・数年前の本を読んで参考になる本と参考にならない本
数年前という言葉。
連想する年数は人それぞれだと思います。
私のニュアンスとしては「3~5年」くらいをイメージしています。
私が本を読むとき古すぎる本を排除することがあります。
ただ、この「排除」もジャンルによるというのは書いておきます。
たとえば、「技術書」系なんてそうなんですよ。
5年前や10年前の本を読むより最新を読んだほうがいいと思います。
今では使われていないテクニックが満載だったりしますからね。
既に知識やノウハウがある人が「過去がどうだったか」を確認するなら良いです。
新しく身につける人に取っては下手したら余分な知識になってしまいます。
これは「ネット系の稼ぐ」本は特に注意したほうがいいと思います。
「アフィリエイトで稼ごう!」的な本ってあるじゃないですか?
その本を手に取り勉強して実践しようとする人はいるかと思います。
でも、その本が5年前や10年前だったらって話です。
ブックオフなど古本屋では中古本で「100円(108円)」で販売もあると思います。
だからこそ、着眼点として意識しておいたほうが良いと思うんですよ!
5年前や10年前のテクニックはさすがに「陳腐化」しているのが多いと思います。
代わり映えしやすいネット社会ですからね。
グーグル先生によって「○○アップデート」で検索エンジンは常に動いています。
「鵜呑みにしすぎたら」危険だと思います。
ただ単に「通用しなくなった」ならいいんですよ。
今では「スパム的手法」になりえることを堂々と紹介している本もありますからね。
そんなことをしていたらみんなから嫌われるだけですから…。
たとえば、Twitterで今どき、勧誘のDM(ダイレクトメッセージ)を送る人。
未だに途絶えずにいるのはこういうことも一因なのかな?って思うのもあります。
少し検索したら「この手法は効果がない」とか。
「この手法は相手に嫌われるだけ」と理解できると思うんですよね…。
仮に1人が「引っかかった(こんな言い方しちゃいますw)」としてもです。
大勢の人からは煙たがられるだけだと思います。
結局のところブロックされたりアカウント停止されるのがオチだと思います。
長期的に見たら全然いいことって無いと思う手法なんですよ。
短期的に見ても「今の時代」には費用対効果が悪いと思います。
確かに昔はそういう手法を紹介している人もいました。
実際に「効果出た!」って人もいるかと思います。
でも、それは「5年前」や「10年前」だからです。
今の時代には「嫌悪感」を抱かれるだけだと思います。
そういう人が相変わらず多いのは「過去」の「負の遺産」なんでしょうね…。
ということで、今からの時代を生き抜くためにマーケット感覚を身に着けましょう。
書名:マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
著者:ちきりん
出版社:ダイヤモンド社
出版年:2015年2月20日
ページ数:280ページ
はてなダイアリーでも有名なちきりんさんの本です。
私は、はてなブックマーク要チェック人間。
はてなブログを始める前までは、はてブ大好き人間でした。
自分がブログを書くようになったのではてブからは疎遠になりました。
はてな関連で有名な人の1人として、ちきりんさんは有名ですね。
本書に関しては過去に何度か読んでいます。
2018年になって改めて読み直してみました。
そうしましたら、3年前なのに色あせませんね。
むしろ、ちきりんさん「先見の明アリすぎ!」と思う次第でした。
そんな2018年にも通用する概念が多くある書籍を紹介していきます。
・これからの時代は「マーケット感覚」ですよ!
(はじめに) 本書で紹介する「マーケット感覚」とは、一般の会社員から公務員、学者、医者から専業主婦、そしてアーティストからエンジニアに至るまで、金融や営業とは無縁な分野にいる人も含め、すべての人の働き方や生き方に、深く関わってくる能力です。
はじめに
序:もうひとつの能力
1:市場と価値とマーケット感覚
2:市場化する社会
3:マーケット感覚で変わる世の中の見え方
4:すべては「価値」から始まる
5:マーケット感覚を鍛える5つの方法
終:変わらなければ替えられる
さいごに
参考文献
本書の目次になります。
書評に行く前にこれを書いておきます。
◆「マーケット感覚」=「マーケティング」ではない!
