・未来を気に病みがちな人は参考になる視点
過去と未来。
ほとんどの人の思考回路。
どちらか見ていることが多いと感じます。
「今」は蔑ろにされがち。
だからこそ今を見よう。
今の大切さを説く人が多いんじゃないでしょうか。
それと同時にもう1つの視点があります。
未来の出来事ってまだ起きてませんよね。
何を当たり前のことをと思うかもしれません。
ただ、確定事項でも無いのにモヤモヤしてしまう。
その想定した不安が起こらなかった。
生きていたらそのような経験は誰しもあるはずです。
あの悩んでいた時間は何だったんだろうというやつです。
私も未来は不安で考える方が強い方だと思います。
本書の視点をインストールして憂うつ視点を変更していきましょう。
書名:憂うつデトックス
著者:大嶋信頼
出版社:ワニブックス
出版年:2020年3月24日
ページ数:191ページ
大嶋信頼さんの新刊です。
先日、著者別の書評まとめ。
大嶋信頼さんの回も好評でした。
今回は最初にチェック項目。
簡単に何個あるか該当する診断があります。
あなたの憂うつ度を診断してから本書を読んでいけますよ。
未来の不幸な自分が幸せになる視点を教えていただきましょう。
・この本は憂うつな気分になるのは先のことを考えるからというテーマ
(P.4) この本では「憂うつな気分になるのは先のことを考えるから」というテーマになっています。そしてただ先のことを考えているだけでなくて、考えるだけで未来に時間旅行をしてしまうから憂うつな気分になってしまう、というこれまでの心理学の範疇を超えたお話が展開していきます。
【目次】
はじめに:憂うつが行動の邪魔をする
第1章:憂うつは未来からやってくる
第2章:「未来が見える」とはどういうこと?
第3章:自分の未来は変えられる
第4章:自分の未来の想定法
第5章:「脳の時間旅行」が信じられない人へ
おわりに:未来の選択肢が増えれば、心が明るくなる
本書の概要と目次になります。
人間というのはついつい思考があっちこっちに行きがち。
未来の良いことを考えるならまだいいですよ。
大体の人は未来の「不安」を考えてしまうんじゃないでしょうか。
未来の不安ってまだ起きていないこと。
これから起きるかわからないことを考えている。
もっと「今」を大切にしていきたいですよね。
本書の視点は憂うつになりがちな人に参考になるはずです。
(P.21) たとえば人の話を聞いていて「まだ起きていない将来のことなんかわからないでしょ!」とか「そんな先のことを考えても仕方ないでしょ!」と突っ込みたくなる場面があると思います。でも、私自身が憂うつな気分になっている時を振り返ってみると「あ! 同じことをやっている!」と、将来起きるかもしれない不幸を次から次へと考えて嘆いていたんです。
あっ、やっているという人。
あるあると思える視点です。
人に対しては客観的に見れる。
自分に対してどこまで客観視できるかです。
私は読書するようになった。
自己観察など一歩引いてみてみる。
この視点は磨かれました。
同じことをやっている!と気づけるの大切です。
(P.57) ストレス刺激に対して、普通の人とは違ったストレスホルモンの動きをする人たちは「時間がない」と悩んでいるのですが、やっぱり私と同じように「先のことを考え過ぎちゃう」と未来のことばかり想定して、思った通りの最悪な結果になる傾向があります。これってただの「自分の時間の感覚が他の人と違う」だけじゃなくて、実際に自分だけ現実世界が歪んでいるような感覚があるんです。
私はこの傾向があると感じます。
例えば、腹痛になりやすい。
電車などに乗っていると不安がよぎります。
長距離バスは怖くて乗れません(トイレ付きの長距離バスもありますが)
自分だけ現実世界が歪んでいるような感覚。
この言葉って私としてはわかります視点。
これを読んでいるあなたはどうでしょうか?
その対処法なり改善方法になる視点変更が本書では書かれています。
(P.78-79) ダメ出しされた過去の自分は未来を変えることなく、変わらない惨めな時間軸を繰り返すことになる。そこで、未来の自分が過去の自分を許し認めてあげた時に、過去の自分はそこから立ち上がり、負のループの時間軸から抜け出すことができて、未来が変わっていく。そう考えると現在の自分が過去の自分の歴史を作っていて、そしてその延長線上の現在の自分を作っていることになる。脳のネットワークが時空を超えてタイムトラベルをする、という見方をすると、現在の自分によって自分の歴史を変えることができて、今の私を作っていることになるんです。
自己卑下せずに自分を褒める。
自己肯定感についてなどなど。
大切だよと言われる機会は多いです。
当ブログでも何冊も書評しています。
私の今年のテーマは「自愛」にしました。
テーマに決めても自分を責めるときは責めます。
そのときは責めてる自分すら許して愛してあげる。
そのことによって未来が変わっている感覚があります。
私からしたら納得や腑に落ちる視点でした。
(P.93) 「憂うつ」の枠組みを「悟り」と変えてみると、「あ! 私は時間旅行をして未来に起きることを事前に知ることができている」になるわけです。未来を知ることで「未来は変わる」となります。だから憂うつが「悟り」になると無敵状態になるわけです。なぜなら、未来を知っているから、私は同じ轍を踏まなくなる。一般的な悟りのイメージって「未来を知ってしまったから定めとしてその未来を甘んじて受け入れる」という感じですよね。だから、悟りを開いたから、これからすべての困難を受け入れていいと。
この視点には補足があります。
要は人間には自動的に危機回避行動を性質がある。
つまり、自分を傷つけることの抑止力。
既に悟りとして受け入れてるからこその視点が手に入るわけです。
言葉の定義が変わるだけですごく違う。
「憂うつの枠組みを悟りに変えてみる」
すごく前向きに未来に迎えますよね。
憂うつを感じたときに悟ってるいかがでしょうか。
【憂うつデトックス - 「未来の不幸な自分」が幸せになる方法 -】
・まさしくデトックスしてくれる視点が満載
【新刊】憂鬱の定義を悟りに変える視点 大嶋信頼の憂うつデトックスでした。
最後に紹介させたいただいた引用です。
憂うつの枠組みを悟りに変えてみる。
この考え方は大好きです。
私も取り入れていこうと思います。
今回の大嶋信頼さんの新刊も素晴らしかったです。