【新刊】 川越雄一のパートさんがグンとやる気を出す本

・読者層とは違うけど…

 

 

 

私の書評スタイル。

その当事者じゃない。

そのときのスタンスです。

 

全体的に役立つ考え方。

視点として参考になることに触れます。

例えば、本書の場合は管理職へ向けて書かれている。

 

しかし、別の視点で考えてみるとです。

コミュニケーション本とも言えますよね。

円滑なコミュニケーションを取るための書籍。

 

冒頭にも書いてあります。

逆側の視点。

自分が会社側を見る視点です。

そういう視点でも勉強になる本書を書評していきます。

 

 

 

パートさんがグンとやる気を出す本 (業歴30年の熟練社労士が教える、定着・活性化のための即効ノウハウ)

 

 

 

書名:パートさんがグンとやる気を出す本 (業歴30年の熟練社労士が教える、定着・活性化のための即効ノウハウ)

 

著者:川越 雄一

 

出版社:standards

 

出版年:2022年4月25日

 

ページ数:264ページ

 

 

 

30の基本動作でその気にさせる。

7つの場面で徹底解説されています。

業歴30年の熟練社労士がだからこその視点。

早速、本書から学ばせていただきましょう。

 

 

 

・愛着と尊敬を込めてパートさんと呼んでいます

 

 

 

(P.8) 本書はパートタイムで働く人を、「その気」にさせたいと願う経営者や管理者のために書いたものですが、パートタイマーとして働く人にとっても、良い会社の見極めに役立つ内容です。それぞれのお立場で、何らかのヒントを得てくだされば幸いです。

 

 

 

【目次】

 

はじめに

 

序章:パートさんはなぜ辞めるのか、なぜ働き続けるのか

 

第1章:採用時に「その気」にさせる!

 

第2章:労働時間・休日・賃金で「その気」にさせる!

 

第3章:有給休暇で「その気」にさせる!

 

 

 

第4章:扶養家族の範囲にトコトン対応し「その気」にさせる!

 

第5章:福利厚生で「その気」にさせる!

 

第6章:職場の雰囲気で「その気」にさせる!

 

第7章:キャリアアップのしくみで「その気」にさせる!

 

おわりに

 

 

 

本書の概要と目次になります。

それぞれの「その気」にさせるがあります。

 

本書の「パートさん」です。

愛着と尊敬を込めて書かれています。

イメージできる人は○○さんと考えて読むのも有りですよ。

 

 

 

(P.31) 主婦のパートさんは家庭がメインであり、フルタイムでは働けないからパート勤務希望なのです。しかし、そのような主婦のパートさんも、置かれた状況は先々変わりますから、正社員への転換など、将来に向けたキャリアアップの希望も採用時に聞いておきます。また、アンケート項目にないような「要望事項」があれば書いてもらうようにします。もちろん、要望されても、それに100%沿うことはできないでしょうが、聞く耳は持っていたほうが良いです。

 

 

本書はパートさん視点です。

でも、働く人すべてに当てはまるかと思います。

 

例えば、最近の若者は出世欲がない。

出世したくない若者が多いと聞きます。

しかし、野心メラメラで出世したい若者もいますよね。

 

大事なのは聞く耳を持つ。

しっかり要望を聞いておく。

人それぞれなので大切にしたいところです。

 

 

 

(P.80) 仮にパートさんが複数いて、そのうち1人だけ昇給額が大きかったらどうでしょう。多くの人は、自分は人並みだと思っていますから、表向きは平然としていても内心は「何であの人だけ?」という思いが募ります。そのような雰囲気の職場では助け合い精神が育まれるはずもなく、足の引っ張り合いになり兼ねないのです。

 

 

パートさんに本当に限りませんよね。

昔よりも今は厳しいから減ったかと思います。

お互いに時給の話をしたときに驚いたもあるはずです。

 

私もバイトの実体験。

750円からスタート。

数ヵ月で5円や10円ずつ上がる。

それで780円くらいまで上がりました。

 

求人広告です。

アルバイト募集のチラシ。

時給780円と書かれている。

えっ!?てなりますよね。

 

こっちは時給が上がって780円。

新規で入った方は最初から780円。

やる気にも影響するのは理解できますよね。

こういう面のケアは大切と私自身の実体験でも感じます。

 

 

 

(P.95) 今は少ないと思いますが、有給休暇を請求してきたパートさんに「パートには有給休暇はないよ」というような対応です。もちろん、今はそのようなことを「はい、わかりました」と納得する人はいません。そもそもパートさんは、休みやすいからパート勤務を選んでいるのです。休みやすいというのは、有給休暇を使って休めるということです。法律上も、1987(昭和62)年に、パートさんなどの短時間で働く人に対する有給休暇の比例付与制度が明文化されています。

 

 

今から数十年以上前。

私が初めて雇われて働いたときの話。

 

実はアルバイトではなくパート扱いでした。

私自身、アルバイトとパートの違いです。

そこまで理解していない状態になります。

 

ただ、パートで有給休暇。

しっかり有給もらえていたんですよね。

もちろん、有給もしっかり消化させていただきました。

つまり、初めて働いたお店は良いお店(職場)だったということですね。

 

 

 

(P.181) 「人を大切にする経営」が重要なのはいうまでもありません。しかし、もっと大切なのは、働いている人たちが、「会社から大切にされている」と感じることです。そういう意味からも、社内で弱い立場にあるパートさんの勤続年数に光を当てることは、パートさん本人のみならず、「会社から大切にされている」という意識が社内全体に広がります。そのような意識があるからこそ従業員同士が大切にし合うのです。

 

 

人を大切にする経営

会社から大切にされていると感じる。

 

私の部屋の窓から見れる範囲。

会社の駐車場になります。

この方々が社員かパートか分かりませんよ。

 

仕事終わりです。

毎日のように愚痴を言い合う。

ときにはエスカレートして30分くらい話しています。

 

これは聞き耳を立てているわけではないです。

部屋から近いので声が丸聞こえなんですよね。

相当、会社に対して鬱憤が溜まっていると感じます。

 

上司の愚痴や仲間の愚痴。

間接的に私は聞いてしまう。

会社から大切にされていると感じる。

そういうサポートはしっかりしないとねって話でした。

 

 

 

(P.203) コミュニケーションは双方向ですが、”話三分に聴き七分”が理想です。ですから、パートさんが話しやすい雰囲気をつくります。人は自分の話を親身に聴いてくれる人に好意を持ちますから、とにかくパートさんの話に耳を傾けることです。もちろん、話したところで、聴いたところで、何の解決にもならないかもしれませんが、聴いてあげることに意味があります。というより、話を聴いてあげただけで、相手はすっきりすることも少なくありません。こうして、職場内の風通しを良くします。

 

 

コミュニケーションは双方向。

 

「話三分に聴き七分が理想」

 

私も理想的だなって思います。

しっかり相手の話を聞くことは大切。

 

しかし、相手の話だけを聞いている。

相手も遠慮してしまうと思います。

それにあなたの話も聞きたいに繋がります。

 

コミュニケーションは双方向。

日常会話でも意識したいことです。

 

 

【パートさんがグンとやる気を出す本 (川越 雄一)】

 

 

・学びになる新刊でした

 

 

【新刊】 川越雄一のパートさんがグンとやる気を出す本でした。

 

老若男女いろんな人がいます。

働き方だって人それぞれになります。

 

「やる気」という部分。

これは確かにやる気が下がる。

そういう視点も知ることができました。

 

パートさんに限りません。

やる気の低下を抑止する視点。

相手のことを気遣いコミュニケーションを大切にする。

本書を読んでいて気づかされることも多かったです。