・夕方ニュースでお馴染み藤井アナの書籍
日本テレビアナウンサー。
藤井貴彦さんをご存知でしょうか?
最近だとNews every。
夕方ニュース番組の人。
このように触れたら「あの人か!」となる人。
多くの人がそうじゃないでしょうか。
最初に藤井アナのプロフィール。
アナウンサー当初はスポーツ番組を担当していた。
2010年2月にはバンクーバー五輪の実況も担当したそうです。
そこから夕方の報道番組News everyを担当する。
それが、2010年4月のことになるみたいです。
既に10年以上も担当している。
今は日本テレビのニュースの顔と言っても過言じゃないですね。
藤井アナの言葉は伝わってくる響く言葉が多いです。
そのエッセンスを新刊である本書から吸収していきます。
書名:伝える準備
著者:藤井 貴彦
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
出版年:2021年7月16日
ページ数:204ページ
日々、どんな小さなことも書き連ねる。
積み重ねて自分の土台をつくっていく。
27年間もの間、5行日記を続けているみたいです。
言葉の力や言葉の重みを藤井アナから感じる理由。
本書を読んでみても言葉や伝わり方を気をつけている。
切実に伝わってきてとても共感できる内容でした。
私としてもより良い伝わり方で伝えていきたい。
思いが伝わる言葉のつくり方を伝授していただきます。
・どんな言葉をどんな風に使うかであなたの印象はつくられる
(P.8) どんな言葉を、どんなふうに使うかで、あなたの印象はつくられます。発した言葉が、あなたをつくるのです。ほんのわずかな伝える準備で、自分の周りのみなさんの表情が変わっていきます。その表情に囲まれたあなた自身も、さらにいい変化を見せ始めるでしょう。悪循環を好循環に変えるのは、あなたの「伝える準備」です。
【目次】
1章:言葉を選ぶ。そして、ためておく
2章:言葉の積み重ねが自分をつくる
3章:自分の言葉を、相手に伝える
おわりに
本書の概要と目次になります。
冒頭から書かれていることになります。
昨今は伝え方を間違っての炎上。
言葉を選び間違えて炎上している人も増えています。
これは個人個人も気をつけるべきこと。
有名人だからじゃなくて言葉選びのチョイス。
要らぬ誤解や要らぬ伝わり方をしないように常日頃から慎重になる。
そのような意味合いでも伝える準備。
藤井アナの真摯な姿勢。
言葉選びの上手さは日頃からの丹念。
入念に伝える準備をしているからだと思います。
優しい社会になれるような伝わり方をより意識して私も伝えたいです。
(P.26) みなさんを包むファッションと同じで、日常で使う言葉がその人を飾っていくのです。だからこそ経験することが大切で、私たちアナウンサーにとっては「美しいものを見て、おいしいものを食べなさい」というアドバイスにつながっていくのかもしれません。決して、きらびやかな言葉を使う必要はありません。みなさんらしい言葉であればいいのです。経験を重ねていくほどに、「人間性」と「言葉」が融け合う日がやっていきます。
昔から旅をすると視野が広がるとよく言われます。
それもきっと似たようなことなんでしょうね。
色々な経験を重ねていく。
それが言葉の例えにもなる。
人間性と言葉が融け合う日がやってくる。
逆に言えば、語彙力が少ない場合です。
色んな経験値が不足していると言えるかもしれません。
知らなければ知らない世界のままですし言葉にもできません。
当たり前のようでいて忘れてはいけないことだと思いました。
(P.31) なお、アドバイスの準備ができていない時、私は、「今度しっかり見直しておくから時間をくれないか」と言ってしまいます。その場しのぎの言葉が届かない。「冷や汗」を何度もかいてきたからです。結局、よりたくさんの時間を使って言葉を練り、アドバイスすることになるのですが、それならば、普段から準備をしておきたいと考えるようになったのです。
藤井アナが慕われている理由。
垣間見えるんじゃないでしょうか。
「今度しっかり見直しておくから時間をくれないか」
なかなか言える言葉じゃないと思います。
あげつらうような感じで言葉を付け足して言う。
何かしら言わなきゃってなり失敗もありますよね。
もちろん、藤井アナも最初は失敗していたそうです。
焦りながら多くの言葉を追加する。
練られてないので逆効果すらなってしまう経験もあったそうです。
逆にここまで真摯に対応されたら待てますよね。
「その場しのぎの言葉は届かない」
肝に銘じたいし注意したいことです。
(P.34-35) 例えば、後輩のニュースの読み方について「高い音が続いて聞きづらい」という印象を持ったとします。でも、この印象をそのまま伝えると後輩は混乱します。それはそうです。生まれてからずっと同じ話し方なのに、それがおかしいと言われるのですから。その混乱を前進に変えるためには、こちらが言葉を選びなおす必要があります。そこで、「高い音が続いて聞きづらい」という先ほどの言葉を一日寝かしてみます。すると翌日、不思議と別の言葉が浮かんできます。自分の視点やスタンスも変わっているからかもしれません。
昨今のSNSを見ているとです。
瞬間湯沸かし器になってしまう。
反射的に反応している人も多い印象。
だから喧嘩も増えたり伝わり方がまずい場合もあると思います。
引用に書かれていることになります。
自分が後輩目線だったら混乱するし凹みますよね。
人によっては怒りすら覚える人もいるかもしれません。
そこで藤井アナの例えばとしての例になる伝え方。
「高音を効果的に使うために、低音を増やしてみよう」
「高音を出すのは疲れるから、自分にも優しい低音を使おう」
「実はあなたのストロングポイントは、低音だ」
とても勉強になる伝え方だと思いました。
同じ意味でも一工夫で伝わり方が大きく変わる。
波風も立たないし気分良くアドバイスを受け止められると感じます。
ネガティブな表現を使わず、背中を押す言葉を選ぶのお見事です。
(P.42) 自分にとってベストのアドバイスが、相手にとってベストとは限りません。だからこそ、瞬発力を重視した「言葉のかるた取り」ではなく、じっくり成長を待つ「わらしべ長者」がちょうどいい。この手間隙こそが、相手に伝わるエネルギーを生むのだと信じています。
言葉のわらしべ長者。
具体的に書くとこのような流れです。
あと少しで合格
↓
10点だけ追加したい
↓
もっとやれる人だよな
↓
気持ちは十分見えた
↓
いい時と比べると惜しい
↓
こんなもんじゃないし
↓
納得したくないだろ
↓
今日が大舞台じゃなくてよかった
言葉の変換作業だけでなく感情が入る。
ネガティブアドバイスを前向きに変える手をかけていく。
今の時代はツイッターなどSNSです。
すぐに自分の考え方をつぶやける時代。
個人個人の発信力がある時代になっています。
しかし、こちらの言葉になります。
「瞬発力を重視した言葉のかるた取り」
私も肝に銘じたいし戒めたいです。
こうならないように日頃から考えていく。
言葉のチョイスを見誤らないようにする。
言葉のわらしべ長者になるように言葉を選んで伝えていきたいです。
【伝える準備】
・さすがと言える素晴らしい内容の新刊
【新刊】 27年間、5行日記を継続 藤井貴彦の伝える準備でした。
前半部分でも勉強になることが盛り沢山。
読んでいてとても素晴らしいと言える内容の新刊でした。
後半部分が27年間、継続している5行日記も詳しく触れられています。
私も伝える準備を怠らない意識を参考にしていきたいです。