・自分にも他人にも役に立ちます
メンタル面の書籍。
自分に対して有効活用できます。
そして、もう1つの面があります。
「他人に対して優しくなれる」と思うんですよ。
知っていることと知らないことってありますよね。
知らなければ自分の勝手な思い込みで決めつけるケース。
それをいろんな視点から考えることができます。
「客観的」にとか「俯瞰的」にとも言っていいかもしれません。
だから、書籍を読んで学んでおくと「ラク」になる部分は多々あります。
とは言え、基本線は「自分へ」だと思います。
今回の書籍でいうと「忘れたい過去」です。
長年、生きていたら1つや2つ出てくると思います。
長年じゃなくて10代の人だってそうなんじゃないでしょうか。
それに全然浮かばないというそこのあなたもいるかもしれません。
そのような人も「潜在意識」の中でトラウマとして残っている可能性があります。
生きていたらトラウマとして残ってしまうことがあるのは当然です。
それを「意識できる」か「意識できないか」の話だと思います。
私は意識的にトラウマだろうな…と思うことはあります。
でも、無意識で巣食っているトラウマもあると思うんですよね。
その無意識のトラウマが自分の行動を狭めているという視点もあるわけです。
そこで本書のような書籍を読んで知識をつけておくのが最適だと思います。
書名:忘れたい過去が最短1分で消える
著者:小池義孝
出版社:自由国民社
出版年:2018年11月2日
ページ数:176ページ
シリーズ60万部突破!
ねこ背は治る著者最新刊。
私はねこ背なのでタイトル聞いたことあります。
そのねこ背は治ると同じ著者さんなんですね。
本書でいうと「最短1分で消える」も気になっていると思います。
その部分も軽く触れながらの私なりの書評をしていきます。
・1分からできて気軽に実践して心の傷を消せるメソッド
(P.4) 本書のノウハウをお伝えした多くの方も、日々の中で、気軽に実践して心の傷を消しておられます。まず、やってみてください。忘れたい過去から解放された心には、安らぎと安堵があります。嬉しい!
楽しい! と感じられる機会が多くなります。本書を手にされたあなたに、そんな未来がやって来ることを願います。
【目次】
はじめに
1:心の傷とは何か
2:苦痛を消す
3:感情のワーク
4:記憶にないものを含む出来事ワーク
5:記憶にある出来事のワーク
6:トラウマによる実害とその回復
7:幸せについて
本書の目次です。
今回の書評は説明メインになります。
目次を見ていただければわかる通りで「ワーク」が多くあります。
そして、どういうトラウマがあるのか?と考え込む人もいるかと思います。
そんな人にも大丈夫なのが本書です。
28種類のトラウマの出来事。
記憶にないものを含む出来事ワーク。
記憶にある出来事のワーク。
自分が思いつかなくても著者の小池義孝さんが親切に説明してくれています。
誰もがどこかしらに該当するんじゃないでしょうか。
ワークの方は最短1分~90分まで。
ワークと言っても超簡単な方法です。
だからこその最短1分からできるわけです。
普段から「瞑想」や「内観」している人は取り組みやすいかもしれません。
瞑想や内観をしていない人もまずは1分からで始めてみるのはいかがでしょうか。
(P.15) トラウマの定義は、「記憶+苦痛」です。苦痛は増やしたり、減らしたりできる物だと捉えてください。記憶の中にある苦痛は、今の自分が抱えている物です。出来事は過去ですが、苦痛は過去から現在に存続しています。記憶から苦痛が消えた時、それは過去の遺物になります。過去は辛かったけれど、今の自分にとって何でもない、ただの記憶になります。
まず最初にトラウマの定義。
本書で言う「トラウマ」はこのようになります。
でもほとんどの人は「記憶+苦痛」と思うんじゃないでしょうか。
トラウマに苦しめられることを連想するとそうですよね。
大事なのは「苦痛は増やしたり減らしたりできる物」という部分。
大きくするも小さくするも自分次第というわけです。
本書の定義とは少しズレますが数年前まで思い悩んでいたこと。
その悩みがあったから逆に今があると思えたりすることもあるじゃないですか。
当時は眠れないほど、苦痛だったのにそれがあって良かったと思える。
それこそが、「増やしたり減らしたり」だと思うんですよね。
もちろん、トラウマとして奥底に無意識に眠っている部分があります。
そのような部分を解放する手助けになるのが本書です。
(P.20-21) 精神をぼやかしているので、トラウマ領域では知性が衰えます。知性とは、情報を正確に把握して、それらを論理的に構成する能力です。つまりトラウマ領域では、情報を正確に把握できず、論理的に構成もできないということです。例えば、火事に遭って「火」がトラウマのスイッチになったとします。その人は、ライターの火、ガスコンロの火であっても恐怖の対象になります。確かに火は、火事になれば危険なものです。しかしライターやガスコンロの火が、直ちに危険にはなりません。トラウマ領域は知性が効かないので、安全にガスコンロを料理で使うことも火事と同じように見て、「危険だ!」と反応してしまいます。
トラウマ領域では知性が衰える。
「なるほど!」と思えた視点でした。
