・長い目で見るとキレたら損
キレたら損。
キレたら負け。
よく言われることです。
キレると言うのは私的に思うのはコレです。
「自己コントロール力が足りない」と思ってしまいます。
「こんなに理不尽な思いしてるのに!!!」とキレたくなる。
「こんなことあって許せない!!!」とイライラしてしまう。
人間なんだからどんな聖人君子に見える人でもあると思うんですよね。
ただ、人それぞれ違うのはそういう感情をいかにコントロールできるか。
怒りの感情をすぐに切り替えていけるかだとも思います。
キレたくなる感情を別の感情に変える。
キレない力を作るというのはこういうことでもあると思います。
自己コントロール力をつけるということにも繋がると思います。
些細なことにイライラしたりキレたりしていたら勿体無いです。
そこで柔軟な考え方を学べる本書を紹介していきます。
書名:「キレない力」を作る50の方法
著者:中谷彰宏
出版社:ダイヤモンド社
出版年:2007年4月6日
ページ数:131ページ
2007年ということで10年以上前の書籍。
しかしながら、本書の中身は色あせておりません。
著者の中谷彰宏さんらしい考え方が満載です。
すぐにキレてしまう人やイライラしてしまう人。
そして、そういうイライラを溜め込んでしまう人もいるでしょう。
溜めて溜めて結局は「ブチ切れ」するのも勿体無い話です。
キレない力を養うためにぜひ!と言いたくなる内容が満載の本書を書評します。
・キレるのはいつも貧乏人の方という話
【この本は、3人のために書きました】
1:仕事やスポーツの緊張する場面で、キレて、失敗している人
2:恋愛や人間関係で、キレそうになっている人
3:子供や部下を、キレない人間に育てたい人
本書の目次です。
中谷彰宏さんの著書ではお馴染みの3人のために書きましたです。
「キレない」自分を保つのってなかなか大変だと思います。
思いますが、「考え方1つ」と言えなくもないです。
だからこそ、「柔軟な思考回路」って大切だと思います。
本書を参考にしてイライラを手放すきっかけにもなると思いますよ。
(P.23) ポケットの中でiPodのイヤホンがからんでも、誰も「自分はなんて運の悪い人間なんだ」とは考えません。ところが、トラブルに巻き込まれると、すぐ「自分はなんて不幸な人間なんだ」と考えます。少しからんだだけで、そのつどイヤホンを捨ててしまったり、もっとひどいことに、八つ当たりしてiPod本体まで捨ててしまうようなもったいないことをしてしまうのです。何かトラブルに巻き込まれても、「からんでいるコードをほどけばいいだけだ」と考えれば、キレずにすむのです。
中谷彰宏さんのこういう「視点」が大好きです。
広い視点で考えるとそうだと思います。
「たかが」コードが絡まっただけなんですよね。
信号待ちだってそうだと思います。
「たかが」信号で止まっているだけなんですよね。
物事を「大げさ」に考えすぎないようにする。
それだけで「キレ」たり「イライラ」することがだいぶ緩和すると思います。
(P.25-26) 何かを始めた人は、始めなかった人よりもはるかにすばらしい。3日なら3日習った分だけ、何かを得ています。三日坊主がどこかで、4日目、5日目と続いていくこともあるのです。
[中略]
人から「また三日坊主に終わって」と言われても、自分自身では「3日も続いた」というふうに三日坊主を前向きに評価しましょう。三日坊主は決して悪いことではありません。悪いのは、「三日坊主で終わってしまった」と、自信をなくすことなのです。
私もこの考え方です。
当ブログでも何度も書いている私の鉄板の考え方です。
何度もスタートを切り直すのって本当にいいですよ。
引用にある通りで、4日目、5日目と続くこともあります。
その調子にノッているときの勢いを活かして上手く行ったことも多いです。
だから、1度の失敗でめげない。
三日坊主どんと来いで挑戦し続ける。
出来なくてもキレたりイライラする必要はございません。
それにそれで自信を無くす必要もないのです。
次に再挑戦すればいいだけですからね。
