【新刊】同感と共感は違う 1分で信頼を引き寄せる魔法の聞き方

・聞き方の本でありながら他人に対しての多様性を学べる良書

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「聞く」という行為は簡単ではございません。

えっ、相手の話を聞けばいいんでしょ?

私にだってそんなのできるという人。

いやいや、考え直してみてください。

聞き方1つで相手の反応はまったく変わってしまいます。

 

これは自分が話す方になるとわかりやすいと思います。

この人は話しやすいという人。

この人と話すのは気が進まないという人。

人それぞれだからいるんじゃないでしょうか。

自分が話しやすい人は聞き上手でもある。

共通点の1つとして聞き上手が私はあると思います。

 

私はその昔チャットマスターでした。

深夜にチャット部屋を開いて話を聞いていました。

これは特に深い意味もなくいろんな人と話せるの楽しい。

暇つぶしと思っていただいて構いません。

その時によく言われたんですよ。

 

「話してると心が軽くなる」

「めちゃくちゃ話しやすいしモテるでしょ?」

「何でも食いついてくれるから話しやすい」

「レスポンス早すぎwww」

 

などなど。

私はここ1ヵ月でTwitterを見直しました。

Twitterをチャットみたいに使おうと意識改革中です。

せっかくチャットでそのような評価をもらっていたわけです?

だったら『チャット感覚で良いのでは?』と思っているのが最近なんですよね。

チャットでは好印象でしたけど、実態は非リア充の人間でありますw

 

この話は自慢とかじゃないですしここからが書評です。

私は当時まだ本を読んでいませんでした。

無意識にしていたことでもあります。

後から本を読んでみて「なるほど」と思えました。

つまり、私がやっていたことって誰にでも後からできることです。

後から身につけられる後天的なことであります。

少し聞き方を変えるだけで印象がガラッと変わるかもしれませんよ。

 

1分で信頼を引き寄せる「魔法の聞き方」

 

書名:1分で信頼を引き寄せる「魔法の聞き方」

著者:渡辺直樹

出版社:朝日新聞出版

出版年:2019年2月20日

ページ数:208ページ

 

人の話が聞ければ人生の80%はうまくいく。

聞き方の書籍や傾聴についての書籍。

山ほど出版されています。

私が本書を読んでいて良いと思った部分。

もちろん、聞き方についての技術も素晴らしい書籍。

それと同時に「他人に対しての価値観」を意識できる本です。

 

人それぞれの価値観だったり多様性の時代です。

人の価値観について「あーだこーだ」言いたくなるかもしれません。

そのときに本書の人それぞれの価値観の部分。

人を見るときの視点や着眼点としてもとても助けになります。

『自分自身の受けとめ方』が変わるんじゃないでしょうか。

どう受けとめるかは本人次第です。

受けとめ方の幅が広がる新刊になります。

 

このような書籍は「実生活」を意識して書かれていると思います。

実生活で対面で会って聞くが大前提。

しかしながら、今はネット社会です。

SNSを利用していない人を探すほうが難しいかもしれません。

リアルが忙しい人はリアルで普通に使える魔法の聞き方です。

でも、リアルじゃなくてSNSでも応用できるのが魔法の聞き方です。

それでは人間関係が良好になるであろう聞き方の良書を紹介します。

 

・読んだ次の日から実行できるスキルやテクニック満載

 

(P.17) 本書には、読んだ次の日からすぐに実行できるようなスキルやテクニックがたくさん紹介されていますが、ある程度の訓練を必要とする、かなり深い話も含まれています。本書を読み終えて、もし「それでも聞くことができない」となったとしても、気にすることはありません。本書でお伝えしたことを知ったうえで人の話を聞くのと、知らないで聞くのとでは、今後の人生においてきっと大きな違いにつながるはずです。

 

【目次】
序章:魔法の聞き方
第1章:相手の気持ちを受けとめる技術――「共感」ベースの聞き方
第2章:相手に「聞いている」と伝える技術――うなずき・相づち・繰り返し
第3章:ストレスフリーに聞く技術
第4章:「聞くことですべてうまくいく」魔法

