・経済学についての書籍
どうも管理人のポポリッチです。
本書の出版時期。
それを加味するとです。
新刊or新刊以降。
どちらにしようか迷いました。
ギリギリセーフで新刊扱いにしています。
本書の特徴。
6人で書かれている書籍。
上野 雄史さん
星野 崇宏さん
安田 洋祐さん
山口 真一さん
今井 誠さん
坂井 豊貴さん
まえがきに書かれています。
今井 誠さん以外の方々。
大学で研究する経済学者さん。
今井 誠さんは代表取締役です。
6人の叡智が集まっている内容ということで注目して読みました。
書名:そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。 仕事の「直感」「場当たり的」「劣化コピー」「根性論」を終わらせる
出版社:日経BP
出版年:2022年4月21日
ページ数:248ページ
著者の方々は先程の通りです。
経済学についてはそこまで学んでいない。
無知識と言っても良いので興味深く読めました。
そして何よりも学びに繋がり実践できる内容でした。
・眠れる学知を貪欲に使うきっかけになれば
(P.5) さまざまな理由があるのでしょうが、わたしは一因として、貪欲さの違いがあると思っています。もう少し日本の企業、そしてそこで働く人たちは、学問を利益の源泉にしようと貪欲になればよいと思うのです。これまで使っていなかった分、伸びしろは大きいはずです。この本が、眠れる学知を貪欲に使うきっかけになれば幸いです。
【目次】
まえがき:眠れる学知を貪欲に使う
[パート1:なぜ経済学が、今、「働く人」に必須なのか?]
第1章:ビジネスパーソンの「武器」としての経済学
第2章:オンライン上に新しい市場をつくる
[パート2:経済学の初心者でも! 知っているだけでビジネスの結果が変わる4つのツール]
第3章:利益を最大化するツール=「FSP-D」モデルの基礎知識
第4章:世界基準の学知に基づく新しい顧客関係管理
第5章:会計とESG 価値観とルールの大きな変化をざっくりつかむ
第6章:ダメな会議はなぜダメで、どうすれば改善できるか
終章:ビジネスに経済学の視点を加えるだけで、新しいチャンスが加速度的に広がっていく
著者紹介
本書の概要と目次でございます。
6人の方々の共著です。
章立てごとに書いている人が違います。
経済学の得意分野もあると思います。
1人がすべて書いているわけではない。
逆に濃密な濃い1冊に仕上がっていると感じました。
その中から僭越ながら私なりの書評させていただきます。
(P.19) 第1章を担当するに当たり「武器としての経済学」という言葉を選んだのは、残念ながらまだあまり伝わっていない、経済学の実用性という側面を強調したかったからです。ここであえて「武器」という強い言葉を使いましたが、それはもちろん、他人を攻撃したり、何かを破壊したりするという意味ではありません。真意は「暮らしの改善や利益の拡大に役立つ心強いツール」ということです。
「暮らしの改善や利益の拡大に役立つ心強いツール」
経済学に限らないと思います。
心理学や脳科学などの学問。
私生活の攻めにも防御にもなると私は言います。
だから武器にもなるというのは納得しています。
大人になって学ぶこと。
仕事や生活に活かせる学び。
そういう学びも多いので学ぶのお得なんですよね。
暮らしの改善にいつも役立たせていただいています。
(P.47) ビジネスでの実用、政策提言、純粋な研究は、すべて大切なんです。人は「よいものさえつくれば自然に売れる」と考えがちです。職人気質が美徳として尊重されている日本では、ことさらにこのムードが強いかもしれません。しかし、よいものがつくれても、人に知ってもらわないと世に存在しないのと大差ありません。だから宣伝や広告、マーケティングが大切なわけです。
仰る通りだと思います。
仕事に限らず前にも言いました。
ネットでのクリエイター活動にも当てはまります。
良いもの作っても見向きされるとは限らない。
作品投稿しているだけでは今の時代は埋もれてしまいます。
だからマーケティングやセールスコピーを多少なりとも知識あると助かります。
「よいものさえつくれば自然に売れる」
売れるじゃなくてアクセス数が増えるとも言い換えられます。
人に知ってもらうには良いものだけ作るのではなく視野を広げたいですね。
(P.57) 競り上げ式は売り手よし、買い手よしです。売る側としては高くなりやすい。買う側としては、競争相手より高い支払意思を示したら確実に買える。買う側のこのメリットは見過ごされがちですが、大切なことです。
競り上げ式。
オークションも競り上げ式。
