流行りの考え方の逆を行く面白い書籍 森博嗣の集中力はいらない

☆森博嗣の考え方ってほんと大好き

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今回の書評は森博嗣の書籍の書評になります。

森博嗣の考え方ってほんと大好きです。

私が敬愛する西尾維新先生。

西尾維新は森博嗣に影響を受けたそうです。

 

私は西尾維新のあとがきが大好きです。

あとがきだけのまとめ。

あとがきを集めた書籍を出版してくれと思うほどです。

むしろ、森博嗣さんみたいに西尾維新のエッセイ本をお願いしますと言いたいです。

ちなみにエッセイではないですけど、対談集は読んでます。

 

本題という書籍になります。

小説に限らずこういう書籍も読むほど西尾維新が大好きです。

西尾維新先生の話しはここで終わります。

今回の「本題」は森博嗣先生ですからね。

私が森博嗣先生の考え方が素晴らしいと思ったキッカケはこちらの書籍です。

 

【凝り固まった思考ほぐれます 思考を育てる100の講義】

 

「思考」を育てる100の講義の書評です。

こちらの書籍を読んで惚れ込みました。

森博嗣先生の考え方を気に入りました。

そこで他の考え方の参考になるであろう書籍。

今年になって出版された書籍があるので書評させていただきたいと思います。

 

 

書名:集中力はいらない

著者:森博嗣

出版社:SBクリエイティブ

出版年:2018年3月6日

ページ数:208ページ

 

私は基本的に新書って読まないんですよ。

ただ、今回は森博嗣。

しかも、集中力に関してだったので気になります。

「現代の集中力信仰を切る」とありますよね。

最近、集中力に関しての書籍って流行りじゃないですか。

 

【極度集中 世界500万人が支持する最強の自己啓発入門】

 

【SINGLE TASK 一点集中術 「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる】

 

【自分を操る超集中力】

 

このように集中力関連の書籍。

集中力を高めよう的な書籍はたくさん書評しています。

そういう意味で言うとその逆を行く書籍。

集中力はいらないというテーマは気になりますよね。

私は気になったので普段は読まない新書のこちらの書籍を手に取りました。

それでは、気になった部分を掻い摘んで紹介させていただきます。

 

☆流行りの考え方の逆を行く面白い書籍 森博嗣の集中力はいらない

 

まえがき
第1章:集中しない力
第2章:「集中できない」仕事の悩みに答える
第3章:「集中しない」と何故良いか
第4章:考える力は「分散」と「発散」から生まれる
第5章:思考にはリラックスが必要である
第6章:「集中できない」感情の悩みに答える
第7章:思考がすなわち人間である
あとがき

 

(P.17) 発想を得るのには集中する必要はない。また、作業は短時間だけに集中しているけれど、それを一定期間に分散させるのが、僕のやり方である。大事なことは、集中に向いているものと、そうでないものがある、という点だ。それについても、本書で詳しく述べていきたい。

 

集中力はいらないの目次になります。

書評に行く前に1つ補足になります。

著者の森博嗣先生は「集中力は絶対にいらない」とは言ってません。

集中力も必要は必要ですよと言うことは仰っています。

ようは、集中力に対しての過度な信仰はやめようってことを言いたいと思います。

適材適所で上手く使っていこうってことです。

 

(P.40-41) 大事なことは、まずは観察すること。この観察したものは素直に捉える。自分の目で見たもの、自分で実際に試したものは、見間違いや勘違いがないかぎり正しい。しかし、それを自分の頭にどう入れるのか、という部分では注意が必要で、絶対に鵜呑みにしない、ということだ。

 

絶対に鵜呑みにしない。

今の時代だからこそ大切なことじゃないでしょうか。

テレビやネットメディアのニュースを鵜呑みにしない。

自分でしっかり咀嚼することは本当に大切だと思います。

じゃあ、鵜呑みにしないとしてもどうすればいいの?って人がいると思います。

そういうときは数字が出ているものは数字で比較すれば大丈夫です。

たとえば、最近は「○○の犯罪が増えています」ってニュースがあったとします。

そのときに本当に増えてるの?と疑問を持つ。

そこで自分で統計データを調べたりするってことです。

 

