・知ることで不安を和らげる
「AIに仕事を奪われてしまう」
「今ある仕事はほとんど消えてしまう」
衝撃的な言葉が並ぶ。
未来についての書籍は多いです。
10年先の未来の予測はどうなるかわかりません。
書籍のすべてがすべて正解では無い。
なぜなら、未来については真逆のことを言う人もいる。
そのときになってもわからない部分もあるからです。
逆に言うと先見の明と言いますか理解して動いている人。
もちろん、いらっしゃるので凄いと思います。
兎にも角にも大切なこと。
「事前情報を知っておく」
私はこのことがとても大切なことだと感じます。
情報を知っていれば不安を和らげることができる。
それに未来への行動の指針も生まれてくるはずです。
書名:10年後に食える仕事 食えない仕事: AI、ロボット化で変わる職のカタチ
著者:渡邉正裕
出版社:東洋経済新報社
出版年:2020年2月28日
ページ数:334ページ
3人に1人は失業するという言葉。
衝撃的な言葉じゃないでしょうか。
しかし、だからこそ今から事前準備をしておく。
2030年に向けて動いている人は強いと思います。
未来の仕事についての知見が深まる書籍を紹介していきます。
・本書ではテクノロジー進化による職業の未来を5つのカテゴリに分類
(P.5) 本書では、テクノロジー進化による職業の未来を、5つのカテゴリに分類し、どのような未来になりそうか、どのようにキャリアをシフトしていくべきかを説明する。5つに分類したのは、それぞれで影響の受け方が異なるからだ。
【目次】
この本の〈読み方〉:各世代、すべての働き手が対応を迫られている
この本の〈目的〉:2020年以降の職業、仕事選びに
序章:テクノロジー進化と労働市場変化
第一章:「人間の強み」が不可欠な仕事の条件
第二章:「AI・ロボットの強み」が活かせる仕事
第三章:各エリアの職業とその特徴
第四章:いつまでに何が変わるのか:障害と変化のスピード
第五章:消える仕事、生まれる仕事
第六章:仕事をどう選び、シフトするべきか
終章:10年後、20年後の日本人の雇用
あとがき
本書の概要と目次でございます。
AIに仕事を奪われてしまうという視点。
私は必要以上に怖がる必要は無いと感じています。
何が言いたいかというと知っているかが大切。
怖がるくらいなら事前情報をたくさん入れておきましょう。
もちろん、「情報」なので外れることもあるでしょう。
それに見解は人それぞれなので真逆のことを見ることもあります。
ただ、今後の未来に向けての視野を広げるという部分。
10年後になってから嘆くのではなく今のうちに準備するが大切です。
(P.15) 「ルールと変数が完全に限定されている枠の中」での勝負は、人間はAIに太刀打ちできない。たとえば「暗算」というゲームにおいて、人間が電卓と計算スピードを争っても勝てないのと同様、囲碁・将棋のような、より複雑な対戦においても、AIは人間に勝つ。
想像がつくんじゃないでしょうか。
重要なのはAIと勝負しても勝てない領域。
AIの方が圧倒的に有利な領域がある。
そこで人間が争っても仕方がありません。
それにAIが人間と違う部分。
睡眠時間というのは無いです。
人間はどんなショートスリーパーでも寝ます。
つまり、人間は人間らしく勝負に挑む。
AIとの差別化をしっかり考えることが大切じゃないでしょうか。
(P.43-44) 私の結論としては、以下5つが、人間の強みを活かせる業務であり、すなわち自動化のボトルネックとなるタスク要素となる。これらの要素が業務の中核スキルとして必要な職種は、永遠に自動化しない。
1:創造ワーク
2:感情ワーク
3:信用ワーク
4:手先ワーク
5:ボディワーク
これら「人間の強み」は、結果的に、オズボーン3つのタスク・9つの要素と、ほとんど似通ったものとなった。
人間だからこその強み。
私が日頃から心掛けていること。
「付加価値」×「希少価値」×「感情価値」
付加価値だけなら機械に叶いません。
そこで残り2つの部分が出てきます。
私は無駄が無駄じゃないはもっと生きてくる時代。
そのように思ってドジっ子の部分もさらけ出します。
AIは睡眠時間を取らないと書きました。
24時間の無人コンビニが当たり前になるかもしれません。
でも、逆に言えば価値がそこに生まれる可能性。
人と人との触れ合いだったりコミュニケーションを望む人。
前までは当たり前だった今のコンビニ。
有人コンビニに違う価値が生まれるかもしれませんよね。
違う価値が生まれたり価値の変容が生まれる可能性。
5つの軸は私自身も指針にしていきたいです。
(P.14) 学歴、職歴、各種適正テスト結果と、もちろん過去のデータ分析は参考にはなるが、人間ほど変数が多く多様な側面を持った生き物はいない。営業職は、テストの点数ではモノは売れない。デジタル取得できないアナログ情報が多すぎ、人間が時間をかけて評価するほかないのが、人事業の本質である。
ブログやSNS。
低学歴や高学歴。
学歴は関係なく結果が出ている人は多くいます。
これが学歴や職歴だけで判断されてしまう。
高学歴や凄い職歴の人だけ選ばれる。
低学歴などの方の活躍の機会すら無くなってしまいます。
人間ほど変数が多く多様な側面を持った生き物という言葉。
だからこそ人間っていいですよね。
いいな、いいな、人間っていいなです(笑)
(P.209) 人間の強みが残る仕事であっても、その事業分野のビッグデータを全く取得できないのならば、それは主食抜きの食事みたいなもの。必要なパワーを得ることはできず、結局、食えなくなってしまう。デジタル・ケンタウロスは人馬一体の戦いだ。下半身はビックデータで武装されなければ勝負にならない。
機械の苦手な分野。
人間の得意分野。
本書では多く解説されています。
しかし、そこに安泰していてはいけない。
人間の強みが残るだけであってさらに先の未来。
機械の成長が著しく伸びた場合にどうなるかです。
そこも踏まえての自分自身を高めていく意識。
得意不得意を意識しつつもあなたを成長させていきましょう。
【10年後に食える仕事 食えない仕事: AI、ロボット化で変わる職のカタチ】
・辛口解説や辛口評価は多めです
【新刊】未来へ不安を払拭 10年後に食える仕事 食えない仕事でした。
著者である渡邉正裕さんの解説。
辛口で語られる解説も多かったです。
それもこれも実体験でのエピソード。
説得力があることばかりでした。
AI(機械)に負けない自分を作り上げていく。
その上で食える仕事と食えない仕事の把握。
前提知識をしっかり持って先の10年に進んでいきましょう。