(P.34) お金持ちと貧乏人とを比べると、キレるのは必ず貧乏人です。キレるからますます成功できなくて、貧乏になっていくのです。お金持ちは、持ち物も多いし、持っている土地も広いので、常に広い視野を持って全体を見ています。そうすると、キレなくなって、もっとお金持ちになっていけるのです。一方で、貧乏人は少しのものしか持っていないので、ついつい視野も狭くなります。いったん貧しくなり始めると、ただ金銭的に貧しいだけなのに、精神的にも貧しくなって、ますますキレるようになるのです。
お金の余裕は心の余裕。
確かにお金持ちの方が余裕がある印象あります。
たとえば、モンスタークレーマーの人もそうだと思います。
些細なことでクレームをつけている人は貧乏な人が多そうな印象あります。
逆に高級フレンチや高級ホテルなどのお店です。
そんなお店でお金持ちがクレームをつける印象は無いです。
もちろん、貧乏人もお金持ちもどちらの人もいると思います。
ただ、相対的に見てみると「心の余裕」です。
心のキャパシティの広さはお金持ちの方が余裕ある人が多そうだと思います。
これは、ある本に書いてあった受け売りです。
お金持ちの場合はわざわざクレームつけたりしない。
その変わりに嫌な印象を受けたお店には2度と行かない人が多いそうです。
ある意味で心の平穏を保つ考え方でもありますよね。
イライラぶつけたところで一時的に感情の解法になるだけです。
それよりも心の広い人間でありたいですよね。
他人から見ても「器の大きい人間」と好印象を抱かれるのもありますよね。
(P.47-48) 自分のせいにすることでの疲労度が10とするならば、他人のせいにすることでの疲労度は100になります。他人のせいにし始めると、無限にできてしまうのです。大切なことは、よくないことが起きた時に自分が疲れないことです。他人のせいにすると、一見ラクになります。でも、他人のせいにするとどこまでいっても限りがないので、自分自身の精神が消耗してしまうのです。「キレる」ということは、自分自身をあまりにも疲れさせて、骨折や筋肉断裂を起こしている状態です。自分が疲れないためには、「あれは自分のあそこがいけなかったからだ。今後から気をつけよう」と反省することです。道徳的にそうしたほうがいいからということではありません。反省することは、最も精神的にラクな方法なのです。
起きていることはすべて正しい。
自己責任の考え方です。
自己責任の考え方の何が良いって原因は自分自身なわけです。
だから、自分をコントロールする方法を学べばいいわけです。
でも、他人のせいにしていたらそれは「他人」が主導です。
引用の通りでどこまでいっても限りがない状態にもなるんですよね…。
それだったら、すべては受け止める姿勢です。
そして、「自分の考え方を変える」ということにも繋がります。
いちいち、キレるよりも私はこっちの考え方のほうが好きです。
だって、自分自身の向上にも繋がりますからね。
自己観察することや自己コントロールを学ぶことは大切です。
(P.68) 相手に勝とうとしたり、相手のリズムで動こうとすると、どうしてもリズム感が狂います。
「自分はラストスパートが得意なのに、相手はスタートダッシュが得意」という場合があります。そこで相手のリズムに引っ張られると、疲れてしまって、ラストスパートができなくなって、リタイアすることになります。これが「キレる」という状態です。キレないためには、自分のリズムを守ってマイペースで動くことです。他人に勝とうとしたり、他人のリズムに巻き込まれてはいけません。自分の得意なリズムを把握することが大切なのです。
人それぞれのペースがあります。
スタートダッシュが得意な人。
ラストスパートが得意な人。
相手のペースがあるのにそのペースを押しつける。
言われてみると「キレる」原因にもなることだと思います。
自分は自分。他人は他人です。
だからこそ、「柔軟な考え方」が大切だと思います。
【「キレない力」を作る50の方法】
・まとめ
キレない人間になる考え方 中谷彰宏のキレない力を作る50の方法でした。
キレない力が高い人は温和だと思います。
その温和のパワーで場も和みやすいと思います。
私は基本的に怒らない人です。
「キレる」って勿体無いと思うタイプではあります。
ただ、「イライラ」するのは人間として当たり前の反応なのでもちろんあります。
そのときに本書のような考え方を持ち合わせると感情をすぐにスイッチできる。
その「イライラ」を手放すのも早く手放せると本書を読んでみて感じました。