの広告も今は審査がかなりキツくなっています。

「1つの水たまりが消えただけで死んでしまいます」という部分。

私の過去への戒めでもありますし肝に銘じたい部分になります。

逆説的に言うと私からのアドバイスでもあります。

 

先日、Twitterに書いて反響が大きかったツイートがあります。

昔から感じる違和感をそのまま口にしただけだったりします。

それがこちらのツイートになります。

 

 

Twitterを見るとGoogle AdSenseの合否。

合格したことや審査に落ちた人。

そのことに一喜一憂している人は多いです。

しかしながら合格しても「入金は8000円から」なんですよ。

もちろん、合格しなければスタートラインに立てません。

でもこのハードルはめちゃくちゃ高いです。

 

実際にアドセンスに合格した人からのツイート。

入金可能になる8000円のライン高すぎわかります。

私のツイートに共感してくれる人が多かったです。

合格を目指して頑張るのは素晴らしいこと。

ただ、この「入金8000円」が抜けているとキツイと思います。

 

「アドセンスの審査にまた落ちた…ブログ書く気が起きない…」

このようなツイートをたびたび見かけます。

この視点だと合格した後に挫折すると思うんですよね…。

なぜなら合格してから入金までも険しい山だからです。

合格しようが不合格だろうが記事を書きまくる。

このマインドの人のがブロガーに合っているでしょう。

 

私が実際にやっていないので「おまえが言うな」は承知です。

あくまで出来る環境の人ですよ?

私は「ブログ」も「YouTube」もやればいいのでは?と思います。

どちらか1つなんてルールは無いわけですし文章も動画もやる。

何が合うかは継続の先に見つかる場合もありますからね。

 

(P.34) 今までマスメディアからの影響を一方的に受け入れるだけの存在だった一般人が、初めて自分から不特定多数の人に向けて自分の意見を述べるシステムを手に入れたのです。ネット内では誰もが情報発信者、つまり影響を「与える側」になり得るし、同時に誰もが受ける側でもあります。みんながそれぞれ、人に影響を与えるために情報を発信する。情報を受け取った側は、「情報」だけでなく、「価値観」も同時に受け取って、影響を受ける。その結果、受けた側は与えた側を評価します。「評価」と「影響」を互いに交換しあう社会。これを、私は「評価経済社会」と名付けました。新しい社会の競争、それは「どれだけ有名になれる」か「どれだけ高評価を集められるか」です。それはかつて、マスコミにしかできない仕事でした。しかし、今やその競争は私たちの手にゆだねられ、自由競争となりました。そのツールが電子ネット=デジタル革命なのです。

 

ネット内では誰もが情報発信者。

私のツイートが役立ったと言われる。

私のブログ記事が役立ったと言われる。

とても有り難いことであり情報発信者なんですよね。

大小あれど誰しもが「情報発信者」になります。

ブログもSNSも受け身だけ。

見るだけという人はそんなに居ないと思います。

 

ちなみに「評価経済社会」という言葉。

よく出てくる言葉です。

岡田斗司夫さんが言われた言葉なのは知りませんでした。

言われてみると「評価経済社会」について。

今の時代は生活に溶け込んでいます。

 

(P.38) 人がバラバラになった時代に、きちんとした仕組みを整備して1億人の面倒を見る国家を運営するのは無理がある。そんな時代には自分の影響力を高めて「国」を作るか、国を作ったヤツに従うかのどちらかです。もっとも、誰に従うかは自由に選べるんですけど。「スキルを高めて自己実現しよう」と主張するヤツもいれば、「働かずに気楽に活きていくのが一番」と主張するヤツもいる。選ぶのはあなたですし、あなたが国を作ってもいい。「今は乱世だ」という自覚を持つ。その自覚を持てるかどうかが、これからの10年、20年の世界を見越し、生き抜いていく上での「格差」となっていくでしょう。

 

私が大切だと思う部分。

「格差は自分が作っている」なんですよね。

これだけネットが発達した世界です。

「自分で選び取れる」という意識を持つ。

選ぶも選ばないも自分次第です。

そこで岡田斗司夫さんの言葉が響くと思います。

 

自由に選べるんだから好きな人だけ見るのもありなんですよ。

それなのにまだまだ自分から嫌いなところを見に行く。

わざわざ嫌いを探しに行く人が多いとTwitterなどを見ていても感じます。

フジテレビの「嫌なら見るな」という言葉。

この言葉は悪い意味で広まったと私は思います。

「好きなものを選んで見る視点」です。

どの世界を選ぶのか選ばないのかはあなた次第になります。

 