(P.44-45) スタートするのはあなた自身なのである。あなた自身の頭を変えていくには、あなたが考えるしかない。焦らず、時間をかけて、少しずつ考えることを繰り返す。そういう時間の蓄積で、だんだん考えられる頭になり、視点も変わってくるということなのだ。

 

凝り固まった考え方。

凝り固まった習慣は「なかなか」変わりません。

あくまでも、「なかなか」変わらないです。

「絶対」に変わらないわけではないわけです。

焦らず時間を掛けて変えていけば必ず変わると思うんですよね。

私としては「変える」と言うよりは「ズラす」ということも意識しています。

 

(P.59) 作家の仕事で最も重要なことは、「着眼」と「発想」です。つまり、どこに注目するのか、そしてそこから何を思いつくのか、ということ。これらは、どうすればできるかといえば、とにかく、あらゆるものに目を向ける、きょろきょろと見回していること、そして、なにものにも拘らず自由に素直に考えること。

 

「作家の仕事」と書かれています。

ただ、こちらの引用を読んでピンと来た人はいませんか?

私はピンと来た部分があるので引用させていただきました。

何がピンと来たかを単刀直入に書きたいと思います。

「ブロガーさんもそうだよね」って話しです。

これってブログを書くにあたって当てはまると思いませんか?

 

私のブログを書くスタンスはまさしくこちらです。

着眼と発想を考えています。

私なりの着眼点が大好きって人も多いと思います。

昔から「チョイスが大好き」とよく言われます。

これはまさしく着眼点なんだろうなって思っています。

どこに注目して何を思いつくかはもっと意識したいと思いました。

 

(P.82) 読書はインプットですが、思考はアウトプットなのです。したがって、野球が上手くなるにも、ピアノが弾けるようになるにも、その練習をするしかありません。知識が足りなくて、野球やピアノができないのでない、ということです。同じように、思考ができるようになるには、思考するしかないのです。

 

言われてみればそうですがと言う部分だと思います。

インプットしてインプットしてインプットしてインプットして。

兎にも角にもインプットしてという人は多いと思います。

何でこうなるかと言うと自分に自信が無かったり不安だからなんですよね。

知識の詰め込みって「勉強した気」になれるじゃないですか。

「やらないよりもやったほうがいいよね」って部分もあるじゃないですか。

だから、なかなかインプット重視から抜け出せなくなる人は多いと思います。

私も最初は違ってましたけど、そうなってきたのでよくわかります。

そういうわけで、こちらの「読書感想文」カテゴリー。

書評をしてアウトプットを心がけるようにしたのはあります。

 

(P.102) 時間というのは、つまりお金よりも価値がある。お金は取り返せるけれど、時間は使ったら戻ってこない。無駄なことに時間を使うのは、その分お金を払っていると考えてもらいたい。実際、無駄な時間を過ごすことで、どんどん金欠になっていく人は大勢いるように見受けられる。

 

時間とお金のどちらが大切か。

この議論に関しては人それぞれだと思います。

自分の今の状況にも考え方が左右される部分があるかと思います。

お金は取り返せるって当たり前ですけど、とは言うもののとなりますよねw

ただ、ムダな時間を過ごすことでどんどん金欠になっていく。

この森博嗣先生の考え方は耳の痛い言葉ですし超大切。

目まぐるしく色々変わる時代だからこそ特に意識しておかなきゃと思う部分です。

自分が休んでいる間に憧れの人は仕事をどんどんして自分の先を進んでいる。

そう思うと怠けている時間は無いなって思ったりもしますからね。

 

【集中力はいらない】

 

☆まとめ

集中力はいらない。

森博嗣の書籍を読んだ読書感想文でした。

森博嗣の考え方って本当に大好きです。

「柔軟性」のある考え方だと思います。

今回の著書を読んで感銘を受けた部分も多かったです。