・元ジャパネットの名物社長
ジャパネットたかた。
皆様もご存知だと思います。
1度はテレビで見たことがあると思います。
そこで登場していた名物社長。
それが、髙田明さんです。
今は息子さんにジャパネットたかたを引き継いでいます。
会長や相談役などにもならずに退いています。
今回の本書ではそのような部分もちょろっと書かれています。
私は前々から公言している通りでジャパネットたかたの通販。
深夜に寝れないときに一時期、視聴していたことがあります。
ジャパネットたかたの番組。
「通販」というベクトルを超えていると思うんですよ。
視聴していて楽しくなる通販番組ってすごいと思います。
その「すごい」がやっぱりと思ったのが前に読んだ本。
そのときは社長だった髙田明社長の本になります。
・ジャパネットからなぜ買いたくなるのか?
こちらの書籍を読んでみて合点が行ったんですよ。
ここまで繊密だったのかー。
髙田明社長のこだわり半端なさすぎる。
私が深夜のジャパネットたかたの通販番組をついつい見てしまう理由。
きっと、髙田明さんの書籍を読むと理解できると思います。
私と一緒でジャパネットたかたの通販。
購入目的でもないのに見てしまっている。
そのような人って絶対にいると思うんですよね。
だって、髙田明さんのこだわりすごいですもん。
そういう意味で本書は新刊ですし、読むのオススメします。
それに何よりも「世阿弥」という部分が重要だと思います。
書名:髙田明と読む世阿弥 昨日の自分を超えていく
著者:髙田明
監修:増田正造
出版社:日経BP社
出版年:2018年3月23日
ページ数:184ページ
出版年が3月23日。
私の「新刊」の定義はブログポリシーにあるように約1ヵ月半にしています。
そういう意味でギリギリで今回の書評は新刊にしました。
書評に行く前にあなたに問いたいことがあります。
・世阿弥と聞いてピンと来ますか?
私は世阿弥は能の人?
それくらいのイメージです。
というよりも、私は音ゲーマー。
コナミのBEMANIシリーズ中心です。
でも、ナムコの太鼓の達人もプレイしたり多彩です。
太鼓の達人に「世阿弥」っているんですよ。
「世阿弥」の名義の楽曲は太鼓の達人で高難易度。
舞シリーズや乱シリーズが有名です。
幽玄ノ乱の鬼譜面はクリアーできませんよw
この「世阿弥」ネームはTatshこと清水達也さんの別名義です。
私はBEMANIの音ゲー。
Beatmania2DX大好き人間なのでTatshはほとんど大好きです。
だから、太鼓の達人の収録曲も大好きなんですよね。
今回はここは本筋と離れるのでここで終了します。
髙田明と読む世阿弥を掻い摘んで紹介させていただきます。
・世阿弥についてもっともっと知りたくなる新刊
はじめに
はじめに─監修者より
第1章:<積み重なる> 自己更新
第2章:<伝える> プレゼンテーション
第3章:<変える> 革新
第4章:<つなぐ> 永続
(P.7-8) 私は初めて世阿弥について知って以来すっかり魅了されてしまい、講演や取材のたびに世阿弥の素晴らしさを語っていました。それがきっかけで、日経BP社のビジネス誌「日経トップリーダー」で、「高田明と読む世阿弥」という連載を始めることになりました。本書は、この連載を再構成し大幅に加筆したものです。
本書の目次になります。
さすが、髙田明さんの書籍だと思います。
読んでいてとてもわかりやすい。
そして、髙田明さんがジャパネットたかたでやっていたことを踏まえています。
だから、説明も読んでいて納得できることが多いです。
本書を読んで思ったのが「世阿弥」に興味が出てきました。
読みやすくした超訳系の世阿弥の書籍があったらぜひ読んでみたいです。
(P.26) 男時とは、勝負事において自分のほうに勢いがあるとき、女時とは相手に勢いがあるときのことを言います。世阿弥は、この男時、女時の時流は努力ではどうにもならない宿命だと捉えました。どんなに懸命に稽古しても、うまくいかないときはいかないのです。
あなたも人生経験であるんじゃないですか?
