・情報収集は怠らないですよね
科学の進歩は目覚ましい。
定説的によく言われる言葉です。
日常生活の中での家電なんかはそうですよね。
今では当たり前のスマートフォン。
ほんの数10年前までは当たり前では無かったです。
科学と言っても電化製品だけではないです。
脳科学だったりの科学。
日々の研究で良いことも悪いこともわかってきます。
少し前までは良いとされていたこと。
今では悪いこととされる場合もあります。
だからこその「情報のアップデート」は大切。
古い知識に頼ってばかりではダメだと思います。
「科学的根拠」があると言っても最新版はどうなのか。
こういう意識は常に持ち合わせておかなければと常々思っています。
ということで、今回はそこも含めての「新刊」の書評になります。
書名:スタンフォード式 疲れない体
著者:山田知生
出版社:サンマーク出版
出版年:2018年5月28日
ページ数:254ページ
「スタンフォード」系の書籍。
めちゃくちゃ多く出版されてますよねw
とは言え、「スタンフォード」って魅力的。
これが「権威効果」みたいなやつですかね。
「スタンフォード」とついていると安心感がある。
「科学的根拠がしっかりしていそう」と思ってしまいます。
もちろん、大体の書籍は素晴らしいので今回も書籍も読んでみました。
・知っておいて損はない疲れない体を作る方法
プロローグ:全米最強のスポーツ医局が明かす「疲れない体」の作り方
第0章:スタンフォードで突き止めた「疲労発生」のメカニズム
第1章:世界最新の疲労予防「IAP」メソッド──「体内圧力」を高めてダメージを完璧にブロックする
第2章:疲れを持ち越さない 究極のリカバリー法──「最高の回復」で脳と体から疲労物質を即時除去
第3章:抗疲労体質になる一流の食事術──「体内に入れるもの」であなたの回復力は変わる
第4章:スタンフォード式 ハードワーク・メソッド──働いても、働いても、ダメージを最小化する方法
エピローグ:"再起動"を完遂して「最強の自分」になる
主要参考資料
(P.1) 世界でもトップレベルを誇るスタンフォード大学の「科学的知見」。在籍している多くの学生選手が世界レベルの大会に出場し、その層が「全米No.1」といわれるスタンフォード大学のアスリートたちのために、同大学のスポーツ医局が実践している「最新のリカバリー法」。この2つを軸に組み立てた「疲労予防」と「疲労回復」のメソッドを初めてまとめたものが、この本です。
本書の目次です。
最新のリカバリー法。
疲労予防と疲労回復のメソッドがまとめられています。
文章だけでなく図解も豊富にあるのでわかりやすいですよ。
私は運動とかしないし必要ないかもというのはバツです。
見えない疲れというのは誰しも持ち合わせています。
誰もが毎日する休息タイムと言える睡眠についても書かれています。
「疲れない体」に関して説明がしっかりしているので本書は本当にわかりやすいです。
(P.15) 知識なき実践は危険です。巷で「いい」とされていても、じつは効果がなく「無駄な努力」に終わることもあります。体を整えるどころか、逆にトラブルの原因となる可能性も。さらに今は大変な健康ブームで、様々なメソッドが世にあふれています。だからこそ、自分に合った正しいものを選ぶ「目」を養う必要があり、そのためにも「疲れの正体」を、科学的に知っておくことが重要になってくるのです。
知識なき実践は危険。
著者の山田知生さんの仰る通りです。
有名な例では「うさぎ跳び」ですよね。
よく言われている例なので知っている人も多いと思います。
「腱を痛めるだけでよくないトレーニング」的なことを今では言われています。
これはいろんな部分で重要な部分です。
運動しよう、ダイエットしよう、筋トレしよう。
すぐ行動に出ることは悪いことでは無いです。
ただ、知識が無ければムダな努力に終わる可能性が高い。
仮にムダな努力じゃなくても知識があれば半分の努力で済むかもしれません。
だからこその知識を持ってから実践することの重要性があると思います。
(P.54) 疲れは、症状としてはっきりと出ない分、「軽視しやすい」というのがやっかいな感覚です。しかし、疲労を無視して努力しても、結果がついてくるとは限りません。いえ、「自分100%」の力を発揮できず、むしろ努力量に見合わない結果に終わることのほうが多いでしょう。「疲れのサイン」を見抜く方法はこのあとお伝えしますが、「疲労を決して甘く見ない」姿勢が、疲れない体を作るためにまず重要になってきます。