勘違いされる人もいるかもしれないので最初に書いておきます。
ちきりんさんの言う「マーケット感覚」はマーケティングではないんですよ。
たとえば、当ブログを読んでいる人に「専業主婦」の人はいると思います。
それに「ニート」の人だっていると思います。
そういう人にも「参考になる!」と言えるのが本書なんですよ。
この「マーケット感覚」はあらゆる場面で活かすことができるテクニックですよ。
(P.27) それぞれの市場で売られているもの(=取引されているもの)は、米やスイカ、自動車といったモノではなく、なんらかの「価値」です。身の回りの市場を見たときに、そこで取引されている価値は何なのか。それを理解できる能力=マーケット感覚が、これからは重要になるのです。
まず、「マーケット感覚」とはについてです。
たとえば、「米」と「スイカ」です。
同じ食べ物という括りになると思います。
本書でも書いてありますが、今ではパンやパスタなども食べる人はいます。
でも、米って食べる頻度が高い食べ物。主食ですよね。
それに比べて「スイカ」はどうですか?って話です。
そういう「価値」を自分の頭で考えようって言うのが引用部分になります。
(P.33) 世の中にはすばらしい価値を生みながら、マーケットで評価されない商品やサービスがたくさんあります。人材も同じで、すばらしい資質を持ちながら、市場では評価されない人がいますよね。そういう人は、「自分に足りないのはマーケット感覚だ」と気がつかない限り、いつまでも報われません。
ちきりんさんの言う「マーケット感覚」ってすごく思います。
私もまだまだ「エラそうに言える立場」ではございません。
そこのところを了承して聞いていただければと思います。
私的に言うと「勿体ない!」と思う人はネットに多くいます。
たとえば、この記事を書いている最近の出来事です。
「アブ」さんという有名なゲーム実況者さん。
YouTubeの広告が表示されないので投稿やめます。
このような動画をアップしてYouTubeの急上昇ワードでTOPになったりしてました。
その後に「ファンの人のおかげ(?)」で広告が復活しました。
そこで、動画投稿をやめるを撤回されています。
ただ、私はここで思いました。
これはプロブロガーの「イケハヤ(イケダハヤト)さん」も仰っています。
「YouTube」にこだわる必要は別に無いんですよね。
私は老若男女問わずに人気の「アブさん」だからこそ出来ると思うんですよ。
「マネタイズ手段」を変えればそれだけで暮らしていけるってことです。
ちなみにアブさんは「会社をやめる予定」だったそうです。
来年の春に退社決意してゲーム実況1本で食っていこうと思っていたと語っています。
でも、それも今回の件で怖くなってやめた的なことを投稿動画で話されています。
「会社をやめる前で良かった」とも仰っています。
ただ、私は少しそこは違うかなって思っています。
YouTubeの数ある動画で急上昇ワードで1位になる人ですよ?
アブさんが動画投稿をやめるを撤回した動画。
ほかの人気ゲーム実況者さんから連絡が来た。
ゲーム雑誌のライターさんからも連絡が来たと仰っています。
つまり、本人にそれだけの影響力や知名度があるんですよ。
だから、別にYouTubeの広告が止まろうが大丈夫だと思うんですよね…。
それに「UUUM」などのYouTuber(ユーチューバー)の事務所に所属していません。
これはYouTubeの動画のコメント欄に書いてあり私も思いました。
「事務所に所属しないで個人でやっていてコレはすごい」です!
