・関係性が壊れてしまったとき
壊れてしまった人間関係。
生きていたら誰しも経験あることだと思います。
壊れたと言っても大小あるはずです。
それに相手関係だって違うと思います。
そのまま壊れてフェードアウトしてしまった関係。
関係修復して元に戻った関係。
こちらも経験的にどちらもある人はいるんじゃないでしょうか。
本書のテーマである壊れた関係のなおし方。
生きていたら色んな人間関係が発生します。
どんなトラブルや行き違いがあるかわかりません。
そのときに知っているだけでも心が軽くなる。
それに相手との接し方も変わって関係修復できるかもしれません。
気になったタイトルである本書を紹介させていただきます。
書名:思い出すと心がざわつく こわれた関係のなおし方
著者:イルセ・サン
翻訳:浦谷計子
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
出版年:2020年2月21日
ページ数:272ページ
翻訳本の紹介は久しぶりかな。
世界20ヶ国のHSPを癒した心理療法士の最新作。
もやもやが解消される14のレッスン。
本書の丁寧さには頭が下がる思いの書籍の書評になります。
・うまくいかなくなった人間関係を回復・改善するためのさまざまな手立てをご紹介
(P.3) 本書では、うまくいかなくなった人間関係を回復・改善するためのさまざまな手立てをご紹介していきます。具体的な事例を引き合いに出しながら、シチュエーションごとに役立つフレーズや表現を盛り込んでいます。
【目次】
はじめに
プロローグ:私たちは、人間関係によって、幸せにも不幸にもなれる
第1章:やり残した人間関係の宿題に取り組む
第2章:相手に対する自分の願いを掘り起こす
第3章:自分のなかの抵抗、怒り、いらだちを見つめる
第4章:相手には相手の視点があるということを認める
第5章:はじめの一歩 相手との接点をつくる
第6章:仲がこじれた理由を率直に話し合う
第7章:聞きたくなかったことだとしても相手の言葉に耳に傾ける
第8章:向き合ってくれない人であってもできる限り受け取る
第9章:怒りだけが理由とは限らない。隠れた原因を推測する
第10章:相手と自分を混同しない
第11章:家族関係に目を向ける
第12章:関係を終わらせることにした理由について感g萎える
第13章:きちんと別れを告げる
第14章:気持ちよく別れる
エピローグ:思いやりを忘れないで
謝辞
自己診断テスト
参考文献
本書の概要と目次でございます。
章立てがとても丁寧な1冊。
プロローグから始まりエピローグまで。
14章の章立てがあります。
それぞれの目次で章を見てです。
人それぞれ気になる箇所があると思います。
本書のテーマでもある壊れた関係の治し方。
悩んでいる場合は参考になる知見を得ることが出来るんじゃないでしょうか。
(P.16) 大切な人間関係がこわれてしまったり、途切れてしまったり、なんとなくぎくしゃくしてしまったりすることで、多くの人が孤独を感じています。しかも、たいていの人は、そうした人間関係の喪失からくる心の傷やいらだちを整理しないまま放置しています。けじめをつけずにいるから、自信をもって新しい人間関係を始めることもできません。たとえ新たな人間関係を結んでも、それは浅い付き合いになるでしょう。相手に心を開くことを恐れているから、あるいは、相手に依存しすぎて傷つくことを恐れているからです。
生きていたら人間あるものです。
その感情にどう整理をつけていけるかどうか。
時が解決するとはよく言うことです。
ただ、時を待っても全部を癒やすことができない。
引用に書かれているところ。
新たな人間関係を結んでも浅い付き合いになってしまう。
このようなことも起き得ることだと感じます。
本書はとても参考になる心が軽くなる説明が満載です。
(P.46) 自分のほんとうの望みを知るには、写真を見つめながら、その人からどんなことを言われたいかを考えてみるといいでしょう。現実的に可能なことでなくても、かまいません。あなたの望みや切なる願いを掘り下げるのであって、相手がそれに応えられるかどうかは、この際、関係ありません。
あなたの望みや切なる願いを掘り下げる。
掘り下げることは大切です。
本書ではエクササイズも書かれています。
48ページ、49ページはエクササイズです。
自分の心と向き合う上でも大切なことが多く書かれていてすぐ実践できます。
(P.52) 人間関係で生じる心の距離は、たいていは怒りによるものです。ただし、ひと口に怒りと言っても、「まあ、どうでもいいわ」とちょっと突き放すような態度もあれば、頭から湯気が出そうなほど激高した状態もあって、その程度はさまざまです。人間関係がこわれるとき、おそらくはどちらの側も、程度の差こそあれ怒りを感じているはずです。
怒りから人間関係が壊れる。
ほとんどの場合はそうじゃないでしょうか。
怒りと言っても大小あります。
自覚できる怒りと自覚できない怒り。
本書で言うところのこちらです。
まあ、どうでもいい
ちょっと、気に触る
怒りという感情との付き合い方。
不満が爆発して関係が壊れてしまう。
お互い色々あるのは理解できます。
積み重ねた人間関係が一瞬で崩壊。
悲しいところでもあります…。
(P.81) 肝心なのは、できるだけ、ありのままの現実を見るようにすること、そして何より重要なのは、共有体験をめぐる相手の物語に率直に耳を傾けることです。それがどんなにあなたの物語と違っていても、あなたが自分の物語を真実だと思うのと同じくらい、相手の物語も本人にとっては真実なのです。
状況把握と事実確認。
「ありのままの現実」
ここは大切だと感じています。
人間、客観的に見ようとしてもなかなか見れません。
そこをいかにありのままに近づけるかどうか。
相手に寄り添って考えるということ。
自分を落としすぎず冷静に判断する。
本書のようなエクササイズしていきたいです。
【思い出すと心がざわつく こわれた関係のなおし方】
・壊れた関係だってなおしていける
心に引っかかってる人はいますか? こわれた関係のなおし方でした。
本書の視点を手に入れる。
心のもやもやが吹き飛ぶかもしれません。
それに現実の関係改善もあるかもしれません。
生きていたら色んな人間模様。
人間関係で悩むことも多くあります。
普段から考え方の幅を広げておく。
少しでも冷静に客観的に対処できるようにです。