・「OODA」のことが理解しやすい新刊
あなたは「OODA」をご存知ですか?
「おーだ??知らないな~」
そんな人もいるかもしれません。
「OODA」と書いて「ウーダ」と読みます。
私はOODAに関してはまだまだ初心者。
名前を知っていた程度なのでもっと知るために本書を読みました。
よく対比で挙げられているのがこちらのテクニック。
「PDCA」です。
PDCAに関しては知っている。
PDCAサイクル回している人もいるんじゃないでしょうか。
PDCAがサイクルならOODAはループです。
OODAループの活用の仕方や考え方を一緒に学んでいきましょう。
書名:OODA 危機管理と効率・達成を叶えるマネジメント
著者:小林宏之
出版社:徳間書店
出版年:2020年1月29日
ページ数:240ページ
究極の意思決定ループ。
即断即決の思考術。
危機管理と効率・達成を叶えるマネジメントです。
「危機管理」というのが重要かと個人的に感じました。
OODAループ初心者の私の私なりの書評をしていきます。
・OODAを具体的にイメージしてもらえるように著者の経験や捉え方を紹介するように心がけた1冊
(P.14-15) 本書では、OODAについてより具体的にイメージしてもらえるように、私自身の経験やものごとの捉え方を紹介するように心がけた。OODAを多くのビジネスパーソンに広く知っていただき、かつそれを実践的に活用して、日々の業務におけるリスクマネジメント・危機管理はもちろんのこと、何が起こるかわからない人生をより豊かにすることにも活かしていただきたいと願っている。
【目次】
はじめに
第1章:リスクマネジメントの本質――今、なぜ危機管理が必要なのか
第2章:事例で見る危機発生時のリーダー論――組織の運命はリーダー次第
第3章:OODA時代に求められる役割遂行型リーダーシップ
第4章:OODAの概念――リスクマネジメント・危機管理のための意思決定ループ
第5章:Observe 「観察」する能力を鍛える
第6章:Observe-orient 「観察」「状況判断」をするために情報力を磨く
第7章:Observe-orient 悲観的に準備する
第8章:Decide 決断力を磨く
第9章:Act 楽観的に対応する
第10章:OODA時代を生き抜くリーダーに求められる条件
第11章:持続可能な組織運営のためにリーダーをどう選び、育てるべきか
おわりに
本書の概要と目次でございます。
最初にPDCAのことにちょろっと触れられています。
なぜ、PDCAではなくて「OODA」なのか。
なぜ、PDCAの次はこれでOODAなのか。
私は何冊もPDCA関連の書籍を読んでいます。
OODAに関してはまだまだ初心者の初心者。
活用もしていませんし知らないことも多いです。
そこを含めて本書のような実体験や物事の捉え方。
著者さんの視点がわかるとすごく参考になります。
(P.33) 企業も永続的に事業を続けるためには危機管理をしなければならない。それと同時に次世代を育てることで、「種族保存」をする必要がある。そのためには、日ごろから危機意識を持ち、自らを、そして自分が所属する組織を進化させていく必要がある。そうでなければ、弱肉強食のビジネス界では生き残ることはできない。
不労所得という甘い言葉。
放置しておくだけで稼げる。
今はそんなことを思っている人はいないはずです。
かなり昔はネットやブログなどで言われていたことがあります。
実際、少しはあったと思います。
あくまで「少しは」なのでそこまでは動く必要があります。
というよりも最初に動くので「不労」より「放置」に近いニュアンスです。
ただ、そういう人だったからこそかもしれません。
○○アップデートが検索エンジンで実行されるようになりました。
今は頻繁にグーグル先生の検索エンジンはアップデートされています。
○○アップデートと名前がつけられてされているのはご存知の通りです。
「永続的に事業を続けるためには危機管理をしなければならない」
この言葉はネット世界でも深いと思います。
稼いでいた人が危機管理をしていなかったとは言いません。
