・嫌われる勇気で有名な著者さんの本
嫌われる勇気という書籍。
超ベストセラー。
読んだ人も多いかもしれません。
その著者さんがこちらの人。
岸見一郎さんです。
アドラー心理学のことがわかりやすい。
私も過去に岸見一郎さんの本を何冊か読んでいます。
と言うよりも本書になります。
過去に1度目を通した記憶があります。
そのときに書評はしていませんでした。
改めての再読と今回は書評を兼ねて読んでみました。
書名:成功ではなく、幸福について語ろう
著者:岸見一郎
出版社:幻冬舎
出版年:2018年5月24日
ページ数:270ページ
思い通りにならない毎日を進んでいくための羅針盤。
高校生に語った講義。
これからをどう生きるか完全収録。
内容が気になるところじゃないでしょうか。
本書を紹介していこうと思います。
・本書の通底するテーマは「幸福」について
(P.261) 本書は、講演と人生相談への回答、「挫折」について問われたインタビュー記事から成り立っています。通底するテーマは「幸福」です。
【目次】
第1章:成功と幸福
第2章:自分の課題・他人の課題
第3章:喧嘩に勝たない・人の期待にこたえない
第4章:今日という日を今日のためにだけ生きる
第5章:ただそこに、いるだけでいい
あとがき
本書の概要と目次でございます。
岸見一郎さんと言えばの書籍。
嫌われる勇気
幸せになる勇気
ベストセラーの書籍で有名かと思います。
アドラー心理学の人という印象もあります。
そんな岸見一郎さんの視点。
成功ではなく幸福についてご教授いただけます。
(P.16) 「幸福とは何か」という問いも、私たちがもしも幸福になりたいと思うのであれば、きちんと考えていかないといけません。しかし、予想されることは、幸福とは何かを問うてみても、結局わからなかったというところで終わる可能性があるということです。そういう問いに対して、はたして答えが出るのかどうかは、今のところはわかりません。しかし、幸福とは何かということを問いかける中で、答えの道筋、あるいは、方向性を少しでも明らかになればと思っています。
幸福とは何か考えてみる。
答えが出ませんという答え。
あり得ると言いますかなかなか出ないと思います。
ただ、考えることに価値があるという視点。
問いかけると自分の頭の整理になります。
何も考えないよりも幸福への道筋。
自分にとっての幸福という価値観への道しるべ。
私もあると思うのでこのような問いは大好きです。
(P.22) 私にとってベストセラーになったことは成功ではなく、幸福なのです。もちろん、たくさん売れているということは、本当にありがたいことですが、私の幸福は量では測ることはできません。『嫌われる勇気』や『幸せになる勇気』が、本当に届くべき人の手に届き、その人の人生が変わったというようなメールを頂く時に、本を書いてよかったと思います。幸福と成功にはこのような違いがあります。
ベストセラーは成功ではなく幸福。
この視点とても素敵です。
どうしても人間の考え方。
「成功と失敗」
こちらで考えてしまいます。
そこを成功ではなく幸福。
確かにこのような視点があると幸福を感じることができます。
私としても改めて幸福という視点を持とうと思った一言です。
(P.25) 他方、成功するためにはいろいろなことを達成しないといけません。幸福かと問われた時に、幸福でないと思う人は、まだある目標を達成できていないといいます。好きな人に出会い、その人と結婚さえできれば、幸福になれると思っている。しかし、これは三木のいう幸福ではありません。目標を達成したら幸福になれると思っている人がある目標を達成したら、その目標を達成した途端に、また新しい目標を作り出します。蜃気楼のように、いつまで経っても幸福に到達することはできません。そのような人は幸福を成功と混同しているのです。
「目標を達成したら幸福になれる」
この視点は危ういと私も思います。
理由としてはネットを見ているとです。
「燃え尽き症候群になってしまう」
数字を追い求めてたどり着く。
その後に更新がストップしてしまう。
そんな人を多く見てきました。
それにどんどん新しい目標を立ち上げる。
この視点ももちろんある状態です。
幸福と成功についての価値観。
本書を読んでみてさすがと思った視点になります。
【成功ではなく、幸福について語ろう】
・私も幸福についての視点
【書評】 岸見一郎さん 成功ではなく幸福について語ろうでした。
本書を読んでみての私の視点。
成功と失敗でどうしても考えてしまう。
私は失敗よりも経験と考えるタイプです。
しかし、成功と幸福で考える視点は薄い。
本書を読んでみて成功ではなく幸福で考えることを学べました。