・理解しやすい経済本
どうも管理人のポポリッチです。
経済系の発信をされている方々。
わかりやすく咀嚼して解説していただける。
私みたいなタイプはとても助かっています。
本書の視点は面白いです。
「日本を100人の島に例えたら」
あえて100人にすることで理解しやすくなるのかな?と思いました。
書名:東大生が日本を100人の島に例えたら 面白いほど経済がわかった!
著者:ムギタロー
出版社:サンクチュアリ出版
出版年:2022年8月11日
ページ数:256ページ
冒頭にご注意が書かれています。
・100人の島はとある資本主義に基づく民主政治の法治国家。
そちらをデフォルメしたもの。
・あくまでもお金と国の仕組みだけにフォーカスして説明。
・文中に出てくる人数、金額、時間などの数字は実際の数字とは関連づけてない。
・説明の流れは経済発展の歴史に沿わせていない
・日本銀行をエン印刷係、債券を○○券など、独自の言い換えをしている。
経済からわかにくさを徹底排除。
著者さんが工夫してくれています。
そんな親切な経済本を私なりの書評させていただきます。
・100人の島と住人たちと一緒に経済の世界を楽しみましょう
(P.2) まずは経済を「100人が住む島」だと想像してください。そして、一気に、短期間でその仕組みを頭の中に入れてください。そのまま、誰かに話してみてください。そうすればきっと「経済がわかる自分」になれるはずです。
【目次】
はじめに
ご注意:「100人の島」という例えについて
CHAPTER1:ケイザイ以前の話
CHAPTER2:国家とお金
CHAPTER3:国の役割と政府のお仕事
CHAPTER4:景気と物価
CHAPTER5:投機と債券
CHAPTER6:貿易と為替
CHAPTER7:課題と未来
おわりに
本書の概要と目次になります。
CHAPTERを見ているだけでちんぷんかんぷん。
なかなか難しいと思う人も多いかもしれません。
それを超丁寧に理解してくれているのが本書。
私も理解が進んだ事柄も増えたので読んで良かったです。
(P.47) つまり、税で価値を持つ「エン」も、肩たたき券も、シロクマの借用書も、同じタイプの貨幣(信用貨幣)の仲間なのです。
信用貨幣。
30年前と比べたらです。
紙幣や貨幣以外の選択肢がありますよね。
たとえば、話題の仮想通貨。
人それぞれ感じ方あると思います。
今後どうなるかを含めて私は注視しています。
少し話は脱線します。
もっとさかのぼって行くと電子マネーです。
これ自体は現金を先にチャージするので少し違うかもしれません。
ただ、初めて決済したときに支払方法に感動しました。
(P.109) 将来役に立つかもしれない「研究」「防災」「整備」など、お金を稼ぎにくいけど重要な仕事は、お金の自然な流れにまかせていたら誰もやらないので、国が積極的に仕事を作って、給料を払い、サポートする必要があります。このように、その住民の貢献度に合わせて、適切な給料がいくように設定するのはとても難しいのです。
研究、防災、整備。
国が積極的に仕事をつくり給料を払う。
この辺りは難しい問題ですよね。
ニュースだけ見ると悪いニュースを見かけることが多い。
そのまま鵜呑みにしちゃうと悪い印象ある人も多そうです。
ただ、それが無いと進んで行かないこともある。
例えば、研究で言うとスーパーコンピューターについてです。
ネットでも賛否両論いろんな意見が飛んでいました。
個人、個人で知識をつけて自分の頭で考える。
ただ単に金額だけ見て判断しない。
ニュースでよく見る○○に○○億円を投入。
その金額だけを見て騒ぎ出す人が多い印象です。
だから内容も踏まえての精査。
前提知識をつけた上で語りたいことですよね。
(P.161) 景気が良くても悪くてもインフレになることはあるため、「インフレになっているから景気は良い」「デフレだから景気が悪い」と単純に判断することはできません。インフレ・デフレは、商談が決まった後に、結果として出てくる数値があり、それ以上でもそれ以下でもないのです。
当ブログを書いている今の時期。
2022年10月からいろんな商品が値上がる。
ニュースになっているのを見かける機会が多いです。
「インフレになっているから景気が良い?」
そのように感じている人は恐らく居ないと思います。
値上がる理由もしっかりと説明されています。
原材料費の高騰。
それにより値上がるという話です。
引用箇所に書かれているインフレやデフレ。
単純に判断できないのはまさしくだと思います。
(P.274) 「シホン主義とシャカイ主義はどっちがいい?」というのは、「テレビの音量を0と100のどっちがいい?」のような極端すぎる質問です。どちらかを選ぶ必要はありません。テレビの音量を0から100の間のちょうど良いところに設定するように、ちょうど良いところを探せばいいだけなのです。そのちょうど良いところが、私たちがめざす「持続可能な経済システム」です。ある程度競争もありつつ、格差も広がりやすい。ちょうど良いシステムをみんなで考えていきましょう。
資本主義。
社会主義。
この手の情報をネットで見ているとです。
社会主義について悪いことを書いている人もいる。
ただ、その人に深い知識があるかは分かりません。
自分で資本主義を調べる。
自分で社会主義を調べる。
勉強した上で語りたいことだと感じます。
私はこの手の話題は無知だと思っているので下手なことは言わない。
情報として知ってもあくまで一時情報としてすぐには鵜呑みにしません。
【東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった! (ムギタロー)】
・難しい経済話をよくここまで簡潔にした
【新刊】 ムギタローの東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!でした。
私は政治や経済などなど疎い。
だから読んでいて「なるほど」が多かった
本書の内容はよくぞここまで簡略化した。
理解しやすい内容にしたと感銘を受けました。
ムギタローさんの解説とても理解しやすかったです。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。