 

本書の目次と概要です。

本書を読み終えた後の話。

スキルやテクニックがすぐ身につくかは人それぞれ。

ただし、人の話を聞くときの視点は変わります。

それが最初に多様性を学べると書いたことです。

聞き方の本ですけど、人それぞれの人それぞれの部分。

自分自身の受けとめ方が本当に変わると思いますよ。

私も参考になる視点が多くてとても学ぶことができました。

 

(P.37) 話し手と聞き手がともに楽になって、理解し合えるような聞き方です。聞き手は話し手に寄り添い、相手の感情や欲求、葛藤などを理解しようとし、「いま、ここ」で相手がどう感じているか、まわりの世界をどのように見ているかを、相手の見方で理解しようと努めます。そのために話し手の言葉、表情、言い方などにも注意を払い、相手が伝えようとしている「気持ち」を受けとめる聞き方なのです。話し手に何かを気づかせてやろう、わからせてやろう、喜ばせよう、いい気分にしてやろう、ある方へ誘導してやろうということではありません。ただひたすら相手を支え、気持ち的に寄り添い、相手をそのまま受けとめ、よき理解者になろうとすることです。その結果として、相手が何かに気づいたり、理解し合えることで喜びを感じ、よい気分になることはあるかもしれません。

 

友達同士だと意識的に聞くという行為。

少し蔑ろになる部分があって当然です。

友達に限らず家族や恋人だってそうかもしれません。

どうしても聞いたり話したりの緊張感って抜けますよね。

だからこそ聞くや話すを相手のことを意識的になって聞いてみる。

本書の魔法の聞き方を実践すると一目置かれるかもしれません。

 

(P.38) ストレスの多い現代社会では、誰といても心が満たされないと感じる人が大勢います。そんな人は事情をよく知らない相手からアドバイスされたり、意見を言われたり、間違いを指摘されるより、ただ誰かに一緒にいてもらいたい、話を聞いてもらうだけでいいと思うものです。心がいっぱいになっていて、もう何も受けつらけれない、涙であふれているようなときに、行動を変えなさいとか、考え方を変えなさいと言われても、そんなアドバイスを受け入れる余裕などありません。相手がこの共感ベースの聞き方ができる人だと、話し手は孤独が癒やされて安心できます。すぐそばにいてくれるような聞き方ができる相手なら、想いを吐き出してほっとしたり、自身への理解を深められたり、安心感が得られたりします。そんな関係になれてはじめて、お互いに信頼関係が築きやすくなるのです。

 

私がチャットで心が軽くなると言われた部分。

このような部分があったのかもしれません。

私はブログやTwitterに書いてある通り。

好奇心旺盛のタイプです。

つまり、知らないことを知るのが大好きな人間。

自分のことを話すよりも「それでそれで!」と前のめりになるタイプです。

 

当ブログはブログです。

ブログだから私の考え方を発信します。

Twitterもチャットのような使い方をしつつです。

ブログのショートバージョンで考え方をアウトプットしています。

それ以外に人と絡む機会って絶対にあると思うんですよ。

その時に聞き方をマスターしておくと居心地が良い人。

好印象を持たれるかもしれませんよ。

 

(P.42-43) 「同感」と「共感」がまったく別ものである以上、この2つは心の中で同居することができます。つまり、「同感しているが共感しない」という聞き方も、「同感しながら共感もする」聞き方も、「同感はしないけれど共感する」聞き方も、自由に選択できるのです。同感は自分本位の聞き方、共感は相手本位の聞き方です。同感して傾聴しないか、共感して傾聴するかは、どちらにしなければならないということはなく、そのときあなたが自由に決めてよいのです。これが、自分の感情を否定することなく、相手の話を聞く聞き方、つまり自分も相手も楽になる聞き方の基礎になる重要な部分です。

 

「同感」と「共感」はまったく別もの。

言葉としては似ているけど違うものです。

私は本書を読んでみて腑に落ちることでした。

皆様の頭の中の同感や共感はどうでしょうか?

