・お金だってPDCAまわせます!
PDCAとは。
P:Plan 計画
D:Do 実行
C:Check 評価
A:Action 改善
ウィキペディアによる一般的な用途。
事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の1つ。
このようにPDCAは説明されています。
とは言え、PDCAって別に会社などの事業のみってことも無いと思います。
「個人」にだって当てはめて活かすことはできます。
そして、それは「お金」にも当てはめることができます。
お金が増えたらいいな~。
お金が減らないように節約。
「増える」や「減る」ことは考えると思います。
でも、根本的な部分まで突き詰めて考える人は少ないんじゃないでしょうか。
そのような部分を見直して、マネーリテラシーを身に着けていけるのが本書です。
書名:稼ぐ人が実践している お金のPDCA
著者:冨田和成
出版社:KADOKAWA
出版年:2018年5月26日
ページ数:288ページ
本書は「この本を読んでお金持ち」系の本ではございません。
日ごろの「お金に対しての価値観」を見直しませんか?
そのような本と言っていいと思います。
その行動が巡り巡ってお金への接し方が上手くなる。
お金が「増える」につながることはあると思います。
本書の良いところは「PDCA」についても学べるんですよね。
「お金」+「PDCA」という1冊で2冊分のお得感。
「PDCA」をあんまり知らない人も本書で事足りると思います。
著者の冨田和成さんが簡潔でわかりやすく説明してくれているのありますから。
それでは、ここからは私が気にある部分を掻い摘んで書評していきます。
・「お金に自分がコントロールされる」のではなく『自分がお金をコントロールできるようになれる』本
(P.11) チャレンジしたいことがあるのに、一歩も踏み出せずにあきらめてしまうことほど悔しいことはありません。目の前に明かりを灯すことができれば、必ず前に進むことができるでしょう。本書がその明かりになれることを心から願っています。
【目次】
はじめに
第1章:お金のPDCAは「見えない不安」を照らすヘッドライト
第2章:「お金のPDCA」を鬼速で回す
第3章:時間はお金で変える――時間資本
第4章:自分を「資本」とする稼ぎ力――人的資本
第5章:お金に働いてもらう稼ぎ力――金融資本
おわりに
〈巻末資料〉10分間お金のPDCA記入例
本書の目次になります。
本書の最後に「お金のPDCA記入例」がついています。
こちらの記入例を読めば、PDCA初心者の人も大丈夫。
「こういうことか!」と納得しながら取り組めると思います。
大枠としては「お金に対しての考え方」がメインです。
「生き金」や「死に金」という言葉もあります。
お金に対しての考え方はアップデート怠るべからずだと思います。
(P.24) 起業のような大きな夢だけにとどまらず、特定の場所への旅といった小さな夢に対しても、「お金の心配」にとらわれると、人生の選択肢は大幅に狭まっていきます。自分自身が描いた目標や夢を実現しようとする際に、「お金」が制約になってしまうことほどもったいないことはありません。これを避けるには、お金にまつわる不安を取り除くこと。お金に自分がコントロールされるのではなく、自分がお金をコントロールできるようになれば、こうした不安は一気に解消されていくはずです。
引用部分の気持ちってめちゃくちゃわかります。
ここに補足するとしたら弊害ってまだまだあります。
「起業」や「旅(旅行)」にとどまらないんですよね…。
お金がないと自分の「行動範囲」ってほんと狭まります。
「お金への不安」があるからか出かける気力もなくなるんですよ。
世の中には「お金が無くても楽しめること」は多々あります。
もちろん、人それぞれの性格があるので全員とは言いません。
ただ、私の書いていることに共感する人もいるかもしれないので書いておきます。
「お金への不安」という言葉を書きました。
それプラスで「不足感」に苛まれてしまうんですよね…。
・たとえば、財布にお金が無い状態でショッピングモールに行く。
・たとえば、財布にお金が無い状態でリサイクルショップに行く。
読んでいただいているあなたはどうでしょうか?
