・お金に対しての価値観かわります!
今回の書評は「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」です。
書評の前に本書を読む前に1冊の本を読みました。
「川村元気」さんの「億男」という作品です。
お金かぶりで一緒に読んでみました。
というわけで、最初に簡単に「億男」について書きます。
と言っても、超簡潔に書きます。
1つは書評しても良いと思える小説でした。
億男は2014年10月15日に出版されています。
文庫版が今年(2018年)3月9日に出版されました。
そして、記事を書いている今は「映画版」が公開されています。
【億男】
ネタバレしそうなのであんまり書きませんw
それに今回は佐藤航陽さんの「お金2.0」の書評ですからね。
ただ、どうしても触れておきたかったんですよ。
めちゃくちゃ良い作品でした。
今年読んだ作品どころかここ数年の中でも断トツ。
(と言っても、出版は2014年にされてましたが(汗))
億男は私の中でベタ褒め中のベタ褒めという内容だったんですよ。
だからこそ書評の前にお金かぶりですし読んだばかりなので書いています。
そのうち「お金への考え方」で書評するかもしれません。
お金の価値観やあらためて「お金って」を考えるキッカケになると思います。
その「お金って」を考えるキッカケになるもう1冊が本書になります。
本書は佐藤航陽さんが小難しい話をすごくわかりやすくしてくれています。
読んでいて「こういうことか!」と腑に落ちる部分も多かったです。
これからの時代を生き抜く上でのお金の価値観をアップデートできる本ですよ。
書名:お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
著者:佐藤航陽
出版社:幻冬舎
出版年:2017年11月30日
ページ数:263ページ
私が大好きな「NewsPicks Book」です。
編集者は死ぬこと以外かすり傷の箕輪厚介さん。
箕輪厚介さんが編集された本はすべて読みたいくらい気になっています。
もちろん、著者の佐藤航陽さんの考え方も好きなのもありますが。
出版年は2017年11月30日なのでもうすぐ1年といったところです。
去年のこの時期はまだNewsPicks Bookへの意識は低かったです。
せいぜい、堀江貴文さんの「多動力」を出版されている。
幻冬舎とNewsPicksがコラボしているブランド。
その程度の認識で多動力の他は読んでいなかったんですよね。
どちらかというと同じ幻冬舎の西野亮廣さんの書籍。
「革命のファンファーレ」にお熱だったような気もします。
でも、1年前に書評するよりも今してよかったと思っています。
それは箕輪厚介さんのツイートをTwitterで見ている。
佐藤航陽さんもツイートをTwitterで見ていて数ヵ月経っています。
この段階で書評するのは多少なりとも著者をわかってからの書評。
上手くフィードバックできると思うのでメインの書評に入っていきます。
・「お金」の価値観アップデートしませんか?
(P.4-5) 本書では現在の経済やお金の根源、そのメカニズムを紹介して、それがテクノロジーによってどのように変化していっているのかを扱い、最後に資本主義の欠点を補った考え方として、価値を軸として回る社会「価値主義」という枠組みを提案しています。資本主義には問題があると世の中で言われることが増えました。ただ、どのような点が問題であり、どうすればそれを解決できるのかといったことが語られることはあまりありません。資本主義はベストではないがベターではあると考えられてきましたが、現在はそれより良い仕組みが実現できる可能性が出てきています。価値主義は1つの可能性として、目の前で起きている事例を踏まえながら説明していきます。
はじめに
第1章:お金の正体
第2章:テクノロジーが変えるお金のカタチ
第3章:価値主義とは何か?
第4章:「お金」から解法される生き方
第5章:加速する人類の進化
おわりに
本書の目次です。
「2.0」というのはバージョンアップ。
最近ではアップデートという感じで使用されています。
元々はソフトウェアが大型アップデートされる。
そして、バージョン1からバージョン2になると意味合いです。
今は市民権を得たのか「○○2.0」という言葉を聞く機会が増えました。
それと同時に「既存の考え方」と違う考え方。
価値観の多様性やパラダイムシフトが起きているとも言えていると思います。
本書は読んでみてお金に対しての「2.0」だと書名通りに感じました。
(P.39-40) 新しいものが出てきた時に、それに似た業界の前提知識があると、その知識に当てはめて新しいものを見てしまう傾向があります。しかし、それは危険です。仮想通貨も既存の金融業界の人ほど理解に苦しみ、全く前提知識のない若者や一般の人のほうが自然に受け入れて使いこなしています。仮想通貨やブロックチェーンという新たな技術も、金融知識のある人は一旦それを横に置いて、全く新しいルールで回っている新しい仕組みとして捉えてみるのが良いのではないかと思います。
新しいものが出てきた時に似た業界の知識と当てはめる。
これは物事の思考として「関連思考」してしまうこと。
業界と言うと大きいですけど、誰しもがあると思います。
私で言うと、はてなブログで毎日ブログ記事を書いてもうすぐ5年です。
その5年の前にもいろんなブログサービスを試しました。
だからこそ、最近になって言えることが1つあります。
「note」というサービスについてです。
私はブログの延長線上だとずっと思っていました。
「ブログと大差ない」と勝手に決めつけていました。
これが引用の通りのその知識に当てはめて見てしまう。
私の場合でいうと「ブログとnoteの比較」ですね
実際に「note」を2018年になってようやく少し使ってみたんですよ。
色んな人が、noteにハマってnoteを絶賛する理由がわかりました。
