【書評】齋藤孝がわかりやすく解説 仕事に使えるデカルト思考

・齋藤孝さんの書籍は理解しやすい

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当ブログでも何度も書評している著者。

齋藤孝さんの書籍を今回は書評していきます。

齋藤孝さんの書籍は何百冊も出版されています。

何冊か読んだことがある人もいるかもしれません。

 

私も好きな書籍が多くある著者さんです。

齋藤孝さんの書籍はテーマが難しい。

そのような書籍でも噛み砕いて説明してくれる。

わかりやすく丁寧に説明してくれるので腑に落ちやすい。

 

読んでいて良い意味の読みやすさをいつも感じます。

今回の書籍もデカルト思考という部分。

わかりにくそうに見えて齋藤孝さんのわかりやすい解説が加わります。

仕事も私生活にも取り入れられるデカルト思考についてです。

 

 

仕事に使えるデカルト思考 「武器としての哲学」が身につく

 

 

書名:仕事に使えるデカルト思考 「武器としての哲学」が身につく

著者:齋藤孝

出版社:PHP研究所

出版年:2020年2月14日

ページ数:192ページ

 

 

論理力、判断力、コントロール力。

劇的に高めてくれる考え方。

デカルトは約400年前を生きたフランスの哲学者。

そのエッセンスを齋藤孝さんが取り入れやすく解説されています。

 

 

・仕事のみならずプライベートでも活用できる思考法

 

 

(P.5) 仕事のみならず、プライベートにおいても、デカルトが提唱している理性の力を身につけ、上手に活用すると、私たちの生活はよりいっそう充実するでしょう。デカルトはいわば思考の達人です。本書を通じて思考の達人の考え方に出合い、学び、そして実践し、自分のものにしてほしいと思います。活用することを念頭に置きつつお読みいただければ幸いです。

 

 

【目次】


はじめに

 

第1章:デカルトの哲学は仕事に使える

 

第2章:デカルト思考で「考える自分」をつくる

 

第3章:論理的思考力が身につく「四つの規則」

 

第4章:判断力が身につく「三つの基準」

 

第5章:感情コントロール力が身につく思考法

 

 

本書の概要と目次です。

デカルトが提唱している理性の力。

こちらを現代に活かすという視点です。

本書の著者である齋藤孝さんの解説。

さすがと言えるわかりやすさで読みやすかったです。

 

 

(P.13) デカルトは、注意深く偏見を避けることを説いて、懐疑がいっさいないことに基づいて判断することをすすめているからです。デカルトのこの教えを知っていて、実践できていれば、SNSに不用意なことを書き込んで、誰かに迷惑をかけたり、自分自身や会社が窮地に立たされるようなことは起こりようもないはずです。この一事を取ってみても、デカルトの思考は現代人に非常に役立つと思うのです。

 

 

懐疑が一切ないことに基づき判断する。

注意深く偏見を取り除く作業。

現代のネットで判断している人。

なかなか居ないんじゃないでしょうか。

 

今でこそフェイクニュースという言葉も流行りました。

疑いつつ情報を咀嚼しながら取り入れる人も少しずつ増えている。

しかし、嘘情報を鵜呑みにしてしまう人もまだまだいる状況。

そこでデカルトの思考が現代にも役立つという話です。

 

 

(P.19-20) 哲学を学ぶと、世界の見え方がガラリと変わることがあります。日常の通勤の風景、旅先での景色、政治や経済のニュースのとらえ方、絵画、音楽、スポーツの見え方、仕事への向き合い方などがガラリと変わる。哲学を学ぶと、そうしたことがしばしば起こります。哲学を学んだことで、ものの見方、さらには、自分の精神が変化するのです。哲学には、私たちの世界観を変えるほどの大きな力があるということです。

 

 

哲学系の書籍。

もっと読みたいと思いつつなかなか読めていない。

ただ、色んな人が哲学書の良さ。

普遍的なことを説かれることがあります。

 

引用視点は覚えておいて損がないこと。

本書のような書籍でデカルトに触れる。

そこから本筋に切り込んでいく。

もっと濃いデカルト関連の書籍を読み漁るのもいいかもしれません。

 

 

(P.33) 皆、誰しも良識=理性を持っているのに、私たちの意見が分かれるのは、ある人が別の人よりも理性があるためではなく、私たちが思考を異なる道筋で導いて、同じことを考察していないからだ、とデカルトは言います。そして、よい精神を持っているだけでは不十分で、よい精神をよく用いることが大切である、とも言います。良識=理性はみんな持っているけれども、それを適切に使わないと、宝の持ち腐れになるよ、ということでしょう。

 

 

少し小難しい部分。

咀嚼すると分かってきます。

現代人の人に足りない部分。

 

良識。

私はそんな風に感じました。

良識を適切に使用している人が少ない。

言い争いがSNS上で行われやすい現状を踏まえると感じます。

よい精神をよく用いる視点を忘れないようにしたいです。

 

 

(P.46) 弱い存在であっても、思考し続けることで、その人の価値や尊意が生まれる。ただなんとなく、漠然と生きるのではなく、私はいつも考えている、そうして生きている。こうした自覚と実践が大切であることを、私たちはデカルトやパスカルの思想から学ぶことができます。

 

 

素敵な言葉です。

どんな現状でもどんな環境でも思考はできる。

思考することを放棄せず真摯に取り組む。

私としても忘れないで突き進んでいきたいです。

 

 

【仕事に使えるデカルト思考 「武器としての哲学」が身につく】

仕事に使えるデカルト思考 「武器としての哲学」が身につく

仕事に使えるデカルト思考 「武器としての哲学」が身につく

  • 作者:齋藤 孝
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

・我思う、故に我あり

 

【書評】齋藤孝がわかりやすく解説 仕事に使えるデカルト思考でした。

デカルト言えばの有名な言葉。

 

「我思う、故に我あり」

 

あっ、この人のことかと思った人もいるかもしれません。

それくらい浸透している言葉じゃないでしょうか。

本書はデカルトの考え方をわかりやすく丁寧に解説。

そして現代に活かせる視点でとても参考になる書籍でした。