・みんながみんなフリーランスの時代
「仕事」という言葉から何を連想しますか?
「辛い」とか「楽しい」とか感情的なことかもしれません。
仕事をして稼ぐということで「お金」と出てくる人も多いかもしれません。
ただ、仕事と切っても切れない考え方があると思います。
それは、「仕事=会社」という考え方です。
今、仕事をしていますという人。
正社員やアルバイトに関わらずです。
雇われている人がほとんどだと思います。
だから、「仕事=会社」と《イマ》は言えますよね。
《イマ》はと書いたのはこれからの時代です。
フリーランスの人がどんどん増えていくと思います。
これは別に私の考え方ではありません。
本書にも書いてあることです。
それに他のいろんな書籍にも「働き方が変わる」と書いている人が多いです。
それが、「フリーランスの働き方が当たり前の世の中」です。
と言っても、いきなり、1年後や3年後に変わるとはみんな言っていません。
今後、10年や20年後の話として書いている人が多いです。
今は会社で勤めている人の副業解禁も増えてきていますからね。
とは言え、まだまだ解禁していないところも多い。
既存の働き方が優勢というのも理解できるんじゃないでしょうか。
ということで、「どう働くか?」を考える上で参考になる書籍です。
書名:君たちはどう働くか
著者:木暮太一
出版社:光文社
出版年:2018年1月17日
ページ数:200ページ
RPG(ロールプレイングゲーム)風の表紙。
本書の内容もRPGにたとえて紹介されています。
著者の木暮太一さんというと「カイジ」とコラボした本です。
カイジの世界とリアルの世界を当てはめて解説された本を書評しました。
◆カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話
◆カイジ「どん底からはいあがる」生き方の話
◆カイジ「命より重い!」お金の話
働き方、生き方、お金と紹介しています。
そんな、木暮太一さんの書籍なので今回は読みました。
これからの時代に必要な「働き方」について。
新しい考え方をインストールできると思いますよ。
・既存の働き方を変えていきたくなる働き方改革の本
(P.204) 本書に書いたことは、一つひとつは些細なステップかもしれません。ですが、続けていれば、あなたは必ず「眺めのいい場所」へ連れていってくれるはずです。あなたが今日の自分の成長を感じることができ、道なき道を行く勇気を持っていただけたら、著者としてこれほどうれしいことはありません。
Prologue:君たちに必要なものは何か
Part1:君たちはどう戦うか
Part2:君たちはどう学ぶか
Part3:君たちはどう信頼を得るか
おわりに
本書の目次です。
働き方改革と叫ばれている昨今です。
これは企業(会社)に言われている意味合いが強いと感じます。
でも、個人もどんどん「働き方改革」をした方がいい。
意識の上での「働き方改革」をした方がいいかと思います。
それが、組織に属した上での「フリーランス的な考え」です。
会社におんぶにだっこのままだと苦しむのは自分だけですからね…。
と言っても、私は独立や起業への推進派ではないです。
「組織に属してたほうがいい」って人もいると思います。
その生き方は生き方で私は良いと思っています。
ただ、考え方に柔軟性があったほうがいいよねって話です。
そこを踏まえての「フリーランス的な考え」と思ってください。
(P.28-29) そもそも10年後、20年後の社会は、想像がつかないくらい変化しているはずです。そこでは、どんな職業がメインストリームになっているのか、そこではどんな能力が必要とされているのか、誰も予測がつきません。英語にしろ、プログラミングにしろ、今学ぶことができる知識のすべてが無意味になっているかもしれないのです。勉強をすることは大事ですが、そうして身につけた知識がどんなに優れたものであっても、数年後にはそれほど強力な「武器」ではなくなっているかもしれないということは知っておく必要があると思います。
「フリーランス的な考え」とは?
そう言われたらこちらの引用部分が当てはまると思います。
10年後や20年後まで安泰なんてありません。
どんな職業でもこの先どうなるかはわかりません。
そこで本書の「どう働くか」ということに繋がります。
そういうときに必要なのは「知識」じゃないです。
これはある著書の受け売りになります。
「知識」ではなく「知識を早く取得するノウハウ」です。
要はこれから変化が早い時代なのは書かれている通り。
「知識のすべてが無意味になる可能性」もあるわけです。
だからと言って知識が必要じゃなくなることにはなりません。
つまり、ある程度の知識をいち早く身につけるノウハウが重要です。
1つの知識に全力を尽くしていてそれが必要じゃなくなったら困りますよね。
そういうことに備えて「知識を早く取得するノウハウ」を知っておく。
予測できない未来に対してはこの考え方は私は重要だと思いました。
(P.45) 人と同じ道をたどったほうが、安心感があります。我流で行うのはやはり不安ですし、赤信号もみんなで渡ったら怖くないわけです。さらに、「人と違う道」を行く場合には、ある程度のリスクがあります。「人と違うこと」を本気でやろうとすると、「変わった人だ」とか「要領が悪い」などというレッテルを貼られたりもするでしょう。結果がなかなか出ず、仕事のできないヤツと思われる可能性もあります。けれど、そうしたリスクも込みで、自分の道を選ぶことが「人と違うことをする強さ」につながっていきます。リスクを回避しておきながら、「オリジナル」とか「ユニーク」とか「独自路線」を主張することはできないのです。
私のブログ開設当初はまさしくそうでした。
1日2~3記事書いてもブログの反応が芳しくない。
このままブログ書き続けて大丈夫なの?って不安にもなります。
でも、最初から「3ヵ月はやり続ける!」と決めていました。
期限を区切って目先の数字にとらわれすぎずに継続したのが良かったです。
「人と違うことをする強さ」って不安にもなります。
でも、ブレークスルーになるキッカケになることもあります。
(P.49) 一度成功した方法が、次も使えるとは限りません。これだけ時代が変化しているのですから、同じやり方に固執していると、状況の変化に対応できず、だんだん結果は出なくなってきます。そのときになって慌てて新しいやり方を考えようとしても、もはや手遅れということになってしまいかねないのです。
本当に肝に銘じないとダメです。
私は結構こういう部分は「固執」しちゃうタイプ。
考え方に柔軟性はある方だと思います。
行動も柔軟性がある方だと思います。
でも「成功した方法に固執する」はありますね…。
今からの時代はテクニックは陳腐化するの早いと思います。
さすがに使い捨てまでは行かないでしょう。
でも、時代遅れの「成功方法」に頼ってしまう。
そこは肝に銘じておかないとダメだと思いました。
これはネットの情報を見る時にも注意したほうがいいと思います。
「ブログのPV数(アクセス数)1ヵ月30万にするためにやった30の方法」
たとえば、このようなブログのテクニックを書かれたネット記事
ブログのテクニック本でも良いと思います。
その公開日が「2013年10月11日」だった場合です。
今日が2018年10月11日なのでわかりやすく「5年前」にしてみました。
5年前のブログのテクニックが今も使えるでしょうか?