 

同感は自分本位の聞き方。

共感は相手本位の聞き方。

共感は同感していなくても大丈夫ですよね。

逆に言うと同感してないときに「私は○○だと思う」と言いがち。

これだと共感はできていない聞き方になってしまいます。

聞き方の視点としてもいろいろあると感銘を受けました。

 

(P.46) 話の内容は、聞き手の意見とは関係なく、単に相手がそう思っているというだけのことなのです。相手が思っていることを否定する権利はこちらにはありませんし、その必要もない。こうした態度で相手の話を聞くのが「共感」で聞くということです。カウンセラーをしていると、相談者から避難されるような言葉をあびせられることが幾度となくあります。そのたびに、「自分はともかく、他人はそう思っている、そう見ている」と考えて、「そうですね」と相づちを打ち続けていると、あるときふっと、感情的になっていた相手の態度がやわらかくなる瞬間が訪れます。こちらの聞き方によって、相手が「聞いてもらえている、わかってもらえている」と気づくのです。こうしたことができるようになるのは、ここまでお話ししてきたように、相手と自分を完全に切り離して考えているからです。

 

話の内容は単に相手がそう思っているというだけ。

これはブログだってTwitterだって何でもそうです。

人それぞれの世界があるんだから当然ですよね。

頭ではわかっていてもそのときに行動として示せるかは別。

だからこそ予め引用のような視点を持ち続けるの大切じゃないでしょうか。

ついつい、反論したり言い負かそうとする人もいるかもしれません。

自分の考え方を否定されたらムカっとしてしまいますよね…。

そのときに「そうですね!」と相づちを打てる人は一歩上です。

 

(P.48) 常識は、ある年齢になるまでに身につけたいくつもの偏見の集大成であり、私たちはいつもそれが正しいことだと信じています。だからこそ、常識が違う相手の話や意見に違和感をおぼえ、反発をおぼえます。このとき、人は相手の話を聞けず、ケンカになるのです。「聞き方」を学ぶと、早い人ならその日のうちに、いつも口論になる相手とケンカにならずに、相手の話も冷静に聞けるようになることが知られています。パートナーシップの世界的権威として知られる心理学者ジョン・グレイ博士から、相手の女性が怒っていたり、グチを言ってきたときに男性が女性にかけるべき適切な言葉というものを教えてもらいました。それは、「その話、もっと聞かせて」、という言葉です。以来、私はずっとそれを実践し続けてきて、そのおかげなのか女性とケンカになることはほとんどありませんでした。

 

私が本書を読んでいて1番好きな言葉。

「 常識はある年齢になるまでに身につけたいくつもの偏見の集大成である」

短い言葉の中にとても納得できる視点です。

相手をみるときの視点として大切な部分。

それに自分自身を戒めるときにも良いかもしれません。

 

それに後半部分の口論になる相手とケンカにならない方法です。

「その話、もっと聞かせて」っていいですよね。

なかなか知らなければ言える言葉じゃないと思います。

こちらは知っていたらすぐに使えるテクニックじゃないでしょうか。

私も沸点上昇しちゃった時が来たら使ってみたいと思いました。

 

【1分で信頼を引き寄せる「魔法の聞き方」】

1分で信頼を引き寄せる「魔法の聞き方」

1分で信頼を引き寄せる「魔法の聞き方」

 

 

・まとめ

【新刊】同感と共感は違う 1分で信頼を引き寄せる魔法の聞き方でした。

実生活で使えるテクニックが満載。

SNSでも有効活用できる話も書きました。

よく考えたら「LIVE配信」している人もいるかもしれません。

 

今はYouTubeライブやニコニコ生放送やSHOWROOMなどなど。

LIVE配信サービスも多い時代です。

LIVE配信だとコメントを読んだり拾う機会もあると思います。

そのときに魔法の聞き方を使いこなせたら差をつける事できるかもしれません。

本書の視点は「人それぞれの価値観」という部分を学ぶにも最高。

聞き方だけでなく広い心で相手を受けとめられる視点を学ぶこともできますよ。