「どうせ買えないし行ってもな…」と思う人。
まさしく、お金によって行動範囲が狭められています。
だから、「お金に振り回されない」意識って本当に大切だと感じています。
もちろん、お金はあるに越したことは言うまでもありません。
でも、お金が無くても「楽しめる」心の状態が良いなって私は思いました。
(P.51) たとえば、食費をとことん切り詰めたい人は、格安スーパーでカップ麺を大量買いし、ランチは毎日それを食べればいいと考えるかもしれません。ところが、それを長く続けていると体重が激増したり、健康を害したりする恐れが出てきます。結果として、体重や健康対策のための余計なコストが生じる可能性が高まるので注意をする必要があります。何事も体が資本なので、健康を維持するための出費はある程度覚悟しておかなければなりません。
私は「節約思考」より「稼ぐ思考」の方が前向きで好きです。
これは「節約」という行動を否定することではありません。
「節約」って「今の収入が続く」のが前提じゃないですか。
収入が下がって節約しても生活が苦しくなるだけですよね。
だから、稼いでやるって思考の方が好きって話です。
引用部分に関しては私もそう思います。
いつか、自分に跳ね返ってくるんですよね…。
でも、どちらかというと否定的じゃないのもあります。
リスクを承知しながらやるのは全然「アリ」なんですよ。
そのときに重要なのが「3ヵ月」なり「1年」なり期限を区切る。
健康を維持するための出費はやっぱりした方がいいです。
ただ、元手がないとどうしようも無い場合もあるかと思います。
そのときは期限を区切って「節約」を意識したほうがいいかと思います。
(P.83) 人が迷いなく、モチベーションを保ちながら前へ進むには、ゴールを設定し、それに向かってPDCAを回す必要があります。なぜなら、ゴールが明確でないと人は不安や疑問を感じ、歩みを止めてしまうからです。人が前に進むことをやめてしまう原因は、次の3つです。
1:自分はどこに向かおうとしているのか(ゴールが見えない)
2:果たして今の努力は意味があるのだろうか(道が見えない)
3:この方法のまま続けていていいのだろうか(手段が見えない)
その点、ゴールベースでPDCAを回すことができれば、こうした不安や疑問は解消されていきます。
あなたは引用の「1~3」についてどう思われますか?
私は不安や疑問で動けなくなることもあったので気持ちわかります。
そのために「PDCA」という考え方を取り入れると前に進める。
ゴール目指して余計な感情に振り回されないとも言えます。
「お金」とは少しズレますが、目標を達成したい人にも参考になる考え方ですよ。
(P.89) 最終的な方向性さえ間違っていなければ、どんな道を選んでも致命的な問題は生じません。たとえば、「日本一のコンテンツ・クリエイターになる」というゴールを目指す場合、ウェブメディアから入ろうが、書籍制作から入ろうが、もしくは映像制作から入ろうが、ゴールに向かっていることだけは確かです。肝心なのは、ゴールに向かうための方法を定期的に見直し、必要に応じて変更し続けることです。それを実践するためのツールとして、私はマインドマップを活用しており、推奨もしています。
「大枠の軸がブレない」ってことです。
「軸がブレても」良いと思うんですよ。
他人から見たらこの人「軸がブレブレ」と思われるかもしれません。
でも「大枠がきっちり決定している」という人。
今やっていることも頂上に向かっていると自覚できるので良いと思います。
先ほどの歩みを止めてしまう原因3つを意識しつつ実践するのも良いと思います。
私はマインドマップはまだまだ実践できているとは言い難いです。
とは言え、魅力的なツールですし、モノにしたい感はあるんですよね。
本書を読んで、ますます気になり勉強したいと思いました。
(P.197) 今は正解がころころと変わっていきます。変わる前に手を打てるのが理想ですが、それができなくても変化を察知し、順応する柔軟性があるだけでも十分価値があります。そのための有効なスキルがPDCA力です。PDCAはどんな業界、職種でも応用できます。すべてのスキルのベーススキルになっているとも言えるでしょう。
正解がコロコロと変わる時代。
だからこそ、「PDCA力」を高めようというのが主張です。
私も冒頭でも書きましたが、個人です。
子どもだって主婦の人だって役立てることが出来るツール。
それが、PDCAだと思うので納得できます。
私は「PDCA力」はまだまだこれからと言ったところ。
だから、実践しつつの本を読みもっと吸収したいと思っています。
【稼ぐ人が実践している お金のPDCA】
・まとめ
マネーリテラシーが身につく本 稼ぐ人が実践しているお金のPDCAでした。
本書はお金に対してのマネーリテラシー。
そして、「PDCA」について。
一度で二度おいしいと言える本。
一石二鳥で学べる素敵な本でした。
お金に関してもPDCAまわしていきたいです。