・ヒロシです…で有名なヒロシさんの人生訓
一発屋と揶揄する人もいるかもしれません。
「ヒロシです…」で一世を風靡したヒロシさん。
そのヒロシさんの新刊になります。
本書はまさに「人生訓」と言える内容です。
本書を読んでみての私の感想。
「ヒロシさんの事を勘違いしていました」です。
私に限らずほとんどの人がそうだと思います。
不人気になったからテレビから消えてしまった。
そんな印象をヒロシさんに持っている人も多いと思います。
ところが、ヒロシさんからテレビに出演を減らすことを打診していた。
そのように聞いたら印象が変わるんじゃないでしょうか。
私はしっかり考えているんだなって思いました。
ヒロシさんがYouTubeで人気になっている的な話。
ここも少し噂になっていたので知っている人もいるかもしれません。
私も小耳に挟んだ程度なので実際に動画までは視聴していませんでした。
だから、ヒロシさんが本書で言われることに「グサッ」と突き刺さりました。
どういうことかというとこういうことです。
「テレビの露出が減った芸人がYouTubeでネタを披露している」という話。
そのYouTube動画が人気になっているよという話です。
私もここは勘違いしていたのでヒロシさんに謝りたいところになります。
というのも、ヒロシさんの動画ってネタ見せしていないそうです。
ヒロシです……のネタが見えるわけではございません。
しかも、本人が登場する頻度も低いそうなんですよ。
大好きな「ソロキャンプ」の動画を流しているそうです。
その動画が人気になっているという話なんですよ。
だから印象だけで語っていたらダメだという話です。
本書はヒロシさんの実体験が伴っています。
ヒロシさんの試行錯誤が詰まっているんですよ。
読んでいて腑に落ちる内容や取り組みたい内容ばかりで最高でした。
Amazonのカスタマレビューの評価が高いのも頷けました。
これからの時代を生きる上の「働き方改革」と言える内容でしたよ。
書名:働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける
著者:ヒロシ
出版社:講談社
出版年:2018年12月6日
ページ数:228ページ
堀江貴文さん推薦!
これだけで権威力がありますよね。
実体験や活動の軌跡が詰まっている1冊。
机上の空論ではなくしっかり積み上げてきたからこそ言える1冊だと思います。
「行動」する上で参考にしたい記述も多い内容ですし私なりの書評していきます。
・何度も読み直したいゼロからでも前向きになれる1冊
(P.8) 現時点で有名である必要はない。何か特別の能力や資格が必要なわけでもない。つまり、全くゼロからのスタートでいい。やることは、あなたの好きなこと、それを自分の中から見つけ出し、極めることだ。そして、その好きなことを、世の中に向かって発信することだ。その一歩を踏み出す後押しをするために、本書を刊行した。この本が、皆さんの人生を少しでも好転させることに役立てば、本望である。
【目次】
はじめに
第1章:何でも屋を諦める ~「職人2・0」という働き方~
第2章:たくさんのタネを蒔く ~人生100年時代の成功法則~
第3章:好きなことだけして生きていく ~遊びを極めたらそれが仕事になる~
第4章:ひとりこそが最強 ~決定権を持て! そして高速で動け!~
おわりに
本書の目次と概要です。
本書ではヒロシさんの趣味と言えるソロキャンプ。
ソロキャンプの話がよく出てきます。
私がソロキャンプと聞いて思うこと。
マンガもアニメも大人気のあの作品です。
ゆるキャンという作品を思い出しました。
作品ではみんなと仲良くキャンプというのもあります。
ただ、ソロキャンプの良さを伝える部分も多いですからね。
私は影響を受けてソロキャンプ良いなと思った1人でもあります。
ヒロシさんは「ソロキャンプ」が上手くヒットしました。
でも、そこが本筋ではございません。
どれが当たるかどうかなんてわからない世の中です。
だからこそ、逆説的に「ゼロからでも大丈夫」と言えます。
本書を読んで「まず1つでもタネを蒔こう」と思う。
そして行動に何かしら移していくことが大切じゃないでしょうか。
(P.45) 僕のYouTubeの初投稿は2015年3月3日と結構遅い。きっかけは、ひとりキャンプをする仲間との酒の肴にするためだった。僕はお酒が飲めないので、普段、飲み会に行かないのだが、ひとりキャンプをする仲間同士でキャンプのことを語り合う会だけは居酒屋で開くことがある。その場で仲間とひとりキャンプを振り返るために、動画を撮ってアップしたのだった。広告収入が入ることなど特に意識せずに始めたのだが徐々に閲覧数が増え、チャンネル登録者が増えていくことを、だんだんと意識し始めた。さらに、ダイレクトな反応が喜びになる。
ソロキャンプとはもこちらの引用で事足りると思います。
ヒロシさんのYouTube動画の内容。
私は先ほども書いた通りで定番ネタフレーズのこちら。
「ヒロシです……」をやっていると思っていたので驚きました。
私と同じ勘違いされてる人もいると思います。
本書を読むと良い意味でヒロシさんの印象が変わる1冊になるかもしれません。