疲れの溜まり方は人それぞれです。
疲労を無視して努力してもダメです。
努力量に見合わない結果に終わるのは怖いですね。
だからこそ日ごろから自分の疲労の蓄積度を意識しておきましょう。
本書ではそういう部分の説明もしっかり実例と共にされています。
(P.72) 「お腹をへこませる」腹式呼吸については、90年代にトレーナーが推奨していたようですが、私自身の約20年のキャリアの中では取り入れたことなく、スタンフォードにいる16年間、我々の組織の中でも推奨されていません。ケガを予防し、疲労を含めたあらゆるダメージに強い体を作る──それを実現するうえで効果があった方法は「息を吐くときも、お腹を膨らませたままの『IAP呼吸法』」でした。本書では、スポーツ医局で実際に試して効果があった方法をお伝えするという意図で、「IAP呼吸法」のみに言及します。
これは私は初耳でした。
9割以上の書籍と言ってもいいかもしれません。
いや、私は初耳と言っていいので10割かもですねw
「腹式呼吸」の良さを伝えている書籍ばかり。
とにもかくにも、「腹式呼吸」をしようと推奨されています。
私も「腹式呼吸」は絶対だと思っていたタイプです。
そこに本書のスタンフォード式 疲れない体です。
「腹式呼吸」ではなく『IAP呼吸法』をしようと仰っています。
「腹式呼吸」についてここまでバッサリ切っているのは初めて見ました。
こういうところが科学的根拠がしっかりある書籍を読むとおもしろいです。
『IAP呼吸法』のやり方に関しては本書でガッツリとわかりやすく書いてあります。
(P.119-120) 「今日は疲れた」という日は、「何もやりたくない」と思うかもしれません。「体を動かすなんてありえない。すぐに寝てしまいたい」となるのも、わかります。しかし、そんな日こそあえて「軽い運動」をしたほうが、翌日に疲労を持ち越さずに済みます。これはぜひ、押さえておきたいポイントです。先ほども書きましたが、「疲れないために、じっとしている」よりも、体を軽く動かしたほうが、血液の流れが促進されて脳と筋肉にたくさん酸素を送ることができ、疲労物質の滞留を防ぐことができるのです。
疲れたときは何もしたくなくなります。
動きたくなくなることもあるかもしれません。
そういうときほど、少しでも動いておくです。
本書では疲労に関しての記述です。
ただ、物書きの人の話しでもありました。
1日を完全に休養日にすると次の日にリズムが狂ってしまう。
だから、少しでも良いから作業をしておく。
まさしく、軽い運動をしておくと一緒だと思います。
私も経験的にまったくやらない日を作ってしまう。
そうするとリズムが狂ってせっかくの良習慣が台無しになった経験。
山ほどと言っていいくらいあるので「軽めでもする」は意識です。
(P.173) 食べずに活動することは、疲労を手繰り寄せているようなものなのです。朝食を抜くのは、「夜間充電できず、朝、電池が減ったままのスマホ」で昼まで乗り切らなければいけないのと同じ状況。「もっとも脳が冴える」とされる午前中にフルパワーを出せないのは、ビジネスパーソンにとって大きな痛手でしょう。
1日の中で体力の疲労具合。
アスリートと一般の人では違うと思います。
ビジネスパーソンだって社内の人と営業の人で違うと思います。
そこを踏まえると1日の食事って人それぞれの適切な量ってありますよね。
カロリーを摂取する部分とカロリーを消費する部分。
動かなければカロリー減りませんし当然といえば当然です。
とは言え、食べないは食べないで午前中にフルパワーを出せません。
朝食をしっかり摂ろうというのは推奨されています。
【スタンフォード式 疲れない体】
・まとめ
【新刊】最新科学はやっぱり凄い! スタンフォード式 疲れない体でした。
「今」は最新でもそれは古くなっていきます。
今ではガラケーと言われる旧世代の携帯電話だって当時は最新科学でした。
そうなると今のスマートフォンだって変わっていくことは想像できます。
だからこそ旧世代の携帯電話からスマートフォンのようにアップデートする。
情報に関しても機種を変えるようにアップデートしないとダメだと思っています。