・プロ広報さんの着眼点
私は一匹狼タイプ。
普段は1人で活動するタイプ。
ただ、過去に考えていたことになります。
グループで活動している人。
分かりやすいのがYouTuber(ユーチューバー)さん。
役割分担をしっかりされているグループもありますよね。
人それぞれ向き不向きがある。
そういう意味でも長所を伸ばしていく。
その人が得意や苦にならないことを任せる。
理にかなうことだと私は思っています。
なんで冒頭にこんな話をしているのか。
想像したら私は広報タイプかな?
要はグループの知名度向上の活動する。
メンバーの活躍を報告するような役割が合いそう。
つまり、「広報活動」ですよね。
そういう意味では前から広報って気になっていました。
タイムリーにプロフェッショナル広報さんの本を発見。
早速、新刊で読ませていただきました。
書名:プロフェッショナル広報の仕事術 経営者の想いと覚悟を引き出す
著者:高場 正能
出版社:日本経済新聞出版
出版年:2022年1月15日
ページ数:256ページ
広報=メディア対応。
このイメージはまさしくあります。
その固定観念をいったん外す。
経営者に本気で向き合っていく。
経営者の意思を全方位に発信。
経営広報の視点を高場正能さんから学んでいきましょう。
・広報は経営者のパートナー
(P.4-5) 広報は経営者のパートナーとして、その考えや想いや覚悟を引き出して言語化し、首尾一貫したストーリーとして発信できるように整える。それは広報活動どころか、企業活動の核であるとも言えるのではないか。そのような機能を本書では「経営広報」と名付ける。私自身の経験を踏まえながら、個性的な経営者と協調し、ときにせめぎ合いながら見えてきた経営広報の考え方を示し、それに基づいて進めるべき広報の仕事について語っていきたいと思う。
【目次】
はじめに
第1章:昭和・平成・令和、変遷する広報の実像 ――ドーナツ化現象は何を置き去りにしてきたか!?
第2章:見失われた広報の役割 ――このままの広報では時代に取り残される!
第3章:広報が一歩、踏み込むとき ――経営者と身近に接することで探し当てた経営広報の機能
第4章:企業価値を高める経営広報の姿 ――この考え方・やり方で、経営者の想いと覚悟を引き出す
おわりに
本書の概要と目次になります。
日本経済新聞出版さんから出版。
普段の書評本より伝え方がよりビジネス寄り。
強い言葉が並んでいる印象です。
その中から噛み砕いて私なりの書評させていただきました。
(P.54) 経営者は常に首尾一貫した判断とメッセージを全ステークホルダーに向けて、タイムリーに、発信し続けなくてはならない。それを具現化するためには、自身の想いや覚悟を言語化し、整理統合し、的確に演出する新しい広報を育てるべきだ。そして広報は、企業文化もIRも危機管理広報も、経営者のパートナーとしてすべてのコミュニケーションを請け負う必要がある。「経営広報」の時代が、いよいよ到来したのである。
経営者が首尾一貫した判断とメッセージ。
それなのに広報が伝えるべきことは伝えられない。
ブレブレになっていたら迷惑が掛かりますよね。
プロフェッショナル広報。
そのためには社長や会社を誰よりも知る。
経営広報って視点になるんでしょうね。
本書を読むと広報さんも大変な想いなのが伝わります。
(P.69) 記事が出ることの本質的価値は、カネを「かける」「かけない」の話ではない。そもそも、その価値がある、と判断するならカネはかければいい。そうではなく、本質的な価値は客観性にある。記者が価値を認め、それをその媒体が記事として掲載し報道するというメディアのフローに乗ることにある。そしてこの「客観性」の部分こそ、広報が悩み、腕を磨くべきテーマが潜んでいる。
昨今だとTwitter。
企業垢の中の人が出てきます。
企業垢=広報活動
自社の名前が入っていますからね。
色んな広報さん(中の人)を見ていてです。
客観性がある人。
見たいアカウント。
逆に言えば宣伝くさいアカウント。
宣伝色が強いアカウントもあります。
これは客観的に見えていないんでしょうね。
好きだった企業アカウント。
中の人が変わってしまい印象がガラッと変わる。
悪い意味で変わってしまったアカウントもよく見ます
広報さんも広報活動するからには腕を磨いたほうが良さそうですね。
(P.88-89) 広報活動において社内情報は命だ。タイムリーで新鮮な社内情報を獲得できない広報担当者は、広報担当者にあらず。しかし「言うは易し」である。どんな立ち位置、どんな目線で現場の社員と接したらよいのか、私も試行錯誤を繰り返してきた。
広報活動で社内情報は命。
新鮮な社内情報を獲得できない。
そんな広報担当者は広報担当者であらず。
手厳しい言葉です。
ただ、仰ることは理解します。
広報って会社の屋台骨でもある。
その人が社内情報を知らないのは困る。
試行錯誤してプロ広報を目指してですね。
(P.152) 広報は企業専属のプロのライターである。経営者は広報担当者を、経営の、経営者の意思を首尾一貫して表現するプロとして育てるべきだ。
広報は企業専属のプロのライター。
重要な言葉だと思う箇所。
「首尾一貫」
何度も本書で出てきます。
それだけブレない軸を持っている。
広報として経営者や会社を理解している。
首尾一貫して動けるようにしておく大切さが分かります。
(P.210-211) 「広報=メディア対応」という既定の枠組みを取り去り、経営者に向き合うことからスタートすることを決めたときから、この「完成しない」道程は始まっている。完成しないとなると、では何に対して喜びを感じたらいいか。その対象は、経営者とともに歩むプロセスそのものであるという、高い次元に見出すべきだと考えている。経営者は孤高であり、経営広報もまた孤高である。
本書はプロフェッショナル広報の仕事術。
既存の「広報=メディア対応」とは違います。
経営者は孤高。
経営広報も孤高。
プロ広報として活動していく。
経営者と一緒に歩いていくなら高い次元なんですね。
【プロフェッショナル広報の仕事術 経営者の想いと覚悟を引き出す (高場 正能)】
・小難しい話も多いですが勉強になる本
【新刊】 高場正能のプロフェッショナル広報の仕事術でした。
本書の感想は小難しい。
この小難しいは良い意味でになります。
それだけ私が広報さんを甘く見ていた。
本書で何度か出てくる例え。
「広報=メディア対応」
こういう視点で考えてたのでプロは違う。
プロフェッショナル広報すごいって思えた新刊です。