・女性に掛けられた呪いを解くのは自分自身
昨今は言葉についてになります。
誹謗中傷が問題視されることも多いです。
しかし、言葉は誹謗中傷だけではございません。
セクハラやパワハラ的な言葉。
罵詈雑言の攻撃的な言葉だけじゃない問題があります。
本書は女性向けの視点が満載です。
自分を守る視点を著者であるアルテイシアさんが紹介されています。
ただ、男性も知っておいた方が良い。
無意識に使用している言葉ってあると思います。
本人はセクハラやパワハラと思っていないというやつです。
あっ、モヤる言葉を使用しているからやめよう。
女性から見たらセクハラやパワハラに感じてしまうからやめよう。
自分を律したり注意しようと思える言動も見つかるかもしれません。
書名:モヤる言葉、ヤバイ人~自尊心を削る人から心を守る「言葉の護身術」
著者:アルテイシア
出版社:大和書房
出版年:2021年6月29日
ページ数:256ページ
呪いを滅する爆笑エッセイ!
この辺りは重要かと思います。
真面目すぎず読んでいただきたいです。
ただ、最後に相談窓口なども載っています。
真面目な部分とネタとして楽しむ部分。
アルテイシアさんが1つ1つバッサリ切ってくれています。
表紙の言葉も見かけることあると思うので護身にもなるかと思います。
・呪いの言葉をぶちのめす護身術
(P.5) 過去の私みたいな女子たちに言いたい。「1人でトイレで泣かないで、あなたたちは息しているだけで偉いのだから」と。そこでホッケーマスクとチェーンソーを渡すとポリス沙汰になるので、そっとこの本を差し出したい。本書には、この世にはこびる呪いをぶちのめる言葉をつめこんだ。それらを武器にして、どうか元気にすこやかに暮らしてほしい。
【目次】
はじめに
1章:悪気はないかもしれないが褒めるフリをした「モヤる言葉」
2章:迷惑すぎるクソバイス アドバイス型「モヤる言葉」
3章:セクハラ・パワハラのセパ両リーグ開幕! 女性を標的にする「ヤバい人」
4章:言葉の護身術でブロックしよう! 距離をとるべき「ヤバい人」
特別対談:太田啓子×アルテイシア 今、知っておきたい「法律の護身術」
おわりに
相談窓口一覧
本書の概要と目次でございます。
基本的には愉快痛快なエッセイ。
最後の最後の真面目に終わっています。
昨今はコンプライアンスが厳しい世の中になっています。
知らなかったでは済まされないことも多くなっています。
女性は護身術として読めますし男性は言葉を使用しないようにする。
男女含めて知識として知っておくことは大切かと思います。
(P.15) 多様性社会とは人の生き方を邪魔しない、余計な口出しをしない社会である。良妻賢母になりたい人は、なればいい。それ以外の選択肢も自由に選べること、人それぞれの選択も否定も批判もされないこと。我々はそんなごく当たり前のことを望んでいるが、ヘルジャパンではいとも簡単に打ち砕かれる。
ヘルジャパンと言う言葉。
説明無いけどニュアンスは分かりますよね。
「多様性社会とは人の生き方を邪魔しない」
「余計な口出しをしない社会」
本当に理解できる考え方です。
私的には男女関係なくだと思います。
私も情報発信をしています。
言うとしたら自分のホームで言う。
問題提起気味に聞くようにしています。
そもそも、今は自分から自発で言葉を届けられます。
自分の人生は自分の人生だし他人の人生は他人の人生。
相談されたなどは別ですが、基本的に切り離して考える。
邪魔をするのはよくないと思っているので私も気をつけています。
(P.39) 一人一人がジェンダーやルッキズムに自覚的になること。呪いの言葉をばらまかないように気をつけること。そうすることで社会全体のアップデートが進んでいく。令和が少しでも良い時代になるように、暴れ太鼓の稽古に励みたいと思う。
考え方としてはアルテイシアさんと一緒。
その一方で私なりの書評なので1つ語らせてください。
私自身ツイッターやヤフコメを見たりします。
発言の方向性やどんな反応をされるか見て確認しています。
それが言葉や時代のアップデートだと思うんです。
「呪いの言葉をばらまかないように気をつけること」
これはもちろん仰る通りなんです。
ただ、わからないことも多いと思うんです…。
1度の失言で鬼の首を取ったように追い込んでしまう。
まるで犯罪者のように扱ってしまう。
これはこれで少し違うと思うんですよね…。
もちろん、内容にも寄るところがあります。
自分自身に当てはめると生き辛くなるだけ。
私だってきっと間違った発言をすることあるでしょう。
そのときに1度の失言で退場する世の中って息苦しいと思います。
自分達の首を絞めるだけなのである程度の線引きは必要とも感じます。
(P.97-98) この人のこと好きだな、一緒にいて居心地がいいなと思う人と仲良くして、そうじゃない人とは距離を置く、これが快適な人間関係を築くコツである。生きづらさを解消したい時、もっとも有効なのは「付き合う人を変えること」。腐れ縁を断ち切れば、新たな縁が生まれる。斬鉄剣でつまらぬものをバッサバッサと斬ってほしい。
固執しない考え方も大切。
固執が酷くなると依存ですね…。
一期一会くらいで考える。
ずっと仲良くしてくださる人は感謝。
離れる人は離れる人ですからね…。
別の視点として1つ語りたいこと。
ブログやSNSのコメントになります。
別にコメントの返信って強制じゃない。
変な感じの人は無理に返信しなくてもいい。
私は肌感覚で違和感を感じる人にコメント返信した。
あとから後悔したことも多いのでそれから自分に素直になりました。
(P.226) 相手が親しい友人であれば「私はあなたを好きなのに、あなたが自分を卑下するのは悲しい」「あなたは素敵な人なんだから自信をもってほしい」と真摯に伝えるといいと思う。そのうえで「自虐すると自尊心が下がるし、こいつは見下してもオッケーとナメられるし、ヤバい人を引き寄せてしまうよ」と意見してあげるといいだろう。
私自身が元々は自虐タイプ。
だからこそ理解タイプでもあります。
実際、アルテイシアさんが仰ること。
私は言われたことあるんです。
「自分を嫌い嫌いって言うけど、そんな人を好きな私はどうなの?」
そこで、ハッとさせられました。
好きな人が自分を嫌い嫌いと言っている。
自虐だとしても良い印象は無いですよね…。
そこから自分のことが嫌いは言わなくなりました。
これは本を読む前の話なので良いキッカケをくれた言葉です。
【モヤる言葉、ヤバイ人~自尊心を削る人から心を守る「言葉の護身術」】
・本書は気づきになるキッカケになるはず
【新刊】 言葉の護身術 アルテイシアのモヤる言葉、ヤバイ人でした。
昨今は色んなコンテンツで発信できます。
しかし、現代風にアップデート出来ていない人。
本書で言うモヤる言葉や、ヤバい人も多いと感じます。
まずは知識として取り入れてアップデートする。
炎上と言うか中傷として訴えられる前にみんながみんな意識的になる。
言葉の取り扱いは大切な時代になってきていると思います。
知らなかったや傷つけるつもりは無かったは通用しない時代です。
しっかり、学んでモヤる言葉を使用しないようにしていきましょう。