・お金持ちにはお金持ち 貧乏には貧乏の理由がある
お金持ちにはお金持ち。
貧乏には貧乏の理由があると思います。
要は原因と結果の法則というやつです。
原因があるから結果がある。
当たり前ですけど、忘れがちになります。
特にお金に関してはそういう意識が欠如しやすい。
お金持ちに対して悪い印象を持っている人も多いんじゃないでしょうか。
それなのに自分はお金持ちになりたい。
もっと収入を増やしたいと思っている。
少し矛盾していますけど、無意識に根付きやすい部分だと思います。
そもそも、お金持ちに対して悪い印象を持っても仕方がありません。
お金持ちを妬んでも僻んでもあなたがお金持ちになるわけではないです。
お金持ちを貧乏人にしたところであなたがお金持ちになるわけじゃないってやつです。
だからこそ、自分は自分で他人は他人。
自分がお金持ちや収入を増やしたいならお金との健全な付き合い方。
お金の器を適切に広げる意識を培うことって大切だと思います。
書名:ふがいない僕が年下の億万長者から教わった 「勇気」と「お金」の法則
著者:小林昌裕
出版社:朝日新聞出版
出版年:2018年5月21日
ページ数:208ページ
お金の本でこんなに泣くなんてと書かれています。
本書は基本的にストーリー形式の本です。
鈴木務という主人公のお金の器を広げる成長物語です。
ストーリー+著者の解説。
小林昌裕さんの解説が書かれています。
お金のストーリー形式の本というと本田健さん。
本田健さんの本の印象が強いです。
今まで何冊も本田健さんのストーリー本は読ませていただいています。
当ブログでも4月に大富豪からの手紙という書籍を書評しました。
ということで、お金の本が大好きなので今回も手にとってみました。
・あなたのお金の価値観が変わる書籍
プロローグ
はじめに
1:僕の居場所
2:青い空が見えるとき
3:一歩の勇気
4:人生のリスク
5:感謝の「値段」
6:夢を温め直す
7:殻をやぶる8:結果と目標
9:ものさしを持ち替える
10:「船員」の信頼
11:親父の記憶
12:お金の器
13:幸せへの投資
14:偶然は必然
エピローグ
おわりに
すべての父親がヒーローになれたなら
(P.6) これは、僕のところに訪れるお金に悩む人たちのケースを集約させて生まれた、実話をもとにした物語であり、同時に、長らくブラック企業に勤め、お金と時間のない生活に人生に潰されそうになっていた、僕自身の起死回生の物語でもあります。
本書の目次になります。
本書は実話をもとにした物語。
そして著者自身の起死回生の物語でもあるそうです。
先ほども書いた通りで物語の間には解説があります。
「マサのお金の話」として書かれています。
今回の書評の引用部分はすべてそちらからです。
(P.23) ここでいう予定外とは、リストラや倒産で給料が入らなくなる、親が倒れる、自分や家族が重い病気にかかるという、想定していなかったことに、お金が必要になる場面です。ですが、ここでぜひ気づいてほしいのです。これまでの人生だって、予定外の連続だったということに。だからこそ、余裕が……つまり、お金が必要なのだということに。
お金は必要なもの。
当たり前でいて言えないことでもあるんじゃないでしょうか。
なぜなら、「お金、お金というのは良くない」という教育。
お金ばかり言っているのは良くないって根付いてますからね。
ただ、予定外の連続でお金が必要になることって必ずありますよね。
それに必要なときに必要なお金があれば「安心感」を買うことができます。
これはあくまで私の考えですけど、「安心感」が買えるって大きいです。
・お金=物を購入できる
物を受け取る対価にお金を支払う。
一般的なことだと思います。
だからこそ、こちらも重要だと思います。
予定外の連続が起きたときにすんなりお金が払える。
「お金が足りない…」となると不安や焦りで潰されそうになると思います。
その予定外のときに必要な額ををポーンと一括ですんなり支払える。
私の言う「安心感」を購入できるというのはこういうことでもあります。
(P.33) 僕もブラック企業に勤めていたのでよくわかるのですが、人生のどん底にいるとき、人は、その困難な状況から目が離せなくなる傾向にあります。困難な状況ではあるけれど、慣れ親しんだエリアにはなぜか安心感が漂っているのです。ではどうやってその視点を変え、新たなお金の価値観を得ればよいのか。ひとつの方法は「いつもと違う景色を見る」ということ。自分の目に映っているのが、灰色一色の世界ではないと気づくことが大切です。
人間って欠けているほうに目が行きやすいですよね。
困難な状況だと困難な状況に意識をフォーカスしてしまう。
だから、フォーカスする方向を意識的に変えようという話しです。
ここ最近の私は意識的に「行動範囲」を少し変えようとしています。
