・人それぞれの正義があるのは当然だけど…
SNSが活発になっている現代。
それにコロナ禍の閉塞感もあるかもしれません。
相対的に怒っている人が増えている印象があります。
そこについて問題提起している人もいる。
本書もその1冊だと感じます。
数年前なら気にもならなかったこと。
現代では怒りの的にされてしまっている。
怒りの対象になっていることもあります。
人それぞれの正義があるのは当然。
しかし、その正義は果たして必要なんでしょうか?
怒りに任せただけの正義感じゃないでしょうか?
そういう部分を踏まえて書評していきます。
書名:私は正しい その正義感が怒りにつながる
著者:安藤 俊介
出版社:産業編集センター
出版年:2021年3月5日
ページ数:172ページ
正義感タイプ付き診断。
アンカーマネジメントの第一人者。
正義感や怒りのメカニズムを解説してくださります。
正義との付き合い方や手放し方を教えていただきましょう。
・不要な正義を振りかざさず不要な正義に巻き込まれないテクニック
(見開きページ) 本書では「正義感」と「怒り」のメカニズムと、その「要/不要」をわかりやすく解説し、不要な正義を振りかざさず、不要な正義に巻き込まれないテクニックをお伝えいたします。
【目次】
1章:正義感が強い人
2章:正義感は心の闇から生まれる
3章:正義中毒になる人、ならない人
4章:正義感の手放し方
5章:正義感の強い人との付き合い方(病例別トリセツ)
本書の概要と目次でございます。
正義感が悪いってわけじゃない。
「不要な正義」
この言葉がピンと来ます。
TwitterなどのSNSを見ているとです。
不要な正義を振りかざしている人は多い。
要、不要を解説してくれるのは助かります。
(P.14) 世間一般で言えば、正義中毒で怒る人は面倒くさい人、関わりたくない人と思われるものですし、どちらかと言えば本人が勝ち気で攻撃的な性格ゆえにそうせざるを得ないのだろうとも思われているかもしれません。むしろ、いろいろなことに敏感で、過敏に反応するからこそ、怒りを感じているとも言えるのです。
もちろん、元々の資質。
勝ち気で攻撃的な性格の人もいるはずです。
しかし、私生活のイライラが溜まる。
うっぷんを晴らすためにネット利用。
普段とは違う性格を出している人もいます。
有名インフルエンサーさんが言っていたこと。
誹謗中傷されて内容証明郵便をしたり開示請求まで踏み込む。
裁判まで行くと下に出て謝罪してくる人が多いという話。
普通のおじさんやおばさんが多い。
孫も居るのでそれだけはやめてください。
そういう人も多くいらっしゃるようです。
正義で怒る代償と言うのも大きい。
間違った正義を押しつけないように気をつけましょう。
(P.24) コロナ禍が始まってから、多くの人が行き先の見えない将来に対して不安を感じたり、生活スタイルの変化でストレスを普段よりも抱えたり、コロナ太りと言われるように運動不足で身体の調子を崩したりと、マイナス感情・状態が大きくなっています。普段よりも怒りの火花に送るガスが大きくなっているので、普通であればそんなに気にならないことでも、いつも以上に怒りが大きくなる人が増えています。私達のところに寄せられる相談でも、自分がなんだか最近怒りっぽくなった自覚がある、あるいは怒りっぽくなって自分が怖いというものが目につきます。
私は元々が引きこもりタイプ。
インドアタイプで楽しんでいます。
そこまで私は生活スタイルは変化していません。
でもコロナ禍で外出自粛している人。
普段よりも出かける頻度を下げている人。
そういう方々も多いと思います。
だから相対的にネットに人が増えているもあるかもしれません。
しかし、その部分を踏まえたとしてもです。
やっぱり、イライラしている人が増えている。
コロナ禍より前と違った感じの炎上も増えている。
私的にも感じている部分でもあります。
普段よりも怒りの火花に送るガスが大きくなっている。
怒りっぽくなっている人が増えているのは意識したいですね。
(P.53) 正義感で怒る人が目立つ最近ですが、こうした人達は本当の意味での正義感から怒っているのでしょうか。私はそうではないと考えています。コロナ禍の中で、急に正義感から怒るようになった人達というのは、他の問題が解決できずに怒りを抱えてしまった人が、その怒りのはけ口を正義の名の下に見つけているだけです。
ネットサーフィンしている人としてはです。
腑に落ちると感じることでもあります。
急に正義感から怒るようになった人達。
本当に増えていると実感しています。
SNSなどは数年前から繋がりがある人もいる。
過去からの流れもある人がフォロワーさんにいる場合もあります。
この人ってこんなに怒るような人だった?
この人ってこんなに物申すような人だった?
コロナ禍になり人が変わったようにツイート。
実際にいらっしゃる印象もあります。
(P.94) ここで一番意識して欲しいのは、正義感から何かを思ったとして、それは本当に正義感から生じていることなのか、それとも普段の生活の中で解決できていない問題や怒りを、正義感を使って晴らそうとしているかということです。もし後者であるなら、根本の問題を解決しない限り、正義を求めて、正義への依存はさらに強くなっていきます。目の前の問題から目を逸らすための口実に、正義を見つけないで欲しいのです。
ゴシップニュースは遮断せよ。
よく言われるような理由です。
引用視点もあるのかなって思いました。
これは自分が攻撃を受けているときもです。
正義で普段の生活で解決できない問題や怒り。
私にぶつけて来て発散しているのかな?って考えることも出来ます。
精神攻撃と思うと辛いです。
視点として客観的に反らせる考え方。
そういう風に思えると自分自身も心が軽くなりますよね。
【私は正しい その正義感が怒りにつながる】
・誰だって正義感があるのは当たり前
【新刊】 私は正しい!! 安藤俊介のその正義感が怒りにつながるでした。
本書を読んでみて特に感じました。
余分な正義感を持ち合わせているということ。
正義感でも本書の解説で種類があると書かれています。
ゴシップニュースを見て感じるような正義感。
こういうのは本当に不要なことだと改めて気づきました。
自分を守るという視点でもとても参考になる解説が多い新刊でした。