・お察し上手な人は必読の書
お察し上手な人。
無頓着(無神経)な人。
人それぞれ性格ってありますよね。
その性格によって苦しめられることもあると思います。
本書は「察する力が高い人」に向けての本です。
私もどちらかというとこちら側なので読んでみました。
私の場合は察するというか「過敏」や「敏感」寄りだと思います。
同じや似てるようでいて微妙に違うと感じるかもしれません。
そこのところを予め書いておきたいと思います。
もっとも、本書を読んでみて「わかる!」と思える箇所も多かったです。
だから、「お察し上手」もあながち間違っていないと思いました。
書名:人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本
著者:根本裕幸
出版社:大和書房
出版年:2018年11月22日
ページ数:224ページ
相手もわかってるはず?と期待していませんか?
察しやすいタイプの人もいれば無頓着な人もいます。
もちろん、これは敏感になりやすい部分は人それぞれ。
だから、人それぞれ察する能力が高いことが変わることはあるはあると思います。
ただ、日ごろから目が行き届きやすい人は生きにくくなる要因にもなります。
本書は「人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本」というタイトル。
「視点」や「感じ方」が変わると思うので読んでみるのも一考ですよ。
・お察し上手は素晴らしい長所
(P.7) 本書では、私が「お察し上手」な人たちと向き合って得られたものを、余すことなくまとめました。「お察し上手」な人たちが、疲れてしまう理由。私のもとへ訪れた数々のクライアントさんのケース。そして、「お察し上手」でありながら疲れを溜め込まないためのワーク。それらをヒントに、「お察し上手」というあなたの素晴らしい長所を生かしながら、毎日を楽しく過ごすコツをつかんでほしいのです。どうか本書が、みなさんのつらく、しんどい状況を変える新しいステップになることを願っています。
【目次】
はじめに
第1章:「私ばっかり損してる!」のは、「お察し力」のせい
第2章:「他人第一」をやめて、自分をすり減らさない
第3章:人のために頑張りすぎない「自分軸」構築ワーク
第4章:自分の気持ちを優先できる伝え方
第5章:「いま、とっても幸せ!」と気づく
本書の目次と概要になります。
著者の根本裕幸さんが向き合って得られた知識。
お察し上手さんから得た知見が本書には活かされています。
私は基本的に「お察し上手」だと思います。
今では「武器」として使えるようになってきました。
その1つが「ブログネタ」として書けるです。
今だとSNSなどでつぶやくことだってできます。
察する能力が高いということは気づきのアンテナが高い。
そのように言える部分もあるので「長所」にもなるんですよね。
私は今では察する力は長所だと思えています。
ただ、私みたいに割り切れていない人も多いと思います。
たくさんの本を読んできたからこそ私の考え方が変わってきた。
そのように言える部分もあるので簡単に言えることでもございません。
「辛く、しんどい状況を変える新しいステップ」になるのが本書です。
悩んでいる人には必ず手助けになる着眼点が見つかると思いますよ。
(P.18) あなたが「お察し上手」だとすると、「バランスの法則」によって、あなたの近くに無神経な人が集まりやすくなるものです。「仕事でこんなに頑張ってるのに、何で評価してもらえないの?」「家族のことをあれこれ察して動いているのに、どうしてみんな気付かないの?」と思われる原因の多くはこれです。「バランスの法則」から考えると、あなたが一生懸命、気を遣おうとしている相手は、あなたほど「お察し上手」でもなければ、細やかな性格でもない、ということです。それならば「もし、自分が言われたらきっと傷つくであろう」と思われる言葉でも、意外に相手はすんなりと受け入れる可能性が高いのです。
バランスの法則わかる気がします。
人それぞれの性格ってありますからね。
無頓着や無神経な人がいるのも人間社会です。
文章で書いて読めば当たり前の事実だし納得できると思います。
でも、リアルでそれを自分自身が思えるかはまた違いますよね。
だからこそ、普段からの「心がけ」がモノを言うのかもしれません。
(P.41) 私たちは無意識に親の価値観を刷り込まれて育っているのですが、今の時代に合わなかったり、そもそも自分に合ってなかったりすることもあるのです。自分に合わない価値観に従うと必要のない苦労をしてしまうものですよね。みなさんも自分が親やかつての上司から言われた言葉に無意識に縛られていないでしょうか?
もし、自分に合わない価値観に従っているのならば、それをすぐに手放すといいでしょう。それだけでも仕事に対する意識が楽になって解放されます。
価値観の大部分は親から。
それにテレビなどのマスメディアも大きいです。
もちろん実体験もありますけど、小さい頃からの刷り込みは大きいです。
だからこそ、「価値観は変えられる」という視点が大切だと思います。
「本を読んだほうがイイ」と私が強く言うのもこの部分です。
1つの価値観に従って生きる必要はまったくないと思います。
というよりも、変化の激しい時代にこれは危険じゃないでしょうか。
その人の発言って本当に今の時代に適合しているのかな?
