【新刊】意識したい0才から100才まで学ぶ人と育てる人のための本

・学校の勉強は苦手だったけど本を読むの大好き

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本を読むのが大好き。

でも、学校の勉強はまったくできませんでした。

この「まったく」と言うのは嘘偽りの無い本音。

100人いたら100人に負けている。

百歩譲って100人いたら97人に負けていると思います。

 

それくらい学校の勉強はダメでした。

本をたくさん読んでる私です。

さぞかし学校の勉強も出来たのでは?

そういう関連思考をする人もいるかと思います。

そこには関連性は皆無なので書いておきたいと思います。

 

これは小説家さんや著述家さん。

読書感想文や書くのが学生時代は苦手でした。

そのように言う人がいるのと一緒だと思います。

私が本を読むようになったのは成人になってから。

本を読むのに早いとか遅いは無いと思いますよ。

 

ましてや、本書になぞるとです。

「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる」

私は完全に同意する考え方なんですよね。

学ぶということは知らないことを知ることになります。

私にとっては知的好奇心を満たす行為でもあります。

ただ、それ以上に重要要素だと思うんですよ。

 

たとえば、ニュースで「オレオレ詐欺」が報道されます。

今ならオレオレ詐欺を知らない人も珍しいくらいです。

でも、これが最初に報道された頃から知っていた。

そういう人は最初から騙される可能性は減りますからね。

「あっ、あの手法だ!」と気づけるのは学んでおいたからだと思います。

 

だから「100才まで」というのは私は大げさでも無いと感じました。

手法も巧妙ですし知るということは「防衛策」にもなります。

それに学ぶことによって知らない世界を知ることもできるんですよ。

自分の知らない世界に興味を持って前向きになりモチベーションになる。

自分自身の枠から外れることだって出来るわけです。

「学習意欲」が高まる1冊を紹介したいと思います。

 

0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書

 

書名:0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書

著者:落合陽一

出版社:小学館

出版年:2018年11月29日

ページ:207ページ

 

落合陽一さんの新刊。

書名は長いですけど重要な言葉だと思います。

学ぶというのはいつからでも出来ます。

本書は「育てる」側のことも書かれています。

0才から100才までというタイトルにそぐわない内容。

どの世代の人が読んでも理解しやすい構成でしたよ。

 

・落合陽一さんの著書で言えば入門書

(P.11) 今までの僕の本よりも、平易な文章を心がけ、親子で一緒になって読めるように気をつけて作った本のつもりです。日本の未来を作っていく若い人々と、その親御さんが希望を持って未来を展望できるようにしていきたいと、一教員として、一父親として思っています。平成という時代も幕を下ろそうとしている今、この本が、これから先も学び続けたいというモチベーションにつながり、本質的な手法を身につけようとする人、今の社会の「学び」がつまらないとか、生きづらいと思っている人にとっての一助になれば幸いです。

 

【目次】
プロローグ:人生100年時代の「新しい学び方」とは
第1章:Q&A・幼児教育から生涯教育まで「なぜ学ばなければならないのか」
第2章:落合陽一はこう作られた・どんな教育を選び、どう進んで来たか、生成過程
第3章:学び方の実践例・「STEAM教育」時代に身につけておくべき4つの要素
エピローグ:ライフスタイルとして楽しむ学びから生まれるイノベーション

 

本書の目次と概要です。

本書は落合陽一さんがプロローグで書いている通り。

「今までの僕の本よりも平易な文章を心がけ」という部分。

「つもり」と書いてありますが私も実際に読みやすかったです。

読むことによって「学習意欲」が高まると思います。

お子さんがいる方はお子さんへの教育(育てる人目線)も参考になりますよ。

 

今回の引用部分に関して。

第3章とエピローグからはございません。

こちらは実践例と言える部分。

視点や着眼点として非常に参考になる言葉が多かったです。

序盤もQ&A式ですし読みやすさで言うと断トツ。

落合陽一さんの書籍をいろいろ読んでる私もそのように断言できる1冊でした。

 