アフィリエイトで1ヵ月で何100万円も稼いでいた人。
それが1ヶ月で何10万円以下に収入が激減。
そんな出来事があったのは数年前です。
恐らく甘い蜜を吸ってしまっていた人ほど後悔しているかもしれません。
(P.41) リスクマネジメント・危機管理と、どうしても”守り”の姿勢を感じるだろう。しかし、”危機”は起こり得るものとして考えたうえで、対策を検討して対応を講ずれば、マイナスとなるダメージを減らすことにより、結果的にプラスの値が大きくなるという”攻め”の考え方であると認識することだ。欧米では以前から危機管理は将来に起こり得る危機の芽をあらかじめ摘み、結果として将来に発生するかもしれないマイナスを少なくするため、「結果的に儲かる」という考え方が主流になっている。
リスクマネジメントや危機管理は攻め。
この考え方はついつい守りと感じてしまう。
私みたいなタイプの人には良い意味で違う視点になります。
そしてインストールしておきたい視点です。
例えば、今の時代だとYouTuber(ユーチューバー)
こちらもYouTubeの規約変更1つでどうなるかわかりません。
先程のアフィリエイト系の人のエピソード。
1ヵ月100万円稼いでた人が10万円以下になってしまった。
同じことがYouTubeで起きても不思議ではないです。
というよりも起きると考えておいた方が自然だと感じます。
その上でのリスクマネジメントや危機管理をしておく。
今から他に動いて種を蒔いておくのもそうかもしれません。
それこそブログで稼いでた人。
4、5年前にYouTubeやっていたら…。
今になって思うという人は多いかもしれません。
ネット時代は移り変わりや規約変更との戦いがあります。
ネットで生きる人は特にこの言葉は戒めたいです。
(P.81-82) OODAもPDCAも最後は「Act」であるが、PDCAの「Act」は「改善」「見直し」であるのに対して、OODAは意思決定したことを果敢に「行動」することである。この点において違いがある。「行動」があって、はじめて結果が生まれる。OODAにおける「意思決定」は目的実現のために「行動する」のためのものである以上、「意思決定」と「行動」は不可分である。このときに考えなければならないのが、平時のPDCAと緊急時のOODAでは、意思決定から行動するまでの時間軸が異なる点だ。
OODAというテクニック。
考え方と言ってもいいかもしれません。
PDCAを別に否定するものでは無いです。
それがわかりやすいのが引用の説明になります。
「平時のPDCA」
「緊急時のOODA」
意思決定から行動するまでの時間軸が異なる。
PDCAの次はコレでOODAともブログタイトル名にも書きました。
しっかりとOODAの考え方をインストールする。
そのような意味でも本書を読んでみて良かったです。
(P.113) 日常的に欲しい情報について意識していなければ、アンテナの感度は上がらず、情報収集力が上がらないということだ。逆にいえば、現代はインターネットの普及に代表されるように情報化の時代であるため、アンテナの感度を上げておけば、必要な情報の90%あるいはそれ以上が手に入れられるようになっている。かつてに比べて格段に情報が収集しやすくなっているため、情報の重要性を理解している人たちの情報収集力には大きな差が生じなくなっている側面もある。
情報のアンテナ感度。
ネットを利用している。
SNSを利用している。
際限なく色んな情報が手元に集まります。
その情報を取捨選択するという部分。
意識的に能動的に集められる。
それが日頃から自分がどの情報を意識しているかです。
意識をしているとネットの中の情報でも気づきやすくなります。
実際に変わるというのは実体験でも理解しているところです。
【OODA 危機管理と効率・達成を叶えるマネジメント】
・日頃の危機管理は攻めの姿勢
【新刊】即断即決の思考術 小林宏之のPDCAの次はコレOODAでした。
本書はOODAの入門書的な書籍。
私としてもOODAの考え方を理解できて良かったです。
そして危機管理は守りではなく攻めという言葉。
守りの意識ではなく攻めという認識も考えさせられました。