 (P.78-79) 人間がユーチューバーである限り、配信の頻度にも限界があります。どんなに熱心であっても、人間が作れる動画なんてせいぜい1日4本くらいが限界でしょう。でも、人工知能なら疲れることもありませんから、1日24時間365日、配信し続けられます。その結果、どういうことが起こるでしょうか?
「AIユーチューバーの住んでいる世界」そのものを提供する娯楽が誕生する、と僕は睨んでいます。いや、もうユーチューバーではないですね。配信プラットフォームとしてユーチューブを使う必要もありませんから。中世ヨーロッパ風のファンタジー世界だったり、SFチックな未来都市だったり、そんな仮想世界がネット上に構築されている。現実と同じくらいのディテールで描かれた世界の中には、イケメンや美少女キャラ、モンスターが生きています。仮想世界のAIキャラは毎日、ひょっとしたら1時間に1回、30分に1回といった頻度で自分の番組を配信するんです。

 

本書の書名であるこちら。

「ユーチューバーが消滅する未来」という言葉。

引用部分のような主張。

岡田斗司夫さんの視点が繰り広げられています。

私は何かで火がついてVRやARが当たり前になる。

この世の中は来るだろうなくらいの未来予測はしています。

 

これくらいはしている人は多いと思います。

たとえば、YouTubeだって今のように日々の生活に溶け込む。

当たり前になるまでにはタイムラグがありました。

VRやARが流行っていないというのは早計。

時期相応というのが私の考え方です。

とは言え、そこからさらに進んでいるのが岡田斗司夫さんの主張。

このような視点を学べるので書籍を読むのって本当に大好きです。

 

(P.204) 僕の未来予測はいかがでしたか? ワクワクする一方で、生き残っていけるか、食っていけるか不安になった人も多いのではないかと思います。じゃあここでは特別に、「残る仕事」ではなく、「生き残るための仕事の見つけ方」をお教えしましょう。その方法は、2つだけ。
うまくやっている人の役に立つか、うまくやっている人の機嫌を取るか、どちらかです。
「なんだそれは!」と思いましたか? でも、仕事を突き詰めていったらそうなるんです。

 

私は不安になりつつどうにかなる。

どうせ何か見つかるだろうと思っています。

ブログ書き続けてたら違うことが見つかる。

2000日でも3000日でもブログを書き続けていきます。

それと同時に新たな「種まき」も意識する。

動画はさっさとやっておこうと思っています。

「生き残るための仕事の見つけ方」というお話。

岡田斗司夫さんのこちらの視点も参考にしつつ取り入れたいです。

 

(P.209-210) もっとも、誰でも何だって自由にできるといっても、それはみんなが成功するということではないですけどね。というか、敷居が低い分、大部分の人は失敗します。失敗が当たり前なんだから、運良く成功すればラッキー。それくらいに思っていてちょうどいい。自分が大成功しなくても、身近にいるちょっとした成功者にくっついていけば食いっぱぐれはありません。僕たちの社会は、その程度には豊かになっているんです。最低限の生活が保証されているんだから、未来は面白がった者勝ちですよ。「どうすれば損か得か?」なんていうのは、正解があると思っている人の発想です。これからはあらゆるものが崩れていって、予測はできない。だから、面白い。結末のわかっている映画を見ても、つまらないでしょ?

 

何でもかんでも成功する。

何でもかんでも上手くいく。

この意識を捨てたほうが運良く成功しそうです。

別に「失敗する、失敗する」なんて思い込む必要はありません。

敷居を低く大部分は失敗するけどチャレンジした私エライ!という視点。

動き出すことが大切ということです。

 

予測できない未来。

予測できないからこそ楽しい。

不安になるんじゃなくて楽しむ視点。

自己啓発本によくある例えの「童心になれ!」です。

私自体もやっぱりもがいてもがいてどうにかする。

未来を自分で掴み取ってやる意識は捨てたくないです。

 

【ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く】

ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く (PHP新書)

ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く (PHP新書)

 

 

・まとめ

10年後に読み返したい 岡田斗司夫のユーチューバーが消滅する未来でした。

10年と言わずに5年と書きました。

5年と言わずに3年でも変わってるかもしれませんね。

よく言われる「東京オリンピック後の日本」です。

激動の時代が訪れているかもしれません。

私も視点や考え方のアップデートは怠らないようにして未来を生ききりたいです。