・答えを教えないという視点
学校教育。
答えがある問題ばかりです。
正解を見つけて点数を上げる。
社会に出てからの問題。
答えがない問題ばかりです。
テスト勉強のように勉強して100点を目指す。
そういう世界では無くなっています。
正解の無い問題にどのように立ち向かうか?
そこは「自分の頭で考える」だと思います。
本を読んだりして考え方の視野を広げておく。
知識を入れて人に教えられるくらいになるのも大切です。
書名:「答えを教えない」インバスケット教育法
著者:鳥原 隆志
出版社:WAVE出版
出版年:2021年3月22日
ページ数:280ページ
部下が出来ているつもりに気づく。
知っているとできるは違う。
報連相の足りないを本書が解決してくれます。
自分自身に当てはめてもハッと気づくことが多いはずです。
・新しい教育の一つの指標となることを願っております
(P.7) 本書がこれからの新しい教育の一つの指標となることを願っております。
【目次】
はじめに:「教えない教え方」
第1章:考える力を育てる教え方
第2章:インバスケットを使った報連相の教え方
第3章:インバスケット教育の基本
第4章:インバスケット120%活用術
エピローグ
終わりに:「教えることは人を変えること」
巻末付録:本書で若手社員が取り組んだ問題
本書の概要と目次になります。
新しい教育の一つの指標。
インバスケット教育法になります。
詳しく解説されてるので私なりの書評していきます。
(P.18) 知識をもたせるのが目的なら有効です。しかし、私が教える相手は管理職やリーダーです。この方たちにその教え方をしても「納得」はしても「理解」はしないのです。なぜなら、置かれている状況や問題の複雑さ、そして異なる外部環境などそれぞれ同じケースは全くなく、いわば答えは存在しないからです。
これは仕事や私生活だってそうです。
これからの時代は何事も安定を捨てていく。
安定と思っていたことが不安定になることもある。
自分の頭でしっかり考えて行動することがより大切になる時代。
インターネットでもそうだと思います。
置かれている状況や問題の複雑さや異なる外部環境など。
みんな違うのに有名な人のスキルやノウハウをそのまま真似する。
テクニックとして活用して失敗している人も多い印象です。
答えが存在しないからこそ自分で動いて検証して改善が大事かと思います。
(P.59) 考える力(判断力や問題解決力)を伸ばすためには、考えるプロセスを学ばせることが大事なのです。ですから「このような判断をする」という結果を学ばせることは意味がありません。おなかを減らしている人に「魚」を与えるのではなく、「魚のとり方」を教えるという例え話の通り、結果に焦点を当てるのではなく、そのプロセスに気づかせるのです。
とても分かりやすい具体例。
「魚を与えるのではなく魚のとり方を教える」
考える力を伸ばす。
正解が無い問題に取り組む。
考え方と言う部分が差になってきます。
私自身もプロセスに気づくは大切にしたいです。
(P.185) ポイントのずれた教え方をしている講師は、「そのメールの書き方では伝わりにくい」「もっときれいな文章の書き方は……」という部分に焦点を当てて教えています。しかし、それは末学です。本学は、「報告する必要性」「報告する意味」を教えることです。
本学(ほんがく)。
その目的や背景を教える学問。
末学(まつがく)。
手法や手段を教える学問。
それを踏まえての引用になります。
私は本学と末学について知りませんでした。
とても勉強になる知見になりました。
【答えを教えない」インバスケット教育法】
・インバスケット教育法を詳しく知ることができます
【新刊】 鳥原隆志の答えを教えないインバスケット教育法でした。
本書は解説以外もです。
ストーリー形式の会話。
会話でのやり取りも満載です。
会話を見つつ解説を読む。
腑に落ちる解説がとても多かったです。
私としても初めて知ることが多くてとても勉強になりました。