物事がスイスイ軽やかに進んでいく。
努力しても物事がまったく進まない。
むしろ、努力していても物事が悪化してしまう。
私は人生経験の中ですごく腑に落ちますし今の時点でそうですね。
そういうときは世阿弥的に言うと男時、女時の時流があるです。
うまくいかないときはうまくいかないという割り切る心。
腐らないでそれでも努力することが大切だと思います。
「結果」よりもそういう周期があると思って割り切る。
投げ出さないことが大切だと私は思います。
(P.34) 人生にはうまくいかないときもあります。そのときは少し我慢しながら、過去でも未来でもない、今というときを一生懸命に生きればいい。それ以外に自分に降り掛かってくる問題を解決する手立てはありません。今に200%、300%のエネルギーを注ぐのです。そうすれば、明日が変わり、明日が変われば1年後も変わります。私はカメラ店時代の苦しい時期も、ジャパネットで全くテレビが売れなくなったときも、そうして乗り越えてきました。
こちらの引用もそうですよね。
うまくいかないときは考え込んでしまうと思います。
未来の不安や過去の後悔などいろいろあるでしょう。
でも、その時に「今」に焦点を合わせる大切さ。
今の積み重ねが未来ですからね。
今という1日の小さな幸せを積み重ねれば未来の幸福へとつながります。
だからこそ、「今」というのは疎かにしてはいけないですね。
(P.39) 「初心忘るべからず」。誰でも一度は耳にしたことがあるこの言葉は、世阿弥が唱えたものです。
「当流に、万能一徳の一句あり、初心忘るべからず」
世阿弥が能楽の奥義を記した伝書『花鏡』にこう記されています。今日では、「物事を始めた頃の志を忘れずに、ひたむきに取り組め」という意味合いで使われていますが、これは世阿弥が本来伝えたかったこととは少々違っています。世阿弥は「芸の未熟さ」を指して、初心と言っています。無様な失敗や挫折感、それを乗り越えるために重ねた努力を忘れてはいけない。これを心に留め、常に自分を戒めればこそ成長がある。世阿弥はそう教えてくれているのです。
このことは私は初めて知りました。
初心忘るべからずって世阿弥だったんですね。
そして、世阿弥的な意味は現代とは違っているんですね。
私は髙田明さんが私的している「今日」の方で認識していました。
「今日」で伝わっている方ではなく元の意味の方も素敵だと思います。
(P.42) 一途に一つの夢にこだわる必要はないと思います。一日一日の積み上げ、さまざまな人や書物などとの出会いを通じて、人の考え方は変わっていくものです。初心はどんどん変わっていくし、変わっていくべきものでもある。それが世阿弥の言葉から感じた私の思いです。
初志貫徹。
有言実行。
物事への執着やこだわり。
美徳とされている部分は確かにありますよね。
むしろ、投げ出したり途中でやめたりすると否定される部分もあるかと思います。
そうではなく、変わっていく部分があって人間は当たり前なんですよね。
ブログ開始からの日数=ブログ継続日数。
今日でブログ継続日数1645日目の私が言うことでも無いと思います。
別に考えが変わったら継続せずに投げ出したら良いと思うんですよ。
「継続は力なり」は正しいと思います。
でも、それにとらわれると行動に足かせになることも事実です。
私がブログ開始当初の2014年1月に書いたことがあるんですよ。
私はブログが書くことが大好き。
でも、ニコニコ生放送で有名になったりすることもあるかもしれません。
私はそれくらい臨機応変に生きていこうと思ってますから的なことです。
今でもこの軸って私は持っているんですよね。
別にプロブロガーにこだわる必要ないじゃんって話しです。
いろんな部分があるのが人間ですし素質がどこで開花するかはわかりません。
1つへのこだわりはその開花する可能性を否定することにも繋がりかねません。
だからこそ私は自分への「多様性」という部分は大切にしたいと思っています。
(P.125) 世阿弥は能の世界に革新をもたらしたイノベーターとされています。その世阿弥とて完全にオリジナルの芸術を生み出したわけではないのです。同じ時代に人気があったさまざまな芸能を遠ざけるのではなく、むしろ能に取り入れ、自分なりにアレンジし新たな形に仕立て上げた。イノベーターであると同時に、コーディネーターだったのです。オリジナリティーにこだわるより、今あるものの新しい切り口を探していくほうが、今の時代に合っていると思いませんか。
「今あるものの新しい切り口を探していく」という考え方。
同じことを繰り返しても埋もれてしまうだけですよね。
そこから新しい切り口を探すというのは確かにと思いました。
例えば、ユーチューバーを目指す人が人気のユーチューバーを真似しない。
真似からさらにステップアップさせて新しい切り口で責めるってことですね。
猿真似ではなく、良アレンジを加えるというのを意識しましょうという話しです。
ここは、ブロガーさんにも同じく伝わるような言葉だと思います。
【髙田明と読む世阿弥 昨日の自分を超えていく】
・まとめ
【新刊】現代でも知っておきたいエッセンス 髙田明と読む世阿弥でした。
髙田明さんの書籍は本当に大好きです。
今までの人生経験を惜しみなく語っていらっしゃいます。
だからこそ説得力がある書籍に仕上がっているんですよね。
今回の新刊は髙田明さんの人生経験と世阿弥を一緒に学べる良書でした。