【新刊】偶然という名の必然 古坂大魔王のピコ太郎のつくりかた

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・ピコ太郎しか知らない人には驚くことばかり

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ピコ太郎。

PPAPが大ヒット。

ジャスティン・ビーバーさんのツイートから火がつく。

ほとんどの人はこの認識だと思います。

本書を読むとその認識がガラッと変わること間違いなしです。

 

ピコ太郎のプロデューサーと言えば古坂大魔王さん。

古坂大魔王さんの解説を読むとピコ太郎は偶然ではない。

PPAPは必然的に大ブームになったんだと思います。

そもそも少し失礼な言い方かもしれないのはご了承ください。

古坂大魔王さんの凄いところって芸能界で生き残り続けたところだと感じます。

 

売れない芸人や売れないミュージシャン。

事務所がずっと契約を継続するわけが無いですよね。

契約満了して契約解除されるのが普通じゃないでしょうか。

芸能界で生き残り続けていた古坂大魔王さんがそもそも凄いわけです。

実際、本書でも言い回しが違いますが書かれています。

 

「ピコ太郎の大ヒットで不遇の20年から起死回生の一発逆転」

どうしてもこのような印象を持たれると思います。

そこに続けて書かれているのがこちらの言葉。

「実際の僕は2004年ごろの一時期を除いて仕事が完全に途切れたことはない」

私は愛知県に住んでいる愛知県民です。

 

東海ローカルである中京テレビ。

古坂大魔王さんは中京テレビに出演されているイメージがあります。

ローカルタレントとして見る機会も多かったので意外とお姿を拝見してました。

私が深夜番組よく見ていた時にレギュラー番組をやっていてその流れもあります。

これってキングコングの西野亮廣さんもそうなんですよね。

今そういう深夜番組でよく見ていた人たちが違う路線で頑張っているのは嬉しいです。

 

20年という長期スパンで芸能界で生き残り続けている。

ピコ太郎を抜きにしてもすごいと私は思います。

私は古坂大魔王さんの考え方って昔から興味がありました。

それがピコ太郎の超ヒットということで俄然興味が湧きました。

そんな私にグサッと突き刺さる1冊がまさにピコ太郎のつくりかた。

新刊である本書であります。

 

ピコ太郎のつくりかた (NewsPicks Book)

 

書名:ピコ太郎のつくりかた NewsPicks Book

著者:古坂大魔王

出版社:幻冬舎

出版年:2019年1月31日

ページ数:190ページ

 

ピコ太郎はこうして生まれた!

今、初めて明かされる22のメガヒットの法則。

ピコ太郎だけでは無いです。

古坂大魔王さんの凄さがわかる1冊だと思います。

 

先日、ヒロシです…のヒロシさんの新刊を書評しました。

その時にも思ったのが違う分野で芽が出る人は種を蒔いている。

ただ、蒔いているだけでなく蒔く種の数が多いと思いました。

芽が出たのがどうしてもクローズアップされます。

しかしながら、その裏には沢山の種が蒔かれていると感じています。

その辺も踏まえましての私なりの書評に入っていきます。

 

・ネットの空気感を肌身で感じながらトライ&エラーを繰り返す

 

(P.4-5) 青森の片田舎出身の男が、いかにしてプロデューサー古坂大魔王へと成長していったのか。お笑い芸人として仕事を始めた古坂大魔王が、なぜ音楽の魅力にのめりこみ、自分で動画を作るようになったのか。初めて記すデビュー作の本書を通じて、「ピコ太郎のつくりかた」を綴りたい。本書を読み終わった皆さんが、明日からそれぞれの持ち場で、新たなイノベーションを起こし始めることを祈りつつ。

 

【目次】
はじめに
第1章:スキマで生き残る
第2章:誰にもわからないこだわりと誰にでもわかる伝えかた
第3章:技術がヒットを生む
第4章:世界でバズる方法
第5章:世界と向き合うコスプレ力
第6章:最終的には愛なのさ
おわりに

 

本書の目次と概要です。

ピコ太郎のつくりかたという書名。

そこから連想する以上のことが書かれています。

どういうことかというとピコ太郎のこと以外。

私はピコ太郎と離れて書かれている古坂大魔王さんの実体験。

とても心に突き刺さる言葉ばかりで良かったです。

 

本書は「NewsPicks Book」です。

編集者は死ぬこと以外かすり傷の箕輪厚介さん。

箕輪厚介さんは死ぬカスでこんなこと書いていたんですよね。

「NewsPicks Bookは思想を売っている」という言葉。

今回の新刊からもかなりの熱量を感じ取ることができました。

 