トラウマが発動しているときは知性の低下。
確かに引用の通りで論理的な判断ができない。
「危険!」となるのは想像に難くないです。
他人から見たら「なんでそんなことで?」も本人にとっては重要事項。
それはトラウマなんですし、他人がどうこう言えることでも無いわけです。
(P.26) 似ているだけで危険ではない、現在の出来事ではない、想像であって現実ではない、このように顕在意識では承知していても、潜在意識のトラウマ領域では、危険だ、今だ、現実だ、と判断されてしまいます。顕在意識が正常な知性で正しく物事を判断していても、潜在意識にあるトラウマ領域では、違った頭の悪い反応をしてきます。列車事故でトラウマを抱えた人が、事故に遭う確率では自動車の方が高くて危険と知りながら、自動車には乗れるけど電車には乗れないといった現象が起こります。頭で理解できていることと、心の反応が一致しません。トラウマ領域は、顕在意識とは分離して、独自に動きます。
こちらもそうじゃないでしょうか。
「論理的」に考えたらわかりますよね。
列車事故に遭うより自動車の事故の危険の方が高い。
それなのに列車事故のトラブルに遭ったら乗れなくなってしまう。
たとえば、テーマパークのジェットコースター。
逆さ宙吊りで止まって数時間後に救助みたいなニュースたまにありますよね。
あれだって実際に起きる可能性は低いのに1度遭ったらダメだと思います。
私だったら2度とジェットコースターに乗らないになると思います。
私は人生経験の中で《まだ》飛行機に乗ったことがありません。
つまり、初フライトってめちゃくちゃ重要だと思うんですよね。
ここで嫌な経験を受けたら2回目の飛行機経験が遠のくと思います。
むしろ、飛行機にはもう乗らない!になるかもしれませんw
ただ、そこも「論理的」に考えたらなんですよね。
芸能人やスポーツ選手だったら毎週のように乗っています。
パリーグのプロ野球選手だったら北海道から福岡までありますもん。
飛行機に乗って移動が当たり前な方々なわけじゃないですか。
だから、「潜在意識のトラウマ」という部分。
もしも、トラウマのようになったら本書のような知識を役立てる。
「トラウマ」だからで済ませないようにしていきたいと思いました。
(P.34-35) 全体として、基本となる部分をご説明します。顕在意識がリードを取って、潜在意識を動かす。心の自然治癒力を動かす。という発想が全ての基本です。テーマとなる決められたキーワードを潜在意識に指示して、あとは放っておきます。意識できる顕在意識と、意識できない潜在意識との関係性は、完全に分離されたものではありません。顕在意識から潜在意識に、潜在意識から顕在意識にと、相互に影響を及ぼし合える関係性です。
トラウマによる実害とその回復。
過去のトラウマが行動を妨げる。
私なんかはまさにそのタイプです。
というよりもトラウマから連想するとそうですよね。
だからこそ、トラウマについて理解しておく。
その上でワークなりメソッドなり取り組んでいきましょう。
本書は1つ1つゆっくりと簡単に取り組めるのが最高です。
(P.78-79) これら100個のトラウマ全てが、同時に影響を及ぼします。他人の冷たさへの失意から、例えば、あまり他人に関わらないようにしたり、自分から距離を取るようにしたり、心の反応や価値観、言動を歪めてしまいます。通常の心理療法では、出来事を突き止めて解決しようとします。しかしここでご紹介するワークでは、出来事は忘れたままで大丈夫です。潜在意識でトラウマの解体を行いますので、顕在意識はただ指示を与えて、任せておけば良いのです。
トラウマから解放されれば、
・苦しみから解放される
・気分が明るく軽くなる
・価値観、人間性がより良く形成される
・人生の可能性が広がる
といった変化が自然ともたらされます。
「行動を妨げる」とは先ほど書きました。
「歪ませる」と言う部分も指摘されている通りだと思います。
本書を読んでよかったところ。
ワークに関しては読んだばかりなのでまだです。
ただ、トラウマに関しての理解度はとても高まりました。
トラウマという言葉のモヤモヤ部分が本書で解消されると思います。
出来事は忘れたままで大丈夫。
潜在意識でトラウマの解体を行う。
顕在意識はただ指示を与えて任せておけばOK。
これが「最短1分」につながります。
本書は小難しいことは何1つございません。
書籍によっては紙に書き出して自分のトラウマを見つめよう。
自分を質問攻めにしたり解放したイメージをしましょうなどありますよね。
そのようなことは一切ないので少し画期的だと思います。
著者の小池義孝さんが書いてくれた「キーワード」を選ぶ。
あとは潜在意識におまかせでリラックス(ボーッと)する。
基本線はこのような感じなので手間いらずでいつでもすぐ実践できますよ。
私も本書を参考にしてトラウマ解放のワークに取り組もうと思っています。
【忘れたい過去が最短1分で消える!】
・まとめ
【新刊】誰にだってトラウマある 忘れたい過去が最短1分で消えるでした。
本書はとても簡単なワーク。
それにトラウマに対しての理解を深める良書でした。
トラウマにもいろいろなタイプのトラウマがあります。
本書は網羅していますのであなたの悩みが魔法のように消え去るかもしれませんよ。