・哲学について学ぶ
読書についてよく言われることです。
「哲学」や「古典」に内容が詰まっている。
昔ながらの読みつがれている書籍です。
そういう書籍を読むのが行き着く先という話。
自分は著者の体験を読むのが大好き。
自分では知らない世界を知れる書籍。
そういう意味合いもあるので自己啓発書。
ビジネス書を読むのも大好き。
ただ、その一方で似たりよったりの部分。
同じことを違う言い回しで言っているという部分。
感じる部分はありますので哲学や古典に詰まっている。
しっかり読むことをおすすめするのもわかる気がします。
今回は哲学入門ということで岸見一郎さんが書かれています。
書名:これからの哲学入門 未来を捨てて生きよ
著者:岸見 一郎
出版社:幻冬舎
出版年:2020年12月9日
ページ数:264ページ
いま最も古くて新しい。
生き方、考え方を岸見 一郎さんが説いています。
岸見 一郎さんと言えば嫌われる勇気の人。
嫌われる勇気が超有名で大ベストセラーの人。
その方が語る哲学の話になります。
・これからの時代をどう生きていくか
【目次】
はじめに:これからの時代をどう生きるか
第1章:「私」とは
第2章:「生きる」とは
第3章:「愛する」とは
第4章:「働く」とは
終章:私たちができること
参考文献
目次になります。
幅広い考え方を取り入れる。
視野を広げる考え方や生き方。
哲学について学ぶのも良いと思います。
本書の哲学入門から触れていきたいです。
(P.17) 旅においても人生においても、そして目下直面している感染症の危険の中でも、困難なことは何も起こらないと考えることはできません。自分だけは決して感染しないというような根拠のない楽観主義の中で生きるのではなく、いつ何時感染するかもしれないという危機感を持って生きるしかありません。今は決して安全ではありません。その意味で安心して生きることはできませんが、不安になって当然な状況においては、その不安から目を逸らすのではなく不安を直視して生きていかなければならないのです。
書評している現在は2021年2月。
新型コロナウイルス感染症の脅威。
今後どうなっていくかは先行き不透明。
ここで大事な気持ちの持ち方。
「不安を直視して生きていく」
楽観主義の中で生きていかない。
いつ何時、自分に襲ってくるかわかりません。
個人個人の危機意識が大切だと感じます。
(P.47-48) 今の状況の中で一番大切なことは「私」を見失わないということです。何を信じていいかわからない、誰を信じていいかわからないというのも森の中で迷っている状態と同じです。皆が正しいといっているからといって、正しいとは限りません。私の理解では、哲学というのは常識的な価値観の自明性を疑ってかかることです。
迷ったときは人にたずねてもいい。
でも無批判に人に従うのも間違い。
そもそも頼れるかもわからないと言う話。
知識というのは武器にも防御にもなります。
無知の知という部分。
それに自分を疑うという視点。
その一方で「自分軸」も大切だと思います。
日頃から考え方を研ぎ澄ませるように準備したいです。
(P.69) 人はどんな状況にあっても、今日生きられることを喜び、今日という日を今日という日のためだけに生きることです。そのように思うことができれば、これから起こることはすべて決まっているとしても(私はそうは考えませんが)、そしてそのことを運命というとしても、運命に翻弄されるような脆弱な生き方をすることにはならないでしょう。自分の生き方を決めるのは「私」なのです。
私的に大事だと思った部分。
「運命に翻弄されるような脆弱な生き方をすることにはならない」
「自分の生き方を決めるのは『私』」
やっぱり、自分軸という部分です。
自分がしっかりしている人は強い。
今日という日を生きられることを喜ぶ。
体調不良になって体調が良くなったときだけ幸せを感じる。
そういう体験をなさっている人も多いと思います。
毎日は当たり前じゃないですし毎日は奇跡。
1日1日を本当に大切にしていきたいです。
(P.97) 自分の価値は自分で認めればいい。自分の人生なのだから、自分の人生を生きればいい。他者の期待に合わせる必要もありません。他者の期待を満たして、自分が他者には幸福に見えたとしても、本当に幸福でなければ意味がないのです。
SNS時代の現代だからこそ。
本当にそうなの?という部分。
幸せ演出をしているだけじゃないの?
盛り盛りにしている人もいるかもしれません。
自分が他者には幸福に見えたとしてもです。
本当に幸福でなければ意味がない。
現代だからこそ肝に銘じておきたい言葉じゃないでしょうか。
【これからの哲学入門 未来を捨てて生きよ】
・生き方、考え方を思考する上で参考になる
【新刊】 考える機会になる 岸見一郎のこれからの哲学入門でした。
自分自身の考え方という部分。
多様な考え方や価値観があると生きやすいと感じます。
許容できる範囲というのも大きくなるんじゃないでしょうか。
本書からも哲学的な考え方や視点を多く学ぶことができました。