・植物に関しての名言集と解説
本書を簡潔に言うとです。
著名人の植物についての名言。
これは偉人だけでなく有名人も含みます。
そこに著者である稲垣栄洋さんの解説になります。
植物でよく聞くことです。
「花言葉」ってありますよね。
もちろん、花言葉もあります。
植物が教えてくれるはそれだけではございません。
人それぞれの解釈や視点は考える機会にもなります。
書名:大事なことは植物が教えてくれる
著者:稲垣栄洋
出版社:マガジンハウス
出版年:2021年3月11日
ページ数:176ページ
シンプルイズベスト。
表紙から伝わる印象です。
本書を読んで外を散歩してみる。
植物についての見方も変わるはずです。
そんな素敵な新刊を私なりの書評させていただきます。
・人々が植物を通して伝えてきた大切なものを探す
(P.5) 言葉の中の植物から、人々が植物の生態をどれだけ丹念に観察してきたか知らされることもあります。もちろん、言葉の中の植物は、実際の植物の生態とは違うこともあります。しかし、真実の姿と違う言葉の中の植物こそ、人々が植物に見出した真実だったかもしれません。そうした言葉と出会いながら、人々が植物を通して伝えてきた大切なものを探していきたいと思います。
はじめにからになります。
春の陽気のようにぽかぽか。
植物に対しての多様な視点。
人それぞれの感じ方を感じることができました。
植物の見方が変わります。
(P.15) タンポポは踏まれる場所に好んで生えています。踏まれることに耐えているわけではなく、踏まれる場所を利用しているのです。「ふまれてたんぽぽ」と詠まれたタンポポ。しかし「踏まれても咲いている」というけなげな花ではありません。むしろ、「踏まれる場所を選んで咲く」したたかでたくましい花なのです。
たんぽぽを見る視点が変わる解釈です。
あえて日当たりの良い場所を選んで咲く。
存分に光を浴びて光合成をしている。
踏まれるたんぽぽでは無い。
「踏まれて」たんぽぽなのが理解できます。
こういう視点で街中を眺めてみる。
たんぽぽの見方も変わります。
(P.65) 色々な色があることが美しいと知っているはずなのに、区別したり、差別したりしてしまうのです。童謡「チューリップ」では、赤と白と黄色のチューリップが並んでいます。赤と白と黄色で、どれがきれいということはありません。どの花を見てもきれいです。そして色々な色の花が並んでいるのがきれいなのです。
自分は自分。
他人は他人。
頭ではわかっている。
でも比べてしまう自分がいる。
そんな人も大勢いらっしゃるかと思います。
赤と白と黄色のチューリップ。
それぞれ良さが有りきれいです。
人だって色んな人がいるから個性がある。
色んな人と自分を比べず自分は自分。
自分の色を出して輝いて行きたいですね。
(P.81) ふつうのコスモスとふつうではないコスモスの区別がないように、本当は、ふつうの人とふつうではない人の区別もありませんし、境目もありません。それなのに、私たちは区別したがります。そして比べたがるのです。コスモス畑を見てください。どれも花を咲かせています。ただ、それだけです。それで良いのではないでしょうか。
普通ってなんでしょうね。
常識ってなんでしょうね。
それって普通だよ。
それって常識だよ。
こういう言葉はあまり使いたくないですね。
なぜなら「自分の中の」って部分もあるから。
自分の中の普通を押しつける。
全然、普通じゃないかもしれません。
自分の中の常識を当てはめる。
その常識は非常識かもしれません。
区別をしようとし過ぎない。
それはそれで良いと寛容に受け止める。
視野を広げて物事を見ること大切です。
(P.155) 「人間」が逆立ちした植物なのか、「植物」が逆立ちした人間なのか、あなたは、どちらの見方をするでしょう。もっとも、そんなことを考えるのは、人間だけです。植物にとってみれば、どうでもいいことのはずです。植物は、そんなことは気にせずに、今日を生きているのです。
人間は考えすぎですからね。
自然を見るときは頭を空っぽにする。
ありのままを見るのも大切かと思います。
私も散歩をしながら何も考えない。
植物のそのままを見る。
考えず自然と触れ合いたいです。
【大事なことは植物が教えてくれる】
・視野を広く考える機会になる
【新刊】 稲垣栄洋の大事なことは植物が教えてくれるでした。
本書の良いところは堅苦しく無い。
偉人や過去の著名人だけではございません。
歌詞からだったり有名人の方だったり幅広い。
幅広いからこそ視野を広く考える機会になります。
まさしく植物が教えてくれるという考え方がてんこ盛りでした。
私も散歩することは大事なことを教わる気持ちで頭を空っぽに触れたいです。