本当にまさしく仰る通りだと思うんですよね。
今の動画で人気になる人は「YouTuber系の事務所に所属」が当たり前だと思います。
だからこそ、アブさんの凄さってめちゃくちゃ理解できます。
でも、本書の書評で言うと「マーケット感覚があれば…」と思う部分もありました。
せっかくの本人の努力だったり(あえて才能とは言いません)も凄いんですよ。
本人はそんなことを言わないですが、「ブランド力」もあるのに勿体ない。
引用の最後で「いつまでも報われません」と書かれています。
ちきりんさんの言われる「マーケット感覚」があったらまた違うんでしょうね…。
そのように本書を読んでから一連のことを改めて考えたのがあります。
(P.84-85) 特に若い人は、むやみに貯金ばかりしていては、将来に向けて必要な経験が得られません。今年100万円分の貯金が増えたと喜んでいる人は、自分はもしかしてこの1年で、100万円分の貴重な経験を逃がしてしまったのではないかと、振り返ってみるべきです。「老後には何千万円かかる!」と不安を煽る記事を書いている人は、あなたの老後の心配をしてくれているわけではなく、単に貯蓄市場の広報係に過ぎないのです。
お金は貯金しているだけでは無駄金になる。
「経験に投資しよう」とはよく言われることです。
この部分に関しては本当に普遍的なことだと思います。
それプラスで面白いのがこの部分になります。
「単に貯蓄市場の広報係に過ぎない」という視点。
これは最近話題になった「大学ってどうなの?」ってことに通じます。
大学なんか行かずに起業して自分のやりたいことを追求しようって人。
大学は行ったほうが絶対にいい!と批判している人。
どちらの意見も大きくて論争が起きていました。
私の結論としては結局は「どちらでもいいんだよね」って話です。
要は何が言いたいかというと、「責任を他人に押しつけない覚悟」です。
大学に通い続けようが、大学をやめようが本人次第なんですよ。
だから、その結果がどう転ぼうが本人が決めたことなんですから。
それを「○○さんが言っていたからしたのに…」と責任転嫁しちゃいけない。
そのように私は感じています。
どちらにせよ、「責任は本人が取る」わけですから。
ちきりんさん風にいうとどちらの意見も「広報係」に過ぎないと思います。
私の意見だってある意味では「広報係」になりえますからねw
(P.180) もしあなたの息子が(友達でも部下でもいいですが)、ギターを抱えて路上で歌ってみたいと言い出したとします。こういう話を聞いたとき、「路上で歌うにはどこかの許可がいるのでは?」と最初に思う人は、「規制脳」という病気にかかっています。確かに駅構内など許可が必要な場所もあるでしょう。でも、なんでもかんでも最初から「無理な可能性がある。規制があるかもしれない」と考えてしまうのは、欲望と規範に関する考え方のバランスが壊れています。それではまるで、アクセルを踏む前にブレーキを踏むようなものです。
私は少し「規制脳」かもしれません。
「法律から外れていないか」は考えてしまう部分が結構あります。
でも、ちきりんさんの言うことは理解できます。
そこを気にするあまりに「ブレーキになる」は出てきます。
もちろん、ちきりんさんだって「規制」を破れなんて言っていません。
法律を破っていいなんて言っていないので曲解しすぎないことも大切です。
「考え方のバランス」をもっと意識したほうが良いと言うことです。
(P.211) 自分には何の取り柄もないと思う人ほど、早めに市場に向き合い、積極的に市場から得られるフィードバックを活用しましょう。「失敗しないよう十分に準備する」とか「うまくできるようになるまで勉強する」のではありません。そんなやり方では準備と勉強で一生が終わってしまいます。そうではなく、
「とりあえずやってみる→失敗する→市場からフィードバックを得る→それを参考にして、もう一度やってみる」というプロセスをできるだけ何度も繰り返すことが重要なのです。
とりあえず、まずはやる!です。
ブログ記事だって書いてみないとわかりません。
私は何年もブログ記事を書いています。
今日で、
ブログ日数 1744日
ブログ継続日数 1744日
になります。
今日は1記事を早く公開(午前7時)しました。
久しぶりに2記事(午前11時)目をもう1記事投稿していますw
結局のところ、何が当たるかどうかは「行動」しないとわかりません。
頭のなかで考えているだけでは「机上の空論」になってしまいます。
だから、今の時代だからこそ失敗を恐れず動いていきたいですね。
【マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法】
・まとめ
話題のアブさんの件も! ちきりんのマーケット感覚を身につけようでした。
ちきりんさんの書籍ってほとんど読ませていただいています。
その中でも特に大好きと言える1冊。
それが、「マーケット感覚を身につけよう」になります。
当ブログ記事を書いている約3年半前の書籍になります。
でも、内容的にはまったく色あせていません。
むしろ、今の時代だからこそ必要な「考え方」が多いと思いますよ。