もちろん、心構えなどのメンタル面。
今でも使えるテクニックもあると思います。
でも、「技術面」は使えなくなっている可能性があります。
むしろ、逆効果になってしまうテクニックもあるかもしれません。
「5年前」ということを把握した上で実践するならまだ良いと思うんですよ。
「人気だから」と投稿日時も考えずにやってしまうのは危険という話です。
(P.70-71) 僕たちが持っている資産は、「時間」と「お金」です。時間は、みんなに平等に与えられています。それを何に使うか、何に投資をするかで、僕たちが将来どのくらいの経験値を積めるかが変わってきます。当然、より経験値を上げられるような時間の使い方をしたほうがいいわけですが、「では、何をしたらいいの?」と感じる人もいるでしょう。
[中略]
大事なのは「とにかくやってみる」ということです。正解なんて誰にもわかりませんし、自分の判断が合っているか間違っているかなんて、考えたって答えは出ません。やってみるしかないんです。ただし、やってみると、必ず間違えます。必ず失敗します。でも、それでいい。
今からの時代は「とにかくやってみる」が重要です。
その上で大切な考え方「失敗や間違いを許容する」です。
動いてみないと正解するかどうかはわかりません。
たとえば、YouTubeに投稿する動画を考えていたとします。
「これっておもしろそう!」と頭で考えていました。
でも実際にYouTubeに動画投稿しませんでした。
あなたが、ある日YouTubeを見ていると気になる動画が!
それは「あなたがおもしろそうと思っていたアイデアの動画」でした。
急上昇ワード1位。視聴回数100万回突破していました。
「しまったー、動画投稿しておけば良かった!」と後悔するかもしれません。
後悔しているだけならまだいいかもしれません。
「このアイデアは俺(私)が先に考えていた!」とか言い出すかもしれません。
不貞腐れてそんなことを言っていても後の祭りです。
「とりあえず、やってみた」人の方が勇気あるわけですからね。
私もブログを長く書いていると時々あります。
「とりあえず、書いてみた」という記事です。
そういう記事が大人気になったりするので何が当たるかわかりません。
期待を込めて「自信作!」と思って公開した記事が全然反応が無い。
ブロガーさんなら「あるある」と思える出来事の1つだと思うんですよねw
だから、「とにかくやる!」って精神って本当に大事だと思います。
(P.156-157) 独立後、自分の仕事の幅を広げるにはどうしたらいいか考えた僕は、ファッションを研究し、「見た目」に注意を払いました。効果はてきめんで、テレビのコメンテーターの仕事をいただけるようになったのです。身なりに気をつかいはじめてわかったのは、ファッションを変えたら自分の意識までずいぶん変わったということでした。根拠はなくても、なんだか自信のようなものが湧いてきたのです。おしゃれなスーツを着たから仕事の幅が広がったというより、おしゃれなスーツを着ることによって、「自信を持ってビジネスをしている」という空気が、相手にうまく伝わったと思います。
見た目に関しては「人に見られる」ことだけではありません。
見られることに関しては引用で著者の木暮太一さんが書いている通りです。
それ以上に「本人の意識に影響する部分も大きい」と感じています。
それは先日のブログ記事でも書きました。
今年の私は部屋着に関して疎かにしていたんですよ。
部屋にいるんだからラクな格好でいいやという感じです。
そうしたら、どんどん生産性が落ちている。
「無意識」のうちに悪い方に言っているのに気づきました。
秋からシャキッとさせるためにいつでも出かけられるような服装。
服装を疎かにせずいつ出かけても大丈夫な服装にしています。
それだけで「意識」が変わったのハッキリと感じます。
たかが、服装と侮るなかれだと思いますよ。
【君たちはどう働くか】
・まとめ
「仕事」という言葉も多様性の時代 木暮太一の君たちはどう働くかでした。
今の時代に「仕事=遊び」と発言する。
怪訝な顔をされたり、下手したら怒られるかもしれません。
でも、「仕事」という言葉から連想されること。
人それぞれの形が変わる時代が私は近いと感じています。
あなたは「どう働きますか?」と問いかけてくれている本です。
自分なりの働き方について改めて見つめ直せる機会にもなる書籍でもあります。