・老いていく親のことをどう考えていくのか
親について思う部分。
円満関係の人もいれば不仲の人。
どちらもいるのは世の常だと思います。
親と言えども反りが合わないは致し方なしです。
しかし、後から後悔しても時間は戻ってこない。
もっと、親孝行しておけば良かったな…。
もっと、親と仲良くしていけば良かったな…。
親が亡くなってからではどうしようもありません。
そこで親との付き合い方。
親との向き合い方をアドラー式で解決するのが本書。
関係修復したい人には新しい視点になるかもしれません。
そして自分自身の生き方や在り方を考えるキッカケになるんじゃないでしょうか。
書名:アドラー式 老いた親とのつきあい方
著者:熊野英一
出版社:海竜社
出版年:2020年7月8日
ページ数:216ページ
親のせいで自分らしく生きられない。
悩む人を救うアドラー式の人生哲学。
「今の関係のまま看取れますか?」
ドキッとする人もいるかもしれない言葉です。
親との関係を修復したい人。
アドラー式の視点を本書から教えていただきましょう。
・親との付き合い方や自分へのヒントになる
(P.8) 本書を通して、老いていく親とのつきあい方を学ぶと同時に、あなた自身の人生後半の「生き方」「在り方」についても、ヒントを見つけていただければ幸いです。
【目次】
はじめに
第1章:老いた顔とのつきあい方を見直す
第2章:10分でわかるアドラー心理学
第3章:あなたが幼いころに身につけたライフスタイル
第4章:老いた親とのつきあい方 まずは老化ぐあいを知る
第5章:アドラー式 親との向き合い方5ステップ
第6章:実践編・親の老化度1の悩み解決
第7章:実践編・親の老化度2の悩み解決
第8章:実践編・親の老化度3の悩み解決
第9章:実践編・親の老化度4の悩み解決
第10章:実践編・親の老化度5の悩み解決
最終章:あなたは自分の人生をどう終えますか?
本書の概要と目次です。
テーマは老いた親との付き合い方。
老いた親との向き合い方になります。
しかし、自分自身の生き方という部分。
こちらへのヒントにもなる書籍です。
(P.20-21) 「あなたが悩んでいるその問題は、本当は、だれの課題ですか?」
年老いていく親が原因でイライラしたり不安になっているのだから、「親の課題」としますか? それとも、イライラや不安を感じている「主語は私」なのですから、「自分の課題」としますか? 本書を通して、たくさんのケースを疑似体験しながら、適切に「課題を分離する」スキルを身につけていきましょう。
イライラするのも不安になるのも子どものときの選択。
ライフスタイルを子どものころと同じように使用しているから。
このライフスタイルというのはアドラー式ではこちらになります。
性格のことをアドラー心理学ではライフスタイルと呼ぶ。
つまり、子どものときのままの性格だからになります。
第3章で詳しくライフスタイルについて解説されています。
親と付き合ったり向き合ったりするときにライフスタイルの選択。
意識しておきたい視点と感じました。
(P.28) アドラーは、すぐに感情的になってしまう人の話をよく取りあげました。子どもは自分のモヤモヤした気持ちをうまく言葉で表現できないから、感情を爆発させます。そして、その感情爆発戦略が功を奏し、自分にとって有効である、つまり、感情をぶつけた相手がこちらの意図どおりに反応してくれるとわかると、自分の気持ちを最短で伝えるには「感情に訴えかければいい」というライフスタイルの不適切な使い方を身につけます。しかし、あなたはもういい大人です。感情を爆発させることで親に気持ちをわかってもらおうとするコミュニケーションは、子どもじみていて、大人として不適切な方法であることに気づいているはずです。
あなたは子どもではなく良い大人。
感情を爆発させてしまう。
これは子どものときのことが引き金になってるパターン。
感情に訴えかければいいと思ってるライフスタイル。
そのライフスタイルを不適切な使いをしているからなんですね。
子どもはモヤモヤや気持ちをうまく言葉で表現できない。
だから感情爆発してしまうという視点。
つまり、良い大人なんだから適切な方法を学びましょうという話。
感情だけで行かず大人のコミュニケーション身につけていきましょう。
(P.34) アドラーは、与えられた環境が問題なのではなく、その環境のもとで何をするかが問題だと指摘しました。老化の進行により、日々環境や体調が変化していく親に対して、あなたがサポートできることはなんでしょうか? 老いていく親が幸せな気持ちでこの世を終えるため、あなたはそうした親の変化をどう受けとめ、親への関わりをどのように変えていくのでしょうか?
与えられた環境が問題ではなくその環境のもとで何をするか。
そこが問題という視点。
与えられた環境は変わらないです。
それよりも何をするか考えた方が前に進めますね。
親へサポートできることは何だろう。
親への関わりをどのように変えていけばいいだろう。
何をするか視点で物事を考えていく。
とても有意義なことだと感じます。
(P.54-55) 人が幸せになるために必要なのは、お金でも才能でも恵まれた環境でもなく、変わるための勇気です。過去と他人は変えられませんが、勇気を持つことができれば、過去や他人に対する自分のとらえ方を変えることはできますし、そうすることで、未来と自分を変えていくこともできるようになります。人生はいつでも再選択が可能で、つねに自分の人生というドラマの脚本を書き換えていくことができるのです。
「変わるための勇気」
突き刺さる言葉でございます。
人間は言い訳の生き物。
そして先延ばしの生き物。
いつ変わるんでしょうか?
今でしょ!と考えて行動する。
自分の人生の脚本を書き換える視点。
年末になってあれこれ考えるのも卒業したい。
肝に銘じて変わる勇気を持ち行動したいです。
【アドラー式 老いた親とのつきあい方】
・メインは老いた親との付き合い方ですが
【新刊】関係修復 アドラー式 老いた親とのつきあい方でした。
本書のメインテーマと言える部分は書名の通りです。
老いた親との付き合い方や向き合い方。
しかし、自分自身と向き合う。
自分自身の物事へのとらえ方。
アドラー心理学を用いた視点変更を学べる新刊でもございます。
最後に触れた変わる勇気を持ち行動していきたいです。