(P.29-30) 大切なのは、自己評価と他者評価のバランス。「自分は何が一番得意なんだろう」「他に負けないものは何なんだろう」って思うのが、まず大事。多くの人に伝わるものはほぼ例外なく、一人の作り手がとことんまで自分の得意なことを活かして、こだわって作り出す。ここが「0~1」だ。でも、そのあとの「2~」には、他者評価が加わる。自分がどんなにいいと思っても、周りが思わなければ広まらない。そして実は、他人の評価って……すごく当たっている。正しいことのほうが多い。

 

自己評価と他者評価。

どちらが大切ですか?というのは違います。

どちらも大切というのが正しいということですね。

人の評価ばかり聞いていたら何も出来なくなってしまいます。

かといって自己評価ばかり高いと一部の天才を除いて他者からの評価は上がりません。

最初は自分自身で作り上げる努力が大切(引用でいうと0~1の部分)

その後に他者評価を参考にしていこうってことです。

 

(P.49) パッと見てわかりやすいものでないと、多くの人には伝わらない。でも、わかりやすいだけで何にもこだわっていないものが、当たることなどない。絵画にも演劇にも、音楽にもお笑いにも共通することだが、アヴァンギャルド・アート(前衛芸術)的なシュールさを追求しすぎると、自分以外誰にも意味が伝わらない超自己満足のかたまりになってしまう。かといって大衆受けすることを意識しすぎると、とんがった表現が全部そぎ落とされてつまらなくなる。ここのバランスが大切で難しい。「PPAP」はくだらないけれど、超こだわって作っている。

 

PPAPを初めて視聴した時の感想。

確かに私もわかりやすさは半端なかったです。

本書を読むとそのわかりやすさの中にも凄いこだわり。

こだわって凝縮されているのがよく理解できます。

わかりやすくてこだわっていなければ当たることなどない。

私自身も書くのが大好きという中でこのバランスは磨いていきたいです。

 

(P.64) もちろんジャスティン・ビーバーのツイッターが、ピコ太郎をグローバルに知らしめる一発目の大砲だったことは間違いない。それどころかそんな奇跡は……お金をいくら積んでも起こり得ない。明らかにラッキーな部分が大きい。でも、君が何かを作る人間であれば、「どうせ××でしょ」という言い方は、次につながらないと思う。「どうせ」とヤキモチを焼くつまらない生き方ではなく、「なんで」とバズった理由を探りに行く好奇心を持ったほうが得だ。誰かが売れた理由、バズった理由を掘り起こして研究しなければ、自分が次の一人になれるわけがないからだ。

 

本書を読むとジャスティン・ビーバー以外の部分。

古坂大魔王さんがピコ太郎を流行らせるための方法。

試行錯誤して奮闘していたのがよくわかりました。

「妬みや嫉妬」はどの世界にもあります。

私はブロガーなのでブロガー界でも時に見かけます。

 

引用部分は古坂大魔王さんの言う通り。

ネットをやっていて自分が作品を作る側の人がほとんどだと思います。

昔なら暇つぶしの人も多かったでしょう。

今は大小問わずネットでクリエイティブな活動している人のが多いと感じます。

だからこそ、バズった理由を考えて自分も後に続けと思う。

そちらの方が有意義な時間になっていくはずです。

 

(P.104-105) ユーチューバーはテレビタレントというよりも、ラジオパーソナリティに近い存在なのだろう。プライベートな生活の一部を、フォロワーのためにオフィシャルに公開してしまう。寄せられたコメントを読んで、SNSなり動画の中でコメント返しをする。ファンと自分との共通言語を獲得し、動画とSNSというツールを利用してバーチャルなコミュニケーションを緩やかに持続する。ユーチューバーの動画をレベルが低いと言うのは違う。テレビバラエティの世界で重視されてきた企画に重きを置いていないだけなのだ。ユーチューバーにとっては「編集と密着性」が企画力よりもはるかに重要なのだ。時代によって求められる力は変わってくる。その変化に柔軟に対応できる人だけが残っていく。この地球上で生き残れるのは「力の強い」動物ではなく「臨機応変」な動物なのも頷ける。

 

ここから2つの引用。

今までだってそうでしたが特に大切な部分です。

私が古坂大魔王さんの考え方を知りたかった。

そして知ってよかったと言える大切な部分になります。

ピコ太郎の大ヒットは偶然の産物じゃなくて必然だった。

本書を読んでみて私はそのように思えました。

 