(P.46-47) YouTubeのサービスが世に出た時、正直、僕は「なんだ、こんなもん」と思ってバカにしていた。素人がやっているものでつまらないものだと決めつけていた。YouTubeでは、HIKAKINさんやはじめしゃちょーさんといった有名なYouTuberだけが活動しているわけではない。一般的にはほとんど知られていないYouTuberが数多くいて、それでも、彼らの多くは僕以上に稼いでいる。その人たちも僕と同様、自分が出演し、自分で撮って、自分で編集している。基本的にひとりでやっている。それで支持されるものが作れている。
私は引用部分よりも一昔前。
ニコニコ動画の世代。
ニコ厨と言えるくらいニコ動が大好きでした。
ニコ動で有名な人だってそうだったと思います。
ボカロPさんや歌い手さんと言われる人たちです。
今では有名な作品に楽曲提供している人も多いですからね。
去年、紅白歌合戦に出場して大人気のこの人。
米津玄師さんもハチさんとして初音ミクで有名楽曲たくさん投稿していましたからね。
私も最初はボーカロイド曲や歌ってみたはヒロシさんと同じような感覚でした。
「素人がやっているもの」的な解釈。
私はニコニコ動画で早々と素晴らしいクリエイターさんに会えて覆されました。
変な先入観がある人は今の時代だからこそ取っ払って視聴してみるのもいいですよ。
(P.52) 会社を経営するのは、目的ではなく手段なのだ。だからスケール化には興味がない。要するに、経営者としてはダメなのだ、僕は。ダメといったのはネタでもポーズでもなく、事実だ。ダメな人間が何かをやっていくには、まず自分の身の丈を知ること。僕は職人のような働き方が性に合っているし、組織を育てていく力はゼロだ。そのような人間はメジャー化、スケール化への浮気心を持たぬほうがいい。
適材適所はありますからね。
これはいろんなところにも言えるんですよ。
会社勤めの方が合う人もいるんですよね。
そういう人が無理にフリーランスになってもツラいと言うわけです。
「まずは自分の身の丈」を知った上で行動していく。
働き方改革と言われる昨今ですけど身の丈は考えていきましょう。
(P.66) しかし、YouTubeではそれでやれるのだ。100人中1人というのは、1億人いれば100万人だ。その人たちのうち、10人に1人からアクセスされるだけで、10万回再生される。そこで求められるのは大衆性よりも、わざわざ見にきてくれるマニアな人を納得させる専門性だ。つまり、好きなことを発信することから始めて、それをいかに掘り下げて凝ったものにしていくかを重視すべきだ。好きなことを徹底的に掘り下げていく。そんなスペシャリストが求められるのだ。
100人中1人と聞くと少ないと感じると思います。
でも、1億人いれば100万人という言葉。
想像してみたら確かに!と納得しました。
こういう広い視野で言えるという部分。
実体験も説得力もどちらも持ち合わせている1冊だと思います。
私も好きなことの掘り下げはもっともっとしていきたいです。
(P.76-77) そこで必要になるのが、「あわよくば」の精神だ。「このタネを発芽させ、絶対に大成功させてみせる!」、そう意気込んで1つのタネを蒔いて育てるのではなく、「このうちどれかが大成功に至ればいいや」と、複数のタネを同時に蒔いて育てていく。1種類のタネを蒔くより成功率は高くなる。そして成功し始めたら、そこに水を集中させ、さらに茎を伸ばせばいい。僕がYouTubeでソロキャンプ動画をアップして成功したのも、実は、この「あわよくば」で育てたタネの一つに過ぎなかった。芸人として行き詰まって以降、僕はバンドにも挑戦したし、お店の経営にも手を出した。あまり人に明かしていないが、グローバル化する現代でお笑いに役立つかもと、英会話を習ったこともあれば、地下アイドルを育てようと思ったこともある。しかし、どの植物も大成功には至らなかった。結果を出せたのは、YouTubeのソロキャンプ動画のみだった。そして、これが成功に至る確信などなかった。10年先どころか、5年先さえ見通せない現代では、リスクを極力回避するこのやり方が適切だ。スペシャリストの分野は、初めから決めなくていい。成功し、さらにそれを成長させた結果が、あなたのスペシャリストの分野になるのである。
最後に紹介する引用は特に奥が深いです。
ヒロシさんがどれだけ行動したかの積み重ねです。
今の時代ってたくさん手を広げよう的な著者は多いです。
私も賛同していますしよく書くことがあります。
これは私も戒め的に書きたいと思います。
「実際に手を広げてるの?」という人は多いですからね。
だからこそヒロシさんのここまで手を広げてたの?という部分。
まさに参考になると言えると思うんですよね。
複数のタネを同時に蒔くとしてもです。
ヒロシさんのように行動したこと。
その結果としてこうなりましたがあると説得力がありますよね。
【働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける】
・まとめ
【新刊】ヒロシです 働き方1.9 君も好きな事だけして生きていけるでした。
本書は綺麗事ばかりではありません。
楽しいことをすれば成功するよ系では無いです。
ただし、楽しく意気込んでしたことの1つ。
「あわよくば」精神がある人は向いている1冊です。
私は今でこそブロガーとして少し落ち着いちゃっています。
でも、元来はどちらかというと手広くタイプです。
だからこそ、ヒロシさんの人生訓といえる本書が身にしみました。
本書を読むと「働き方」と言える部分の考え方の改革。
仕事に対して意識がアップデートできる1冊になるんじゃないでしょうか。