・自称ミニマリストもミニマリストを目指している人も必読
ネット上でのミニマリストという言葉。
どこもかしこもという感じでよく見かけます。
私はミニマリストですと名乗っている人。
ミニマリストを目指しているという見習いの人も多いです。
そんな人たちに捧げたい書籍が今回の新刊です。
ヒマラヤ大聖者の心の曇りをとる瞑想。
本のタイトルから連想すると「瞑想」ですよね。
著者のヨグマタ 相川圭子さんというとヒマラヤ瞑想。
こちらを優しく語っているのが特徴的です。
ヨグマタ 相川圭子さんはあの人気番組
マツコデラックスさん司会のマツコの知らない世界にも出演されました。
「瞑想」の特集で出演されています。
人気番組なので見た人もいるかもしれませんね。
今回も最後の章はヒマラヤ瞑想について主に書かれています。
とは言え、今回の書籍は私的には「片づけ本」です。
「片づけ本」というよりは「片付けへの考え方」の本。
昨今の片づけに対してのアンチテーゼ的な意味合いもあると思います。
私は片づけること良いと思うし、ミニマリストも良いと思っています。
ただ、メンタリストDaiGoさんの片づけ本。
人生を思い通りに操る 片づけの心理法則のときの書評で書きました。
片づけへの価値観が伴っていないのに「物を減らすこと」だけ意識している。
逆に生活を不便にさせてイライラしたりしている人もいて何か違うと感じていました。
そういう土台もあるので、ヨグマタ 相川圭子さんの言葉を読んで合点が行きました。
腑に落ちたというか私が言いたいことはこういうことだと整理された感じです。
私はミニマリスト否定しませんし、片づけも否定していませんよ。
ここは大事なのでもう1度、書きます。ミニマリストいいじゃないですか。
でも、流行に便乗して「ミニマリスト」になりたいと思っている人。
そのような人はまず「片づけへの価値観」を考えてからが良いと思います。
先ほど挙げた、DaiGoさんの「人生を思い通りに操る 片づけの心理法則」。
そして、今回の本もあなたの片づけへの価値観を揺らがせる書籍になると思います。
書名:ヒマラヤ大聖者の心の曇りをとる瞑想
著者:ヨグマタ 相川圭子
出版社:宝島社
出版年:2018年4月13日
ページ数:204ページ
本書はカテゴリー的には瞑想やマインドフルネスです。
私的には「片づけ」や「執着」について説いてくれている本です。
人間が執着したりするのは致し方ない面は大いにあるんですよ。
私だっていろんな本を読んでいても執着することは今でも多いです。
ただ、そこからどうするかは自分次第なんですよね。
そういうところも含めて本書は素敵な本だと思います。
・片づけの概念を変えていきましょう!
はじめに
第1章:捨てるだけでは、幸せになれない
第2章:「心」を知り、エゴや執着を手放す
第3章:自分とは何かに気づき、晴れやかに生きる
第4章:豊かさと幸せが訪れる、ヒマラヤ瞑想
(P.4) この本では、まず、あなたを取り囲む物とのつきあい方や捨て方について、正しく学んでいきます。その後、あなたの心を曇らせているさまざまな思い込みをほどいて、心のバランスを取り戻す考え方をご紹介していきます。
本書の目次になります。
私はミニマリストは悪くない。
何度も当ブログに書いています。
これはミニマリストに限らずなんですよ。
要は、「執着」しすぎたらダメだよって話しなんですよね…。
義務的になったり自分が苦しくなっているなら危険信号です。
そういうシグナルに「気づく」ことが私は大切だと思います。
バランスを取って健全に付き合えているならミニマリスト最高じゃないですか。
ダイエットだってそうですよね。
過度なダイエットは自分を傷つけます。
拒食症になったりしてしまうこともあります。
自分を追い詰めて強迫観念になってしまうのは方向性が違います。
その前に「気づいて」バランスを取るってほんと大切ですよ。
(P.20) 「物を捨てなければならない」と思う心の裏には何があるでしょう? それは、「物が少ないほうがいい」という価値観です。その価値観への思い込みが強くなると、「捨てねばならない」と義務的な気持ちにつながります。何事もひとつの価値観にこだわりすぎると、執着になり、やがて疲れていくのです。多くの人は、自分の価値観にこだわりすぎています。それは、自分自身のこだわりに、心がもてあそばれていることでもあります。
私も一時期その価値観にとらわれたことがあります。
だから、人のことを偉そうには言えませんよ。
ただ、そういう側面があるので語れるというのもありますが。
「価値観」というのは定期的に見直したほうがいいです。
要る価値観と要らない価値観。
人それぞれあると思います。
そういう価値観は定期的に見直して棚卸しするのオススメです。
変えるんじゃなくて気づいて手放すという感じです。