なぜなら、良いも悪いも慣れ親しんだエリアで行動しているからです。
結局のところは悪い状況で悪い状況でいてしまう。
「現状維持バイアス」からいかに抜け出していくか。
そのことを意識しながら生活をしています。
無意識でしている惰性的なパターンを少しでも意識する。
生活の質を上げて出来るところから手をつけるを意識しています。
(P.76) 収入が増えない限り節約には限りがあるので、節約しただけで必要なお金を得ることは不可能です。お金持ちになるためには、「どうすればそのお金を手に入れることができるだろうか」と考えはじめることが、その第一歩となります。ですから、節約はある意味、お金持ちになることを遮る考え方であるともいえます。
「節約」ってすごく盲点です。
何が盲点かというとお金持ちになることを遮る考え方だからです。
どうしてそうなるかと言う私なりの分析です。
節約するのって悪いことじゃないですよね。
悪いことじゃないからやめられなくなってしまう。
どんどん、節約することにハマってエスカレートしてしまう。
それが、失敗になる可能性があるとも知らずに…。
節約していてやめなさいと言われないじゃないですか。
むしろ、節約しているなんてエラいねと言われます。
だからこそ、お金持ちになることを遮ることに繋がるのは盲点ですよね。
収入を増やさなければ、いつまで経ってもお金は増えません。
節約で切り詰めても毎月の収入が上がる保証はありませんよね。
むしろ、下がる可能性すらあるのに節約だけに力を入れても本末転倒です。
「だけに」という部分が重要じゃないでしょうか。
ミニマリストの本の書評でも書いたことです。
結局のところはバランスだと思います。
そこに「執着」するもう片方との兼ね合いが釣り合わないのは危険信号です。
(P.92) 単純に「お金が欲しい」と思うとき、「お金を稼ぐ」ことやそのために必要な「労働」というところにフォーカスすると、途端におっくうになったり、自分には無理な気がしたり、罪悪感を感じてしまうことがあります。それは、その人がこれまで持ち続けてきた「お金とは」という概念や「今お金がない」という現実に目がいってしまい、足かせになるからです。ですが、お金があったらできること、お金があったら手に入るもの、そのとき感じるであろう喜びにフォーカスし思い描くと心のあり方が一変します。
お金を稼ぎたいならお金を切り離そう。
楽しいことや感謝されることを意識しようとは言われます。
基本的には私もこちらの引用にある通りの考え方です。
そこにプラスするなら収入を増やしたいならその人の今までの観念も重要です。
お金を稼ぐことにフォーカスしても大丈夫な人は大丈夫だと思うんですよ。
「数字を上げていくことにモチベーションが上がる人」は良いと思います。
だから、自分がお金に対してどう感じるのかを意識するのが大切です。
億劫にならならスタイルなら引用の方法でもどちらもいいんじゃないでしょうか。
(P.103-104) 今、幸せではない、お金がない、という人がしなくてはならないのは今までと違う行動を取るということ。その理由は明確です。なぜなら、今までの行動が今を生み出しているからです。現状うまくいっていないのであれば、それとは違う行動をする必要があるのですが、今までと違うことというのは大抵これまで自分が選ばなかった「嫌なほう」なのです。人は慣れ親しんだ行動や思考を持ち続けたいと願います。そして、新たな方法や自分を変えることができる行動を無意識に避けようとし、それに対して恐怖を感じるのです。今までと同じ方法を繰り返している限り現状打破はできません。
嫌なことや避けているほうをあえてやってみる。
この嫌なことと言うのは気分が悪くなるとかそういうことではございません。
やると良いとわかっているのにやらないを選択してしまうこと。
それを少し勇気を振り絞って「もう1回」やることと思ってください。
先ほども書いた通りで現状維持を選択しやすいのが人間です。
私も前々からやろうと思ってやれていないことは多いです。
これはまさしく引用の通りで言い訳のしようもございません。
シンプルだけど、手を出しにくい違う方法を試してみる。
勇気を出して現状パターンを壊してこそ現状打破ですね。
【ふがいない僕が年下の億万長者から教わった 「勇気」と「お金」の法則】
・まとめ
【新刊】あなたのお金の器はどう? 小林昌裕の勇気とお金の法則でした。
お金持ちになるとかならないはまず置いておいていいかもしれません。
お金に対しての考え方をまず改める。
その上で私はお金の本を読むことをオススメします。
ネット上を見ているとお金に対して否定的な人が多いと思うんですよ。
そういう部分が変わるキッカケになるかもしれません。
だからこそ、お金のリテラシーを高めるという意味でオススメしたいです。