・ポストコロナに伸びる会社経営のヒント
働き方改革。
昨今はよく見ます。
実践している会社。
実践していない会社。
差が出てくるのは当然ですよね。
ここ数年はコロナ禍があります。
そこで本格的に導入されたテレワーク。
元々は働き方改革で推奨されていた人も見かけました。
コロナ禍の影響。
働き方改革とは別の意味で導入が進みました。
ただ、働きやすさという面についてです。
経営者だけでなく働く側も参考になる1冊かと思います。
書名:働きやすさこそ最強の成長戦略である
著者:大槻智之
出版社:青春出版社
出版年:2022年5月3日
ページ数:224ページ
ポストコロナに伸びる会社経営。
この書籍にヒントがあります。
著者である大槻智之さん社労士事務所の代表。
先程も書きましたが会社経営者だけでなく働く人。
良い会社を見極める視点でも本書は役立つかと思います。
・本当の意味での働き方改革をスタートさせましょう
(P.7) 項目ごとに、重要なポイントをひとつずつおさえながら説明を進めていきます。トラブルを未然に防ぐための手がかりとアドバイスもできる限り盛り込みました。読み進めるうちに、労務にとって最も重要なこととは何か、会社の成長にとってなぜ労務が最も重要なのかをご理解いただけると思います。働きやすい会社にするために、本当の意味での働き方改革をスタートさせましょう。
【目次】
はじめに:20年以上、日本のあらゆる労務トラブルを解決してきました
第一章:「働きやすさ」は最強にして最高の会社の武器になる 今こそ求められる真の「働き方改革」
第二章:知らないと危ない! 労務基準法の落とし穴 正しい理解のために、ここだけは押さえたい
第三章:次々でてくる新・雇用形態、御社で本当に使えますか? 社内フリーランス、ジョブ型雇用、副業……、他社のマネをしてもうまくいきません
第四章:ハラスメント対策が会社の未来を左右する "俺的にはセーフ"ではもう通用しない!
第五章:「社員の幸せと会社の業績」を両立させるということ 会社の成長には本当の「働き方改革」が欠かせない
おわりに:どんなに社会が変わっても成長しつづける企業の共通点
本書の概要と目次になります。
これまで20年以上、あらゆる労務トラブルを解決した。
大槻智之さん心強いです。
第3章や第4章。
働いている雇用主側も参考になる視点かと思います。
その辺りも含めました僭越ながら私なりの書評に入ります。
(P.24) 働き方の多様化に対応するためには、テレワークは必要です。育児中や介護中の人が、家庭の状況にあわせて継続的に働き続けることができるのであれば、会社としては、貴重な人材を確保するために働く環境を整えることが賢明です。
テレワークについての解釈。
私はこの視点も確かにあると感じました。
夫が転勤する。
奥様がテレワーク対応の会社。
そのまま退職せずに働けるって話です。
これは別に奥様に限らない。
家庭の都合で両親の家の近くに住まなくては行けなくなった。
そのときにテレワーク対応の会社だと働き続けられますよね。
テレワークで就業できる環境。
企業を選ぶ際の魅力的な要因になる。
経営者に向けて仰ってますが雇用者としてもそうですよね。
(P.82) 「最近は、ランチミーティングすることが増えている」という方もいると思います。強制的、または暗黙の了解で参加しなければならない会議であれば、単に昼食をとりながら会議をしているだけなので、これも休憩時間には該当しません。
ランチミーティングは休憩時間には該当しない。
単に昼食をとりながら会議なので仕事中って話です。
休憩時間が足りなくなっている。
未払い賃金も発生している懸念がある。
この視点もなるほどでした。
賃金なんて発生しないと思うほうが普通だと思うんですよね。
私自身も本書を読んでみて本当に驚きました。
それと同時に思ったのが先日読んだ書籍。
会社終わりの飲み会です。
上司からの誘いを断る部下の話。
「社内の人間と話すんだから仕事ですよね?」
笑い話ぽいと思いきや本書を読むとあながち間違っていない。
ランチミーティングがそうなら社内での付き合いの飲み会。
アフター後の飲み会の見解も聞いてみたいと思いました。
(P.133) 雇用型副業の場合は、管理が不十分だと、知らないうちに労基準法違反となってしまい、是正勧告を通達されるといったこともあり得る話なのです。このことから、フリーランス型の副業のみを認めるようにすると、リスクを回避できます。一方、広告やクリエイティブ系の企業では、マーケティング職やウェブデザイン職など、社員のスキルアップにつながる副業を奨励する企業もあります。
第三章。
次々でてくる新・雇用形態。
御社で使えるますか?からになります。
第三章は一方的ではございません。
メリット・デメリットどちらの提示もあります。
経営者も雇用主もどちらも参考になる箇所かと思います。
そして働いている側は自分の雇用形態について考える機会にもなる章です。
(P.141) LINEの”ノリ”は人によって温度差があるため、時としてそれがトラブルに発展してしまうことも考えられます。今後、Hさんがこの会社でやって行くためにはこういった”ノリ”と上手に付き合う必要がありそうです。Hさんのケースよりもずっと行き過ぎてしまうと、いわゆる”ハラスメント”を引き起こす温床となってしまいます。「LINEいじめ」という問題が中高生を中心に話題になることがありますが、何も子どもだけの問題ではありません。職場でもLINEいじめは起こりうるのです。
ここではLINEでの話。
温度差が違うからのいじめやハラスメントです。
トラブルに発展というと昨今のインターネット時代。
グループ活動している人が増えました。
オンラインサロンなどもあります。
それとは別に個人個人で集まっている人も多いです。
10人以上いるようなグループ。
大所帯になればなるほど、人間関係が出てくる。
人間関係が浮き彫りになりトラブルの話は聞いたことあります。
ハラスメントしてくる人。
嫌がらせ行為をわかってしてくる人。
色恋沙汰になってしまってのトラブルなどなど。
私自身は一匹狼タイプなのであくまで噂で聞きます。
グループ活動することによって切磋琢磨してがんばれる。
その一方でトラブルに巻き込まれる可能性も加味したいですね。
(P.161) 社長の考える経営理念は素晴らしいものです。また、その実現に向かって突っ走る姿はカッコいいかもしれません。しかし、そのためにはどんなものでも犠牲にしていいということはありません。社会全体のルールの範囲で目的に向かい走らなければならないのです。この会社は離職率が高止まりを続け、採用も難しくなり、経営上、難しい局面に立たされてしまったのでした。
社会全体のルールの範囲で目的に走る。
社長の考える経営理念は素晴らしい。
ただ、自分と志が一緒かは違いますよね。
ただの意識高い系社長。
ブラック企業になっている可能性もある。
そういうところに注意しましょうという話です。
働く側にとってはです。
社長にはついていけませんになりますよね。
会社を見極めるときにも気をつけたいです。
【働きやすさこそ最強の成長戦略である】
・社員側の視点も満載で書評しました
【新刊】 大槻智之の働きやすさこそ最強の成長戦略であるでした。
本書は社員側としてもです。
良い会社を見極める。
労働基準法の勉強になる。
もしかしたら自分この状況かも?
そのときは相談したほうが良いかもしれません。
社労士さんの語ることだからこその学べることが多かったです。