(P.33) 物を捨てるのも、新たに手に入れるのも、心のゲームであり、心のこだわりです。どんなにきれいにしても、どれほど素敵な物を買っても、自分の心がグシャグシャだと、幸せではないのです。自分の中をきれいにして、愛で満たしていかなければ、外側をいくら変えても満たされることはありません。常に「捨てなければ」と思いつめ、片づけをしていないと落ち着かない自分になっていきます。そんな心のクセを断ち切るためには、自分の内側を見つめていくことが大切です。
ミニマリストは捨てる。
物を減らして豊かに暮らそうって方向性じゃないですか。
ミニマリストに厳しい言葉が並ぶ本書です。
でも、「物を持つ」方にももちろん厳しい言葉があります。
新たに手に入れるのだって結局は一緒という話しです。
それが、本人のこだわりや執着ならそうですよね。
では、何をやれば良いんだよと思う人もいるかもしれません。
そこはやっぱり、私は本人が意識的に気づくだと思うんですよ。
ヨグマタ 相川圭子さんも引用の部分で書かれています。
「心のクセを断ち切る」という部分です。
誰しもが心のクセって必ずあるんですよ。
良いも悪いも習慣的な思考は根強いですからね。
だからこそ、気づいて悪い部分は断ち切ることです。
(P.47) 自分ではいい習慣や行動だと思っていることでも、こだわりや執着になると自分を苦しめていくのです。仕事中毒、ダイエット中毒、資格中毒……。強い執着になるとさまざまな中毒を作り出してしまいます。片づけ中毒、捨てる中毒も同じなのです。「捨てれば今の問題が解決する」と、捨てることだけにのめり込んでいくと、どんどん空しくなるだけです。
私はこの傾向があるタイプです。
良いも悪いもハマるとどっぷり行くタイプ。
依存性が高いのでそこは気づいてバランスを取ろうと思っています。
私が当記事で「ミニマリストは悪くない」と書いているじゃないですか。
どうしてかと言うと、私は物は持ちすぎないほうが良い。
身軽のほうが動きやすいし良いよねってタイプだからです。
元々は基質で言うとミニマリスト寄りなんですよね。
どちらにせよ、バランスが大切です。
自分の心との相談をしっかりしてください。
その上で判断するのが1番だと思います。
物が増えるから購入はやめようは強迫観念ですし正しい付き合いではありません。
自分が楽しかったりワクワクするなら所有物が増えてもそれに従うのいいと思います。
(P.52-53) 部屋をきれいにして、心地よい場所に住むことは大切です。物をため込んでいないという満足感を得て、そこから、心をクリエイティブに使って、自分の才能を豊かにし、その才能を分かち合っていく生き方もすることもできます。しかし、自分の価値観で人を判断し、気持ちよさを感じていたら、エゴはますます膨らんでいくことに気づきましょう。自分の欲をいい方向に使って、愛をシェアしていきましょう。それを人の生命力が高まるようなものや行為にするとよいでしょう。
自分の価値観の洗い直し。
私はこの部分は本当に大切。
疎かにしないでしっかりしたほうが良いと思います。
価値基準って今まで生きてきた人生経験で判断しますからね。
だからこそ「エゴの判断」と気づくことも大切だと思います。
要らない価値観や信念って手放せるなら手放したほうがいいですからね。
(P.57) 昨今のブームで、捨てることに夢中な人がいるようです。それは「持っていないことが偉い」と意味づけし、それで幸せになると思い込んで、持たないことが執着になっているのです。もちろん、持たないことで、表面的あるいは一時的に楽になることもあるのですが、それが高じるとバランスがとれなくなってしまいます。自然のあり方は、持っていても持たなくてもいい、どちらにも執着しないということなのです。エゴの喜びのために新たに物を得たり、逆に、物を捨てたりするのは、マインドゲームをしているだけなのです。
「○○は偉い」という観念。
これは別に捨てることに限らずです。
メディアのブームに乗ってあるじゃないですか。
そのときに「執着」になっているかの判断は本当に大切だと思います。
持っていても、持たなくても良い。
なぜなら、自分が日々を楽しく快適に過ごせる日々を送っているから。
物を得たり捨てたりはマインドゲームって納得します。
そこに一喜一憂していてもまた違うことで一喜一憂されますからね。
普段からこういう判断基準があるのとても素晴らしいことだと思いますよ。
【ヒマラヤ大聖者の心の曇りをとる瞑想】
・まとめ
【新刊】片づけを再定義! ヒマラヤ大聖者の心の曇りをとる瞑想でした。
あくまで私の個人的な意見です。
本書のヨグマタ 相川圭子さんも書かれていました。
「ミニマリストを目指そう」というよりまず先に。
自分の考え方や価値観を洗い直したほうがいいですよ。
何のためにミニマリストやっているのかわからない人も多いですからね。
執着や強迫観念的な義務になっている人は危険信号です。
本書は気づきという部分や考え方において学べる部分がとても多いと思います。