noteは「ブログとは別サービス」と言える独特の部分があります。
noteはnoteだなって今更ながらに感じた部分でした。
だから、サービスを実際に試すことって本当に大切です。
(P.46) 世界経済で言うと、上位1%の富裕層が世界全体の富の48%を所有しており「上位80人」と「下位35億人」の所得がほぼ同じだとされています。所得だけでなく消費においても同様で、身近な例で言うと、ソーシャルゲームではまさにその法則が当てはまります。無料で遊べるタイプだと全体の3%がお金を払い、さらにその中の上位10%で全体の売上の50%を占める(全体の0.3%が総売上の半分を占める)といったことが普通に起こります。
引用の前半部分は聞いたことある人もいるんじゃないでしょうか。
しかしながら、後半部分になります。
身近な例としてソーシャルゲームを著者の佐藤航陽さんは挙げています。
こういう「例えば」の部分が「お金」の本なのにわかりやすいんですよ。
本書、お金2.0をオススメする理由にそのような部分もあります。
ソシャゲのこの具体例は本書を読んで「そうなんだ!」と驚きました。
(P.59-60) 通常の安売りメーカーであれば、不具合があればユーザーは二度とリピートしてくれませんが、価値観に共感している場合は多少の失敗は許容できます。これによってアップルは倒産を免れました。このように価値観を共有している場合は多少の軋轢(あつれき)があってもお互いに譲歩しあえるので、結果的に利害のみで繋がったシステムよりはるかに長続きします。
価値観を共有している場合はお互いに譲歩しあえる。
この部分で文化的なことを感じることがあります。
ネットで言うと「ニコニコ動画」の特殊な文化です。
ニコニコ動画はいろんな文化があります。
その文化が「大好き」と言える人もいれば気持ち悪いと思う人もいるかもしれません。
ニコニコ動画は合わないからYouTubeが好きな人も今は多いかもですね。
そこは置いておいて、ニコニコ動画の特殊な文化の1つです。
ニコニコ動画のサービスに「ニコニコ生放送」があります。
リアルタイムで配信者さんとやり取りを楽しむサービスです。
素人さんも入れば、有名人の人もいます。
そのときによく言われるのが、こちらになります。
※ニコ動のユーザーは「遅刻に寛容」という話
遅刻に限らず回線トラブルもです。
他のサービスだったらもっと批判多いのにって言われる人が多いんですよ。
遅刻してきたのに温かく向かい入れてくれる。
私はこういうニコ動の文化って大好きなんですよね。
何と言っても「ニコニコ」動画ですからね。
どんな状況をも楽しむ場所としての形だとも思います
(P.155-156) 手段の多様化により人々が注力するポイントが「お金」という手段から、その根源である「価値」に変わることは予想できます。価値を最大化しておけば、色々な方法で好きなタイミングで他の価値と交換できるようになっていきます。「価値」とは商品のようなものであり、「お金」とは商品の販売チャンネルの1つみたいなものです。
例えば、貯金ゼロ円だけど多くの人に注目されていてツイッターのフォロワーが100万人以上いる人が、何か事業をやりたいと考えたとします。すぐにタイムライン上で仲間を募り、クラウドファンディングを通して資金を募り、わからないことがあればフォロワーに知恵を借りられます。
貯金ゼロ円の人。
フォロワーが100万人以上いる人。
結婚するならどっちがいい?とも言えますね。
この後の例だと、貯金1億円で例えられていましたが。
実際にこの2つへは「お金への価値観」が出ると思うんですよね。
たとえば、今はベストセラー作家だけど売れていない時期に結婚。
たとえば、今はメジャーだけど売れる前から支えてきたバンドマンと結婚。
お笑い芸人さんもそうですけど、こういう例は昔からあるわけですからね。
これが「SNS」というツールがあると選択肢に入るのではって話です。
ここで言いたいのは「どちらが正しい」とかではないわけです。
人それぞれの価値観は人それぞれあるわけですから。
(P.165) あらゆる「価値」を最大化しておけば、その価値をいつでもお金に変換することができますし、お金以外にものと交換することもできるようになります。お金は価値を資本主義経済の中で使える形に変換したものに過ぎず、価値を媒介する1つの選択肢に過ぎません。人気のあるYouTuberほど、お金を失うことは怖くないが、ファンやチャンネル登録者を失うのは怖いと言います。これはYouTuberが、自分の価値は動画を見てくれるファンの人たちからの「興味」・「関心」であり、お金はその価値の一部を変換したものに過ぎないということをよく理解しているからだと思います。彼らにはファンやユーザーからの興味・関心という精神的な価値を最大化することが最も重要になります。
はてなブログ継続日数1768日目。
はてなブログ読者数460人くらい。
有名YouTuberさんに比べたらの数字になります…(汗)
ただ、引用部分で解説されている言葉。
※ファンやチャンネル登録者を失うのは怖いと言います。
私はめちゃくちゃ共感しています。
ほんとまさしく失ってしまうのは怖いですね…。
だからこそ、今に全力を尽くすのみでもあります。
そして、今のファンを大切にしつつ拡大していきたいです。
これからも当ブログをよろしくお願いします。
【お金2.0 新しい経済のルールと生き方】
・まとめ
お金と感情を切り離して1つの現象へ 悩みが減る佐藤航陽のお金2.0でした。
引用では紹介しませんでした。ただ、タイトルに書いた言葉。
「お金と感情を切り離して1つの現象」という部分になります。
本書の最後の最後に書かれている佐藤航陽さんの言葉もすごく良かったです。
私としてはまだまだ「お金」に「翻弄」されて「支配」されているタイプ。
とても、「お金」と「感情」を切り離すなんて出来ていません。
むしろ、ダイレクトに関連づけていると言ってもいいです…(汗)
だからこそ、お金に対しての価値観を変えていきたいと思っています。