今の時代は色んなサービスが出現します。

そのときに合う合わないは絶対にあります。

例えば、クラウドファンディングなどは未だに賛否両論が吹き荒れています。

そのときに片っ端から否定しないほうが良いって話です。

 

これはメディアアーティストの落合陽一さんが仰っていたことです。

「自分の価値観が時代にそぐわっていないんじゃないかと疑う」

私はこの視点は持っておいた方が絶対に良いと思います。

私自身も最初は否定的だったのに大好きになったことが多いです。

 

※初音ミクを代表とするボーカロイド(VOCALOID)

※インターネットで歌を披露する歌い手さん。

 

今では違和感なく普通の存在じゃないでしょうか?

でも私は出始めの頃は斜めに構えて見ませんでした。

今では大好きなんですけど、新しく登場するコンテンツ。

「イロモノ」として見る部分ってありませんか?

YouTuber(ユーチューバー)の出始めだってそうだと思います。

 

今はそこから派生して「Vtuber(Vチューバー)」も有名です。

もっとも、Vtuber(Vチューバー)はまだ新しいコンテンツ。

受けつけいていない人も多いと思います。

こういう時こそ「臨機応変」に価値観を変えていく。

早めに知っておくことでチャンスが舞い込むんじゃないでしょうか。

 

(P.123) 「ニコニコ動画のビートたけしさんになる」 2006年にニコ動がサービス開始されたとき、僕はそう決めた。隙間を見つけて生きてきた僕が新しいメディアに飛びつくのは当然だった。テレビの世界は、競合相手が無数にひしめくレッドオーシャンだ。ネット動画の世界は、まだ誰も認知していないブルーオーシャンだった。テレビの世界でたけしさんになれなくても、黎明期のネット動画ならばトップを取れるかもしれないと思った。僕がアメブロ(アメーバブログ)を立ち上げたのは2007年のことだ。どういう投稿をすればアメブロで盛り上がるのか。写真の載せ方にはどんな工夫が必要なのか。試行錯誤しながらブログで遊んでいった。ネットの空気感を肌身で感じながら、トライ&エラーを繰り返していった。アメブロよりもっと前に、ホリエモン(堀江貴文さん)のオン・ザ・エッヂ(ライブドアの前進)が立ち上げたサービスを試したこともある。

 

私がピコ太郎は必然だったという言う理由。

最後に紹介するこちらの引用を読んで感じました。

古坂大魔王さんがこれだけあらゆることに飛びつく姿勢の人。

ここ数年は「新しいコンテンツに飛びつけ」という声。

とにかく何かを始めろという言う人が増えてきています。

それは成功体験として芽が出た人が増えているのもあるかもしれません。

 

先日、紹介したヒロシさんもそうでした。

種を蒔きまくりそのうちの1つから芽が出た。

それがYouTubeに公開していた一人キャンプの動画だったって話です。

ヒロシさんの場合はネットと言うよりはリアルも含めてでした。

古坂大魔王さんの場合はネットで早くからこれだけの活動は凄いです。

 

引用部分にはありません。

mixiでライブのチケットをなんて記述もこのあと続いています。

コンテンツが「黎明期」の頃から動き続けることをネットで繰り返していた。

そのネットでの古坂大魔王さんの実体験がピコ太郎で爆発した。

これは古坂大魔王さんが音楽活動も継続してこだわって活動してたのも大きいです。

私は本書を読んでピコ太郎がまぐれ当たりなんてとても言えません。

ジャスティン・ビーバーさんから紹介されて運が良かっただけとも思えません。

古坂大魔王さんの行動力と熱量が合ったからこそ具現化したんだと感じました。

 

【ピコ太郎のつくりかた NewsPicks Book】

ピコ太郎のつくりかた (NewsPicks Book)

ピコ太郎のつくりかた (NewsPicks Book)

 

 

・まとめ

【新刊】偶然という名の必然 古坂大魔王のピコ太郎のつくりかたでした。

今の時代ネットで何かを成し得ることを意識している人。

暇つぶしではなくクリエイティブな活動をしている人は多いんじゃないでしょうか。

古坂大魔王さんの視点はネット活動する上での着眼点。

まさしく新たなイノベーションを起こしていける1冊になると思います。

私もブログだけでなくネットでの「種まき」意識しようと改めて思えた1冊です。