自分の頭でしっかり考えるのも大切です。
合わないなら違う価値観をインストールすればいいだけですからね。
(P.65) 「お察し上手」な人は、あらゆることに敏感なため、周りの人から受ける情報量が圧倒的に多いのです。周りの人の言動や感情に振り回されやすくなり、自分を見失ってしまうことが珍しくありません。そうしたときに大切なのは、「自分軸」で生きる、ということです。周りの意見や空気ではなく、自分の心の声に素直に耳を澄まして、それに従って生きることです。
お察し上手な人はあらゆることに敏感。
私自身がそのタイプなので納得です。
そのときに大切なのは「自分軸」と著者の根本裕幸さんは仰っています。
私が自分軸として芽生えた部分は先ほど書いたことに繋がります。
※良いも悪いもすべてネタに昇華できる!
敏感で生きてきたんだからそれはなかなか変わりません。
それならそれを生きる武器として使ったほうが有効的。
感情を駆逐するのではなく「仲間として迎え入れる」です。
そもそも私が本書を新刊として書評ができるのもですよ。
私自身が察する力が強くて敏感だから読みたいと思ったわけです。
そういう出会いが出来たのもこの感情のおかげですからね。
「自分軸」があると日ごろの生活に好影響を与えると思います。
(P.105) 自分は相手の気持ちを察して行動しているのに、相手が自分勝手に振る舞っていたら、「人の気も知らないで」とイラッとしやすくなりますよね。自分と人は違うものと頭ではわかっていても、なかなか腑に落ちずに、つい相手の行動に期待してしまうこともあるでしょう。そんなときには「私とあの人は違うから」という言葉を使ってみるといいでしょう。これは相手をバカにしたり、見限ったりしているのではなく、その人をありのままに肯定することが目的です。だから、「あの人はそういう人だよね」でも構いません。「人はみんな違う」「自分とあの人は違う」という当たり前のことを意識づけるワークにもなります。
「私とあの人は違うから」という言葉。
この言葉を使用するときの注意点は大切だと思います。
相手をバカにしたり見限っているわけではないと部分です。
長年、生きていたら「人間は人それぞれだよね」って理解できると思います。
そんな当たり前なことなに言っちゃってるの?になるんじゃないでしょうかw
ただ、文章として理解しても「頭の中」ではどうなの?という話。
言われた言葉に翻弄されるのは結局は腑に落ちて無いですよね。
それを踏まえて自分に言い聞かせる言葉として大切だと思いました。
違って当たり前だし、違っていいんですよね。
だって、「私とあの人は違うから」ということです。
(P.111-112) 自己肯定感というのは良い自分も悪い自分もすべてをありのままに受け入れ、認めることを意味します。そのために「それが私だから」という言葉をよくおすすめしています。たとえば、相手の気持ちを察して行動したのに、それが裏目に出ることもあるでしょう。そのときに私たちはつい自分を責めたり、相手を悪者にしたくなります。本当はどちらが悪いわけでもなく、単に思いがすれ違っているだけのことも少なくないのです。そのときに、この言葉を意識してみるのです。「それが私だもんな」と。そうして自分を肯定すると、今度は相手のことも肯定しやすくなります。それが先ほど紹介した「私とあの人は違うから」です。これらの言葉をセットにして意識しておくと、きちんと「自分軸」を確立できるので、短期間にグッと気持ちが軽くなるのです。
こちらも大切な言葉になります。
先ほどの「私とあの人は違うから」とセットでどうぞ。
行動が裏目に出てしまうことは生きていたら誰しもあると思います。
そのときに「心の折り合い」をいかにつけるかって大切です。
「自己責任」を自分に課しすぎると自分責めが酷くなると思うんですよね。
かと言って、相手を悪者にしたら良いという話でもございません。
そこで「それが私だから」という言葉。
本当はどちらが悪いわけでもなく心がすれ違っているだけという視点。
仰る通りで「考え過ぎ」ても自分も相手も悪者の視点になってしまいます。
だからこそ、「それが私だから」と割りきってしまいましょう。
自己受容して自己肯定していくと着眼点も変わるんじゃないでしょうか。
思いがすれ違うことはあるんですから悪者なんていないという視点です。
【人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本】
・まとめ
【新刊】これでもう安心 人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本でした。
自分を責めないで抱きしめなさい
弱さを知る者は強さを宿す
貴方は手にしてるから
私が今月聞きまくってる曲。
Roseliaというバンドの「BRAVE JEWEL」という楽曲です。
その冒頭部分の歌詞ですが、私は感銘を受けたわけです。
「弱さを知る者は強さを宿す」という視点。
自分が弱者だったからこそ強くなったときに活かせるんですよね。
私もまだまだ勉強中の身です。
今でも「強い」と断言できるほどではございません。
とは言え、自分を変えたいと思い1日3~5冊の本を読んでいた時期の積み重ね。
そこから比べてたら自己受容もすごく出来てますしレベルアップしたと思います。
弱さがあったからこそたどり着けている部分もあると思うんですよね。
私の書評が、今、悩んでいる人の参考に少しでもなったら嬉しいです。