・することしないことのボーダーライン
これは私の失敗談。
ある意味では失敗談と言って良いと思います。
「しないことリスト」の有用性。
しないことを決めておくのは大切です。
大切なのは理解しているんですよ。
だからこそ迷うんですよね。
何を迷うかというと「世界が狭まるんじゃないか」という話です。
例えば、世間的にイメージが悪い悪習慣です。
その悪習慣を断つんだという意味合いでのしないことです。
これだったら「しないこと」として決定することが良いのはわかりますよね。
ただし、趣味的な分野のことです。
私は趣味的なことを封印していたことが一時期あります。
それでどうなったかというと人生が味気なくなりました。
毎日が楽しくなくなって何だかな…という気分を誘発しました。
「しないことリスト」が役に立つことは理解しています。
理解しているからこそのすることしないことの上手いリストの立て方。
まだまだ勉強しておきたいジャンルではあります。
書名:仕事ができる人の「しないこと」リスト: 「見切る」「捨てる」「断る」……結果を出す人の絶対ルール
著者:中島孝志
出版社:三笠書房
出版年:2019年2月20日
ページ数:220ページ
見切る、捨てる、断る。
このバランスです。
全部を一気に切り捨てられる人は良いと思います。
でもいきなり全てを切り捨てると人生が味気なくなる。
私のような失敗をする可能性もあるんじゃないでしょうか。
そこで取捨選択の参考にもなる本書を私なりの書評していきます。
・仕事と人生の生産性を上げるためのしないことリスト
(P.3) 本書では、私の考える、仕事と人生の生産性を上げるための「しないことリスト」を挙げていきます。これをヒントにして、あなた自身の「しないことリスト」をつくってください。そしてそれを実践してください。仕事の成果と人生の質が一変します。
【目次】
はじめに:あなたは今日から何をしないべきか?
第1部(考え方編):見切る、捨てる、断る力をつける――23の「しないことリスト」
第2部(テクニック編):仕事の「絶対量」を確実に減らす――22の「しないことリスト」
本書の目次と概要です。
本書は著者である中島孝志さんの絶対ルール。
仕事と人生の生産性を上げるためのしないことリストが挙げられています。
本人の実体験やいろんな人を見てきての経験則が詰まっています。
私もしないことに決定しようと思えることが見つかるかもしれません。
本書を読むとリスクと言いますか弊害も書かれています。
仕事の質を上げるために点検して仕事を見直したくなる1冊です。
(P.19) 会社組織というのは、どんな大企業だろうが所詮、狭い世界です。その中でスムーズに進め、なおかつ結果を出していくためには、チームワークが必要です。だから、不用意に敵をつくってはいけないのです。職場にはいろいろな人間がいるので、なかには嫌いな人もいるでしょう。それはしかたのないこと。しかし、その「嫌いな人」を「敵」にしてしまってはいけない――。そこが重要なのです。嫌いな人とは、単なる利害関係者として客観的かつ合理的につきあうべきです。
不用意に敵をつくってはいけない。
私は著者の中島孝志さんの考え方。
SNS全盛期の今だからこそ意識的になった方がいい。
取り入れた方が良い考え方だと思うんですよね。
「マウント」という言葉もだいぶ一般的じゃないでしょうか。
ネットスラング(ネット用語)として使用される頻度も高い言葉です。
簡単に言うと「自分の優位性」を相手に指し示す。
マウントを取るなんてよく使われています。
相手との関係性があったり相手も歓迎している人なら良いと思うんですよ。
ただ、何でもかんでもマウント取りたがりの人って多いです。
これはSNSで目立とうとしてインフルエンサーさん等の悪い部分をマネてしまう。
その弊害かなって思う部分です。
インフルエンサーさんは既にポジションが確保されている人です。
だから一定数の人はその意見が気になるから見ていることになります。
これをまだ普通の人がマウントを仕掛けると「イチャモン」ですよね。
イチャモンをつけてるだけに見えてしまう人も多く見かけます。
私が大好きな落合陽一さんの言葉があります。
ポジションを取れ、批評家になるな、フェアに向き合え、
手を動かせ、金を稼げ、画一的な基準を持つな……(以下略)
ポジションを取っていない。
それなのに批評家になっている人の多さ。
自分で最初に敵を増やしている人は見かけることが多いです。
だからこそ「敵を増やさない意識」ってSNS時代の今だからこそ特に重要。
わざわざ嫌いな人を監視してたり敵意を持つのは時間がもったいないです。
自分に集中してそういう行為は「しないこと」でいいんじゃないでしょうか。