(P.19) 何才になっても新しいことを身につけられるスキルはどうやって培われるのかというと、若い時にいかにたくさん新しいことを習得しようとしたか、それを実際の現場で使おうとしたか、つまりたくさん勉強し実践したかどうかだと思うのです。実際、たくさん勉強をした経験のある人のほうが、新しい物事を習得するのが得意ですし、覚えるまでの期間も短い傾向にあると思います。それは自分なりの学び方とアウトプットの方法を知っているからでしょう。新しいことを学ぶ必要がある時に、「どう学ぶのが自分にとって効率的か」を知っていると非常に有利になります。そのためどうやってその状態に自分を持っていけるかを考えながら、常に勉強し続けることが大事になってくるのです。

 

年を取ると凝り固まります。

私はそんなこと無いだろうと思っていました。

そんな知的好奇心旺盛な人でも意識しないと凝り固まりました。

「今からじゃ遅いでしょ…」と思う人もいるかもしれません。

そんなことは無いんですよ。

「常に勉強し続けることが大事」を意識していただきたいです。

 

人それぞれ興味が出てくるジャンルが必ずあります。

学ぶことによって掘り下げたいと思うことが出てきます。

それに実際に使用して成果が出るとますます勉強もしたくなります。

私はまさしく良い感じにサイクルを回せるようにはなってきました。

最初に学校の勉強は苦手だったと書きました。

本をたくさん読むようになって私は学校の勉強に対しての学習意欲。

高まり授業で覚えるような内容も逆に勉強しておきたいと思うようになりました。

 

(P.74-75) 組織に所属して給料をもらわないと食べていけないという考え方は、近代の弊害だと思っています。今の日本には定職に就かなくても生活費を稼ぐ方法がたくさんあります。人口密集部とそれ以外で大きな差はあるものの、移動さえできれば仕事は見つかる。会社勤めの仕事をしないと生きていけない。お金があれば幸せになれる。貯金がないと不幸になる。そう教育されているだけです。今後はそういった観念も変わってくるはずです。
[中略]
労働の価値はお金だけで判断されるものではないし、動機づけとして金銭を超えたところにやりがいを見いだせる人は、これから人材としての価値が高くなると思います。

 

「お金」に対しては柔軟性。

これからの時代は激動の時代だと思います。

だからこそ柔軟性って大切だと感じています。

引用部分の「教育」という言葉。

これは「両親からの刷り込み」という部分が強いんじゃないでしょうか。

 

テレビや雑誌などのメディアだってそうだと思います。

もっとも、マスメディアは「お金に対しての主張」は人それぞれ。

多様性を垣間見ること多いので昔よりはマシになってそうですが。

本を読むと色んなお金の考え方に触れることができます。

価値観が変わる人もいると思うので何冊か手に取ってみるのオススメします。

当ブログでも「お金への考え方」というブログカテゴリーがあります。

そちらもチェックしていただけたら嬉しいです。

 

(P.83-84) 人間のモチベーションを喚起するきっかけとなるのは「好きなこと」「やっても苦にならないこと」です。そこで、仕事にできるような、そして自然と続けられる趣味を持っておくことをオススメします。僕は学生の研究相談にのる時に、まずは自分の趣味やずっと続けてきたことを軸足にして研究のトピックを考えてもらっています。そういった趣味や続けてきたことを仕事にするメリットは、モチベーションの喚起以外にもあります。たとえば自然体で行うことができるので、労働のストレスが少なくなることです。また、高いモチベーションはオリジナリティを生み出す原動力になります。趣味が一つしかない人は、唯一の息抜きを仕事にすることに抵抗があるかもしれません。そこで、仕事にできるくらい詳しい趣味を三つほど持っておくとよいでしょう。大事なのは、自分は何が好きなのかを常に考え続けること。ずっと続けていられるような好きなことを仕事にし、高いモチベーションを維持しながら働ける人は、他の人にはないオリジナリティを発揮できるため、これからの社会で生き残り続けるでしょう。

