【新刊】 矢萩邦彦の正解のない教室

・自分で考える力を鍛える

 

 

どうも管理人のポポリッチです。
 
本書すごく良かった。
どう良かったかという話。
 
思考実験がおもしろかった。
頭が良い意味でクラクラしました(笑)。
 
個人的に今年読んだ書籍の中でも上位。
私がこういうこと言うのは珍しいと思います。
それくらい良い内容だったという話です。
 
 
 

自分で考える力を鍛える 正解のない教室

 

 

 

書名:自分で考える力を鍛える 正解のない教室

 

著者:矢萩 邦彦

 

出版社:朝日新聞出版

 

出版年:2023年3月20日

 

ページ数:272ページ

 

 

 

今こそリベラルアーツ!
年間1000冊の読書を10年間続けた著者。
私は4年連続で270冊以上の書評を当ブログでしています。
多読しているからこその本書の気づきは凄かった。
楽しく書評させていただきます。
 
 
 

・リベラルアーツとはなんなのか?

 

 

(introduction) いったい「リベラルアーツ」とはなんのか? それを感じて、身につけ、自由に生きることを楽しむきっかけになることを願っています。

 

 

 

【目次】
 
introduction:毎日を自由に、楽しんで生きている人の共通点は?
 
序章:ぼくたちは何を学べばよいのか?
 
第一章:ぼくらを探しに 自分をめぐる冒険
 
第二章:ちゃんと考えるために 論理をめぐる冒険
 
第三章:世界を知るために 認知をめぐる冒険
 
第四章:ぼくらの世界と物語 言語をめぐる冒険
 
終章:ぼくたちの物語を描く

 

 

 

本書の概要と目次になります。
 
1:上段と下段を行ったり来たりして思考を深める
 
2:101のキーワードに繰り返し触れて概念をつかむ
 
3:古今東西34人の偉人たちの思想を学ぶ
 
4:教室での対話を一緒に体験する
 
5:正解のない問いを考えて、あなた自身を見つける
 
この本の5つの特徴です。
正解のない問いかけは頭を使います。
本書を読んでいて思考力が本当に鍛えられました。
早速、私なりの書評していこうと思います。
 
 
 
(P.68) では、気づかないままでいるとどんな問題が起こるでしょうか? 同じような興味関心や価値観を持つ人や情報とばかり接することになると、同じような意見ばかりが目につき耳に入ります。そうすると、まるで世界中みんながそう言っているように思えてきてしまいます。

 

 

 

知覚に存在しているのに遮断されているかもしれない。
ほとんどの人は同じ興味関心や価値観を持つ人と繋がるでしょう。
これ自体は当たり前なのでそれに気づくことですよね。
私は書評して著者さんをツイッターで検索することがあります。
 
10万人フォロワーがいる。
100万人フォロワーがいる。
そういう人でも知らない人は知らない。
それが今の世界と言うやつです。
 
最近の私はあえてランダム性を取り入れています。
これはおすすめ機能で知らない人を意識的に見る。
自分から気になるワードで今まで見ていない人を検索してみる。
見る世界が広がると視野も広がっていきます。
 
 
 
(P.161) ぼくたちはインプットする知識によって、世界の見え方が変わるんです。つまり、何を知らせるかによって、かたよらせることも、かたよりに気づかせることもできるんですね。”常識”は場所によって違いますが、環境によって触れやすい情報が違うことが、原因の一つだと考えられます。

 

 

 

インプットする知識により世界の見え方が変わる。
10年前の自分と20年前の自分。
世界の見え方がまったく変わったと思います。
 
私はある時期に本を読みまくりました。
それこそ1年1000冊は読んだかもしれません。
多読をやったら考え方が変わる。世界の見え方が変わりました。
 
それに好きなゲーム実況者さん。
不動産について詳しい人になります。
不動産に興味なかったのに私は興味を持つようになりました。
 
先程のランダム性の話にも通ずる部分。
インプットする知識で世界の見え方が変わるんだったらです。
インプットする知識を偏らせずにいろんな情報を見る。
今の私はブレイクスルーするためにそういう視点で情報収集しています。
 
 
 
(P.184) ぼくたちは傾向や共通点はあれど、みんな違う価値観を持っています。それどころか認知自体にも違いがあって、お互いの見ている世界は分かりようがありません。そういう前提に立つなら、情報を選択し決定するのはやはり自分自身である必要があります。もちろん、自分以外の誰かの視点やアイデアを借りることもあるでしょうが、それを選び信頼するのも自分自身なんです。

 

 

 

傾向や共通点がある。
それでもみんな違う価値観を持っている。
お互いの見ている世界は分かりようがない。
 
Twitter見ているとこれを感じる機会は多い。
例えば、私はねこが好きです。
ねこの保護活動している人もいます。
 
保護猫。
地域猫。
 
一見するとお互いねこが好きで保護活動している人同士ですよね。
私としてはねこを愛して保護活動している人の認識です。
 
しかし、保護猫と地域猫の活動で対立している人がいる。
保護猫の活動している人で地域猫は絶対ありえない。
地域猫の活動している人とケンカしているのを見かけたことがあります。
同じねこ好きでもみんな違う価値観で見えている世界は違うって話ですね。
 
アイドルの推し活もそうですよね。
同じグループ内で好きな人は好きでメンバーのアンチになっている人もいる。
外から見たら同じグループ好きなのになんでケンカしているのって話ですよね。
これも違う価値観を持って見えている世界が違うから起こるんでしょうね。
 
 
 
【正解のない教室 (矢萩邦彦)】

 

 

・客観の話もよかったです!

 

 

【新刊】 矢萩邦彦の正解のない教室でした。
 
書評では触れませんでした。
客観の話についてもよかったです。
どんなに客観視しても主観が入ってしまう。
客観視や客観的について改めて考える機会になりました。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。