【新刊】 結城義晴の店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

・新装版から書評していきます

 

 

ピーター・ドラッカー。

一時期ドラッカーブームと言える時期。

ドラッカー本が溢れていたことがありますよね。

その火付け役がこちらです。

 

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

 

私はアニメ版のもしドラ好きでした。

すべての回を最終回まで視聴でした。

そのあとに結構な数のドラッカー本を読んでいます。

 

エッセンスとしては知っている。

しかし、久しぶりなので触れるのワクワクします。

今回は店長のための「やさしい」ドラッカー講座です。

復習するためにも最適と思い本書を楽しく読んで勉強します。

 

 

 

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

 

 

 

書名:新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

 

著者:結城義晴

 

出版社:イースト・プレス

 

出版年:2022年1月16日

 

ページ数:248ページ

 

 

 

すべての悩み。

ドラッカーが効く。

 

ピーター・ドラッカーの発言。

名言集としても著作があります。

本書からもドラッカーの知見や結城義晴さんの解説。

そこから私なりの書評させていただきたいと思います。

 

 

 

・ドラッカー思想に触れてみた

 

 

 

(P.7) この本を読んだ店長さんやミドルマネジメントのみなさんが、自らの仕事の意義を深く理解し、納得し、自らの能力開発と自己育成に勤しむことを、さらにもっともっと「ドラッカー思想」に触れ、その考え方を拠り所として職務に励んでくれることを、心から願うものです。

 

 

 

【目次】

 

はじめに

 

プロローグ:店長はドラッカーから応援されている!

 

第1章:「お客さま」はどんな人たちか

 

第2章:あなたの「お店」の強みはなにか

 

第3章:店長が行う「マネジメント」

 

 

 

第4章:マネジャーは「組織」を牽引する

 

第5章:マネジャーの「マーケティング」

 

第6章:店長の「イノベーション」

 

第7章:「成果を出せる」店長の条件

 

エピローグ

 

参考文献

 

 

 

本書の概要と目次になります。

マーケティングとイノベーション。

ドラッカーと言えばの2つの言葉が章にあります。

 

店長のためにと書かれています。

ただ、個人でも応用できる考え方も多い。

むしろ、そういう視点があると俯瞰的に物事を見れると感じます。

悩みに効くドラッカーの考え方を学んでいきましょう。

 

 

 

(P.30) ドラッカーは、苦境のときになってはじめて、リーダーたちが「われわれの事業は何か」を問い始める、と皮肉りますが、はたして現実に会社の上司や店長は、モノが売れなくなったときにそう問うているのでしょうか。問うているのは、目の前の数字に対してだけではないでしょうか。ところが、多くの従業員や店員たちは、問いかけをするのです。それが、「自分たちの仕事って何なんだ」のつぶやきにほかなりません。

 

 

著者である結城義晴さんが仰ること。

ごもっともだと感じる人は多いんじゃないでしょうか。

 

問うているのは目の前の数字に対してだけ。

インターネットで活動している個人になります。

ブログやツイートを見ていても数字を意識し過ぎる。

目先の数字ばかり追求してしまうのは人間って感覚はあります。

 

もっと広い視野を持ち活動していく。

余裕があるときにしっかり考えていきたいですね。

 

 

 

(P.39) 商品の知識と同時に、個々のお客さまについてもよく知っている。そして、お客さまの求めている知識と自らの保有する商品知識を直線で結びつける。これこそ、知識商人の主たる要素であり、「店は客のためにある」の実践にほかなりません。

 

 

安いものを求めている人がいる。

一方で値段は関係ないから高スペックを求めている。

ある人は頑丈さを求めているかもしれない。

個々の人で求めているモノが違う。

 

それと同時に前提知識も違いますよね。

ネットだとコアな情報を求めている人。

初心者向けの情報を求めている人もいます。

 

お客様の求めている知識。

自らの所有している知識を結びつける。

 

この感覚は忘れないようにしたいです。

私としても襟を正して考えて発信していきます。

 

 

 

(P.112) キーワードは「明日への希望」です。将来を築き上げていくためには、明日への希望を掲げ、みんながそれをもち続け、現在ある資源を効果的に活用すること、すなわち今日やるべきことをやり抜くことが大切なのです。それを行うことこそマネジメントの役割にほかなりません。

 

 

今日やるべきことをやり抜く。

「セルフマネジメント」でもそうですよね。

先延ばしをしてしまうのが人間の習い性。

 

だからこそ、将来を見据える。

将来の理想像を明確に描いておく。

それが明日への希望にも繋がっていきますよね。

日頃から意識づけていくことを大切にしたいです。

 

 

 

(P.176) 新店がオープンするときに、その新店のメンバーに選ばれたとします。こんなときに必ず「経験の共有」が発生します。経験の共有とは、ともに時間を過ごし、ともに考え、ともに行動し、成果を分かち合うことです。成功するか否かよりも、経験の共有こそ、コミュニケーションにとっては貴重なものとなります。「組織において、コミュニケーションは単なる手段ではない。それは組織のあり方である」

 

 

経験の共有という話。

 

ともに時間を過ごす。

ともに考える。

ともに行動する。

 

私なりの書評なので私の視点。

引用箇所とは少し話が変わります。

ただ、大枠では一緒だと思います。

 

時間の共有って大きいですよね。

リアルだと皆さま当たり前と思う。

学生時代の友人と今でも仲良いとかもそうですよね。

 

しかし、ネットだと蔑ろにする人もいる。

ネットでもリアルと同じだと私は思います。

そこに人間関係が発生しているわけですからね。

 

例えば、Twitterでも数年間、見ている人。

経験の共有という意味で親しみを持っています。

お互い会話をしなくてもあの人もがんばっているな。

そういう風に見たり刺激を受けること多いですからね。

 

 

 

(P.227) 店舗全体をリニューアルするような大げさなことばかりがイノベーションではありません。お客さまの利便性を考えて、ちょっとした売り場の工夫をするなど、ほんの小さな観察やアイデアをきっかけにして、小さなイノベーションを日常的に重ねていくことが、楽しいし、大事なのです。変えることは、面白いのです。

 

 

イノベーションと聞くとです。

画期的なことや大層なこと。

印象的にはそちらに引きづられますよね。

 

ただ、ちょっとした工夫をする。

小さなイノベーションを積み重ねる。

そちらも大事という話をされています。

 

私も実際に思うところなんです。

なぜなら人間は変化したくない生き物。

そういう感情を踏まえると小さな変化の癖をつける。

日常的に変化できる人間って言うのはこれからの時代は大きいと感じます。

 

 

【新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》 (結城義晴)】

 

 

・個人商店の店長の感覚

 

 

【新刊】 結城義晴の店長のためのやさしい《ドラッカー講座》でした。

 

現代は大なり小なり当ブログを読んでいる人。

ご自身もネットで活動している人は多いんじゃないでしょうか。

 

私は「ネットで活動するなら個人商店の店長の感覚」が大切。

この手の発信をしたことありますし今でも思っていることです。

受け身ではなく自発的に動くという意味でも大切じゃないでしょうか。

本書からドラッカーの考え方を多く吸収することができました。