 

大事なのは自分は何が好きなのかを常に考え続けること。

今は趣味が1つしか無くても構いません。

好きなものを常に探し求める姿勢が大切ということです。

私はこの部分だって立派な「学ぶ」だと思っています。

今の時代ほど何が当たるかわからない時代は無いです。

 

というよりも、好きなことや趣味を既に仕事にしている人。

私が言うまでもなく大勢の人がいますよね。

昔だったらネットで有名になり本を出版したりテレビ出演が王道でした。

今はYouTubeで自分で収益得たり本は自費出版だって出来てしまいますからね。

こういう事だって知っていたら「選択肢」が増えるわけです。

 

(P.127) 高校時代は、青春18きっぷを使って友達とよく旅に出かけていました。普通列車と快速列車しか使えないので、乗り換えが大変なのですが、移動の工夫をしながら旅をしたのは楽しい思い出です。あの頃は、乗り換えアプリの「駅すぱあと」も使っていましたが、ギリギリの乗り換えを狙うのが難しかったりいまいち精度が低かったので、調べた後で時刻表でも確認しながら乗り継ぎをしていました。知識として聞きかじっていたものやことを実際に見てみよう、体験してみようというノリで、結局、高校時代に全国すべての県庁所在地を回りました。

 

青春18きっぷで高校時代に全国すべての県庁所在地を回った。

これは「超凄まじいこと」だと思います。

私は愛知県から東京まで青春18きっぷで行ってこの凄さがとてもわかります。

なぜなら「約6時間半」掛かったからです。

実際に経験してみてわかる静岡県の大きさでしたw

 

こういう事を語れるのも「実体験」があるからなんですよね。

「学び」という言葉の振り幅。

もっと柔軟性を持って楽しいイメージも結びつけて良いと思います。

私は青春18きっぷの旅を実際にしてみて学ぶことが多々ありました。

 

(P.137) これはクリエイティブの本質に関わる話で、アーティストにとっては、どう評価されるか、どう売れるかよりも、アートを作りたいという初期衝動のほうが重要だと思っています。作ることよりも先に、その分野のプレイスタイルに合わせることを考えていたら、よいものはできません。ミュージシャンが、いかに新曲をヒットチャートの上位に食い込ませるかを工夫するのはゲームかもしれません。しかし、自分の新しい曲を世に出したいという衝動はアートの領域に属します。そして、後者の部分が抜け落ちると、エンターテイメントであるにもかかわらず、それは単なるマーケティングの「作業」にしかなりません。そう考えると、僕にとっての研究は、ミュージシャンが新曲を出す時と同じ感覚で、売り方よりも先に、そのこと自体に価値があるという考え方なのです。

 

私は結構クリエイティブ寄りだと思います。

レベルで言ったらおこがましい話ですよ?

「どう売れるかよりもアートを作りたいという初期衝動のほうが重要」

私のブログがまさしくそのスタイルで運営しているからです。

毎日、自分の文章を世に出して行きたい熱は負けません。

 

だからこそ、今日ではてなブログ継続日数1901日目なわけです。

とうとう区切りの「はてなブログ継続日数2000日」が見えてきました。

残り100日切ってくると実感が湧いてくると同時にもっとやってやろうという気分。

それに「2000日」という数字の桁が変わるのも楽しみなんですよ。

文章を書きたいという衝動を想いに込めて楽しくブログ運営していきます。

 

【0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書】

 

・まとめ

【新刊】意識したい0才から100才まで学ぶ人と育てる人のための本でした。

「学ぶ」というのは何事からも学べると思います。

その学ぶことを「意識的になれるか」は別問題です。

本書は簡潔でわかりやすく伝えてくれている本。

学ぶことの本質がわかる1冊と言える内容でした。

落合陽一さんの書籍を読んだ後はモチベ高まりアドレナリン全開になります。