一時期はオークションサイトが乱立。
利用していた人も多いんじゃないでしょうか。
今だとメルカリが一気に人気が出た。
メルカリを利用している人が多いような気がします。
私はまだメルカリ利用は無いしサイトにも詳しくないです。
メルカリはオークションでは無いですよね(この知識大丈夫だよね…)。
オークションサイトの利用は実はあります。
確かモバオクってサイトだと思います。
出品者も落札者も経験しました。
懐かしい話で今はAmazonや楽天から購入が普通。
オークション以外でも数年間は個人個人の売買はしてないです。
(P.90) 要は「無料でも十分に便利な、すごいサービスだ」と利用者に感じさせることが、多くのユーザーの獲得、そしてネットワーク効果へとつながるのです。そしてユーザー満足度の高い無料版は、有料版への誘導役としても機能します。「ユーザーが無料版でいい体験をする場合のみ、有料版の売上が増加する」ということが、実証研究で明らかにされています。
この感覚とても分かります。
まさに経済学的な実体験です。
さすが、経済学という分野になります。
私も有料版を利用するとき。
無料版でも満足しています。
満足しているけど、さらに一歩踏み出す感覚ですね。
逆に無料版を控えて有料への誘導が露骨。
そういう精神は透けて見えるのでその方から遠ざかります。
つい先日まで見ていたYouTubeチャンネルがそうです。
もちろん、誰々って名前は挙げませんよ(笑)。
数ヵ月、発信を見ていました。
ある時期から有料への誘導ばかりする。
私はYouTubeを毎日視聴。
LINE公式アカウント登録もしました。
そのLINE公式アカウントで見限った感じです。
というのもYouTubeだとめっちゃ役立つ内容と仰っていました。
ぜひ、LINE公式アカウント登録して学んでくださいと仰っていました。
そこまで言うならとLINE公式アカウントに登録しました。
1回目、2回目の内容はOK。
最終回となる3回目を見て気持ちが離れました。
学びになる話の3回目だからかなり期待して視聴しました。
だからこそその内容が心が離れるきっかけになった…。
オープニングトークからエンディングトークまで。
ほぼすべてと言ってもいいくらいです。
何万円もするオンラインサロンへの勧誘。
オンラインサロンに入るとこれだけ良いよって話で終了しました。
それだけなら別にLINE解除でOK。
YouTube視聴し続ければいいんですよね。
その後からYouTubeで不安を煽る発信ばかりするようになりました。
いろいろ露骨すぎてYouTubeもTwitterも見るのやめたという話です。
有料版をアピールし過ぎてしまう。
無料版まで質を下げてしまったと感じました。
無料版でもクオリティ感じるから有料版にシフトチェンジする。
無料版で満足してないのに有料版に一気に行くことはない様子見タイプです。
私はこちらの価値観の人ですし実証研究もされているのは安心しました。
(P.171) 経済学は、過去の経験や成功体験などよりも、確実に再現性を保証してくれるものです。だとしたら、利用しない手はないでしょう。経済学のスペシャリストと組むなかで、経済学の専門知識やノウハウの概略を理解できるようになれば、いっそう学知を利用しやすくなるはずです。
この辺りは心理学もそうですよね。
100パーセント確実というわけではない。
ただ、自分の過去の経験や成功体験。
それよりは確実に再現性があるという話。
人間心理に基づいて研究されているから当たり前ですよね。
本書を読んでいて感じた部分。
私はまさしく消費者側で当てはまることが多かったです。
本書のおかげで経済学ってすごい学問だと改めて感じました。
【そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。 仕事の「直感」「場当たり的」「劣化コピー」「根性論」を終わらせる】
・本書のキャッチコピー良いですよね
【新刊】 そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」していますでした。
書名はここまで含めているのかどうか分かりません。
一応、小さく書かれているのでキャッチコピー的なポジションかな。
仕事の「直感」「場当たり的」「劣化コピー」「根性論」を終わらせる。
この箇所の言葉が本当に好きです。
というのも私はここに当てはまります(汗)。
直感に頼りすぎたり場当たり的なのは反省です。
読み終わってみて思うのは経済学ってすごい!でした。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。