(P.49-50) 仕事というのは、いったん始めてしまえば、誰だって集中モードに入っていくのです。始めないからスイッチが切り替わらないのです。やる気に火がつくまで待つのではなく、火がついていなくても始める。ここがポイントです。仕事ができる人というのは、スピードというよりスタートがとにかく早いのです。やる気を上げよう、などとは思いません。逆に、へたにやる気を上げてしまうと、そのあと下がるだけですから厄介だといえます。仕事は「始め」さえすれば、誰もがそんなに遜色のない仕事ができます。
ブログ書くのだってそうです。
始めてしまえば文章を書けてしまうものです。
私の実体験としても著者の中島孝志さんの仰ることは腑に落ちます。
「やる気を待たない」という意識。
徹底してると「やっているうちにスイッチ切り替わるからいいか」と思えます。
行動開始のスタートの意識が高まることは私としても実感です。
(P.115-116) 仕事をするとき、優先順位をしっかりと考えることは当たり前です。しかし、仕事の成果というモノサシだけでなく、人生、どちらが面白くなるか、というモノサシで測ってみてもいいのではないか、と私は思います。「やらないこと」を決めるのは重要です。なぜなら、これを決めると、人生も仕事も霧が晴れたようにクリアになるからです。生きる道が見えてくるのです。「小さな悟り」といってもいいかもしれません。大げさにいっているのではありません。
仕事の成果というモノサシではなくです。
「人生どちらがおもしろくなるか」というモノサシ。
冒頭で書いた私の話はこの部分が抜けていたと思います。
もちろん、徹底的にやらないことリストを貫く。
ストイックに打ち込んで成果が出る人はそちらで良いと思います。
ただし、仕事の成果になかなか繋がらないとき。
しないことリストをもう1度見直す。
人生どちらがおもしろくなるかという視点も大切です。
人生が楽しくなると相乗効果ってあると思います。
その勢いで仕事の質も高まる場合もありますからね。
(P.119) アメリカの文豪マーク・トウェインは、「いい仕事をするためには1日5分でいいから考える時間を持つことだ」と述べています。これには私も大賛成です。というのも、「考える時間」とは「プランニングの時間」なのです。仕事は、プランニングと、オペレーションでできています。まず考える。そのあとに実行する。仕事とはこの連続です。
こちらの引用の視点も大切です。
「考える時間」も重要。
行動、行動と意識的になる。
これは素晴らしいことです。
しかしながら考えるも「行動」になります。
引用部分でいうと「プランニングの時間」という言葉。
考えるより手を動かせ。
考えている時間が勿体ないという人もいるかもしれません。
でもこの少しの考える時間が成果を大幅に変えてしまうことが多々あります。
「考える時間も立派な行動」と最近の私は思っています。
(P.185) あらゆる情報には、それが役立つ「賞味期限」というものがあります。それを逃すと、まったく役に立たなくなってしまうのです。仕事で一番大切なのは「タイミング」です。数年後に実行するための情報収集や分析、判断ではありません。「いま」仕事をするために判断するのです。
ネット関連は特に移り変わりが早い。
ブログ系は数年前のテクニック。
今では意味が無かったり逆効果になることもあります。
だから「いつの言葉なのか」を意識することが大切です。
これは書籍を見るときも出版年を確認しましょう。
「○○ブログ最強テクニック100」みたいな本。
ブックオフで108円だったから購入した。
しかし、出版年は2013年。
これだと使えないテクニックも多くなっている可能性が高いです。
それと同時にTwitterなどで情報収集している人も多いと思います。
そのときに「すぐに動く」という情報の鮮度を意識するのも大切です。
【仕事ができる人の「しないこと」リスト: 「見切る」「捨てる」「断る」……結果を出す人の絶対ルール】

仕事ができる人の「しないこと」リスト: 「見切る」「捨てる」「断る」……結果を出す人の絶対ルール (単行本)
- 作者: 中島孝志
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2019/02/20
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・まとめ
【新刊】私はまだまだ迷い中 仕事ができる人のしないことリストでした。
見切る、捨てる、断る。
事前に「しないこと」を決めておく。
自分自身で考える際の取捨選択で迷うことがあるかもしれません。
本書の意見に耳を傾けながらしないことのリスト作成いかがでしょうか。