・伝わる仕組みという視点
本書の著者さん。
藤井貴彦さんになります。
日本テレビアナウンサー。
夕方の報道番組。
news every.でお馴染みの方。
去年、書評した書籍。
伝える準備という本があります。
【【新刊】 27年間、5行日記を継続 藤井貴彦の伝える準備】
こちらのブログ書評が大好評でした。
Twitterでも反響の大きさを感じたんですよね。
今回はその藤井アナウンサーの新刊。
伝わる仕組みという視点で伝え方を解説されています。
書名:伝わる仕組み 毎日の会話が変わる51のルール
著者:藤井 貴彦
出版社:新潮社
出版年:2022年2月16日
ページ数:192ページ
極意は生ハムメロン。
メッセージはうす味に。
上手な会話の切り上げ方。
慌てた時はリフレイン。
こんな事を日々心がけています。
藤井貴彦さんから学んでいきましょう。
・伝える姿勢から整えていこう
(P.3) 本書ではコミュニケーションで起きる課題について、その仕組みを紐解きながら、解決のヒントをお伝えしていきます。少しだけ楽な気持ちで会話ができるようになるかもしれません。さあ、まずは伝える姿勢から整えていきましょう。
【目次】
はじめに
1部:コミュニケーションに必要な、優しさとタフさ ~「伝わる」を生むウォーミングアップ~
2部:誰かを大切にすることで、自分を磨く ~相手と向き合うマインドセット~
3部:あなたの弱点に隠されている、大きな可能性 ~困った時の逆転メソッド~
おわりに
本書の概要と目次でございます。
伝える準備で言葉を発する心構えについて。
伝わる仕組みでその先の実践について書いている。
冒頭のはじめにで書かれています。
つまり、伝える準備を読まれている人。
実践編と言えるのが本書のわけですね。
それでは藤井アナウンサーの伝え方の実践を私なりの書評です。
(P.16) 他人がどう感じるかまでは、正確に予測できません。しかし、その言葉は狙い通りメッセージを運んでくれるだろうかと再確認することで、後悔のない言動につながるのです。気持ちを伝えるために重要なのは、勇気ではなく「確認」であると、つくづく感じています。
「01 言葉を試着してみる」
言葉を試着って良いですね。
私も情報発信者をしています。
ブログで書いたこと。
Twitterでつぶやいたこと。
音声配信で語ったこと。
狙い通りじゃない。
間違って伝わったこと。
実は何度もあるんですよね…。
そのときに相手が悪いだと成長が無い。
やはり反省点として見直したい部分ですよね。
気持ちを伝えるのに重要なのは勇気ではなく確認。
私も肝に銘じてより意識的に確認してから発信したいです。
(P.25) 「伝えたい内容」より、「伝えたいという思い」をまず伝えること、これが伝わる仕組みです。私たちは、失敗をしないAIアナウンサーをうらやましいと思うこともありますが、彼らには情熱を生み出す機能はまだありません。それまでは少しだけ高めの体温でニュースをお伝えしようと思います。
熱量という部分。
伝えたいという思い。
淡々と説明をされるより熱がこもっている。
人間だからこそ備わっている部分を活かしたいですね。
そして相手の話を聞く準備が整っているかどうか。
聞いてもらう準備が無いのに熱すぎるは聞く側も避けますよね。
熱量の前にしっかり相手に聞いてもらう準備をする。
聞いてもらう準備と熱を込めて伝えるは意識しておきたいです。
(P.78) 今でも私は、自分の読んだニュースを録画で見返して、スピード調整を行っています。この調整を怠ると、伝えるスピードがどんどん速くなっていきます。また、キャリアの浅いアナウンサーほど読みが速い傾向があります。伝える速さは、成熟度に比例するのかもしれません。若いころの私も気遣いのできない人間でした。自戒も込めてここに書き留めておきます。私たちは自分のスピードに任せて話してしまいがちですから、丁寧にスピード調整をしたいですね。
音声配信をしていて感じること。
「めっちゃ早口で話しているな…」
藤井アナウンサーでも速くなってしまう。
調整を怠るとどんどんスピードが速くなるそうです。
それなら素人の私は意識的により行かないとダメですね。
普段、自分の声を聞く機会って少ないと思います。
私も音声配信をする前までそんな経験はありませんでした。
ただ、音声配信をして良かったのは声や喋り方を自覚した。
丁寧にスピード調整して相手が聞きやすい話し方をしていきたいです。
(P.121-122) こんなことを言ったらおせっかいかなと思う場合は、頭の中で一度「自分が言われてみる」といいでしょう。言うべきか、言わないでおくかの判断材料になるはずです。このシュミレーションを事前に行っておくだけで伝え方は大きく変わります。アドバイスを受ける立場で景色を見ることが、思いの伝わる仕組みです。
藤井貴彦さんの後輩に向けてのアドバイス。
「第三者が存在する場合」
積極的にアドバイス。
指導などされるそうです。
昨今はネットでも色んな言葉が飛び交います。
とある有名人が誹謗中傷している人は誹謗中傷している自覚がない。
そのような発信をしていて私もそうだろうなって感じています。
攻撃的なメッセージ。
関係性も無いのにいきなり飛んでくる。
情報発信していると何度も遭遇します。
自分がやられてみると分かります。
言葉を慎重に選んで相手と会話する。
傷つけないように意識的に優しく話せます。
「頭の中で1度自分が言われてみる」
冷静に発信するのに良いと思います。
言葉や伝え方のシミュレーションは大切です。
私も冷静になるときに忘れないようにします。
(P.145) 何かを説明する時に、私がまず手を付けるのは「伝えたいことの箇条書き」です。伝えたいことを思いつくままに書き出して、その優先順位をつけます。そしてその優先順位の「高いものから順番に」伝えていきます。説明が苦手な方の特徴として、聞いている人が求めていない情報まで織り込んでしまって、いつまでも核心にたどり着かないという傾向があります。また、大切なことを言い忘れてしまうというまさかの失敗も起こりがちです。聞いている方は美しい説明を求めているのではなく、有益な情報を短時間に得たいと思っています。この思いにぜひ、「聴衆ファースト」で応えてあげてください。
箇条書きで書いてから伝える。
何も下準備をせずに話を始める。
箇条書きで良いから整理して話す。
私も音声配信をしていて書き出しておく。
箇条書きでも良いからピックアップしておく。
それだけでもだいぶ違うと感じています。
中には話す際に原稿をつくる人もいます。
私は原稿までつくらなくても話せます。
ただ、核心にたどり着かずに話が長くなる。
その傾向はあるので注意していきたいところです。
【伝わる仕組み 毎日の会話が変わる51のルール (藤井 貴彦)】
・まさに実践編と言える内容
【新刊】 毎日の会話が変わる 藤井貴彦の伝わる仕組みでした。
この書評をしている現時点。
音声配信をおやすみしている最中。
読んでいて取り入れたいことが多かったです。
もちろん、日常会話。
仕事面での伝わる仕組み。
そして文章での伝え方などなど。
藤井貴彦さんの伝え方が上手。
応用を利かせて色んな場面で役立つと思います。
意識的に言葉を発して心地よいコミュニケーションしていきたいですね。