・風邪をひかないについて
書評だから言える部分。
私は風邪ひきタイプでした。
ここ数年はコロナ禍になりました。
マスクを着用する人。
店舗でも消毒液が設置されている。
そのおかげって言ったら語弊ありますよね。
だから書評だから語る部分になります。
本当に感謝している部分がこちらです。
消毒の設置と毎回のように手消毒している。
私は入店と退店は必ず消毒で手消毒しています。
そのおかげも大きいと思うってことです。
勘違いされたら行けない部分でもありますよね。
新型コロナウイルスは早く収まってほしいですし…(汗)
消毒液の設置も無料じゃない。
それを無償で提供してくれる店舗や施設。
本当に有り難いと感謝を言いたいんですよね。
風邪の予防は手洗いが定番。
手消毒をするようになって本当に自覚しました。
今回は別に風邪の話だけではございません。
著者である池谷裕二さんのエッセイをまとめたのが本書です。
書名:寝る脳は風邪をひかない
著者:池谷 裕二
出版社:扶桑社
出版年:2022年1月30日
ページ数:288ページ
なぜか我々の脳はそうプログラムされている。
冒頭の私の風邪についての話は個人の話で本書とは違います。
別に風邪の話だけ語っていません。
本書はエッセイをまとめていますからね。
池谷裕二さんの書籍は今までも何冊も読んでいる。
それを踏まえてもエッセイで語っていたことも気になる。
そういう意味合いも込めまして本書を書評させていただきました。
・週刊エコノミストに連載してきた巻頭エッセイまとめ
(P.3-4) この本では14年分の全151回のエッセイから、テーマごとに新旧を織り交ぜるように抜粋されています。当時ならではの視点が見え隠れし、世相を思い起こしては、私自身が楽しんで読み返しています。
【目次】
はじめに
1章:脳は「慣れる」のが得意
2章:ヒトは「因果応報」を好む
3章:「村八分」を数学的に証明する
4章:「ヒト度」を高めてみませんか
5章:遺伝子(DNA)は、高密度の情報保管庫
6章:ヒトの脳と「人工知能(AI)」
7章:「環境に利する」という難題
8章:インターネットの功績と罪
9章:「病気」ではなく「健康」の原理解明
10章:薬――よく効いて安全、であればよいか
本書の概要と目次になります。
あまり否定的なことは言いたくない。
否定と言うかです。
「勿体ない」という部分を感じました。
それがタイトル名になります。
もちろん、編集者さんと著者さん。
池谷裕二さんと書名を打ち合わせたと思うんです。
ただ、ここを必要以上にプッシュする必要あった?
素敵な本だったので読んでみての感想は思いました。
あくまで「私的」ですからね。
私は風邪をひかない部分でも参考になる意見。
エッセイまとめなので網羅されている感じが好きです。
そこを踏まえて今回は私なりの書評させていただきます。
(P.15) ヒトは自分に「意志や意見について立派な自由がある」と勘違いしがちです。しかし「心」は自分の性癖にしたがって導かれた必然的な結果なのかもしれません。そうした無意識の摂理を知らずに、「自分」を過信すると、とんでもなく場違いの方向に議論が進んでしまうにちがいません。
先日の話です。
私は事あるごとに言います。
「議論しない」
これは表明している。
人それぞれの正義がある。
ネットで議論しても仕方ないですよね。
本当に心を許せる友人。
そういう方と話すのは別ですからね。
このバランス感覚は大切にしています。
「自分を過信する」
もう1つがここなんです。
自分の意見は間違っていない。
正しいの押しつけもあるんですよね。
相手を見極めてスルースキル発揮するのも大切な時代です。
(P.25) 締切まで一ヶ月の猶予のある仕事について、書類を開封せずに放置するよりも、手元に届いたときに一旦目を通してから放置するほうが、締切直前に仕事を素早く片付けられます。あるいは、新しい仕事の手順を人に説明するときには、事前に多くを説明しても記憶に留まりにくく、仕事を中途までこなしたあとで説明したほうが相手によく伝わります。仕事を中途半端にしておくのは勇気がいるものですが、実際には、放置されている最中に無意識の脳が代理で作業してくれるため、仕事の効率が高まるのです。
この感覚はとても理解できます。
私は基本的に不完璧主義者と言います。
とは言え、ブログの記事を書き始める。
最後まで終わらせて記事の下書き保存をしておきたい。
こういう思いは常にあったんですよね。
最近はいろんな書籍を参考。
書いている途中に放置して翌日に回す。
このテクニックも活かしています。
前日に最後まで終わらせていない。
早く終わらせようとブーストが掛かることあります。
いったん目にしておく。
どうしようか考える機会になります。
この辺りは人それぞれの性格もあると思う。
私も自分の性格に合わせて状況に応じて対応していることは言いたいです。
(P.58-59) イメージトレーニングは、スポーツのみならず、ダイエットにも効果があるらしいというから驚きです。
[中略]
50人以上の参加者に対してテストを行ったところ、30個食べることをイメージすると、実際の摂食量がほぼ半分に減ることがわかりました。普通に考えれば、美味しい食べ物を想像すると、よだれが出て余計に食べたくなりそうですから、このデータは驚きです。もしかしたら、食事そのものをイメージすることと、食べるという行為をイメージすることは、まったく異なる精神作用があるのかもしれません。ヒトの持つ想像力の奥深さを感じました。
想像力の奥深さ。
イメージトレーニング。
ダイエットにも効果があるのは驚きですよね。
仰るようにです。
想像したら逆効果に思えてしまいますよね。
食事そのものをイメージ。
食べるという行為をイメージ。
確かに違うと感じます。
ちなみに実験データです。
「あたかも食べたかのようにイメージ」
食べたいという欲求が減るというデータがあるという話。
(P.87) 人間の関係性はこれまでも、都会化や自動化や核家族化によって希釈されてきました。今回のオンライン化は人間関係はさらに希釈化し、社会的貧困を加速させることでしょう。「豊かさ」とは何か――。時代の節目に必ず問われる課題です。
コロナ禍になる。
オンラインで黙々と作業することが増えた。
リアルでなかなか会えなくなったのを踏まえてですね。
社会的繋がりってことを踏まえての解説。
これはあくまで私なりの視点であります。
本筋とはズレていくのでご了承ください。
オンラインというだけで考えてみましょう。
コミュ障で人見知りで友人も少ない人間からするとです。
インターネットがあって本当に良かった。
毎日Twitterでリプライする人や趣味で仲良い繋がりの人もいる。
ネットがあるおかげで人間関係が保てる。
社会の繋がりって部分を濃く感じている人です。
「豊かさ」って面で言えばネットが無ければヤバかった。
毎日ネットがあるから私は豊かさを感じられていますね。
(P.109) 曖昧な目標は達成感を希薄にします。ピアノは上達してもさらに高い目標が見えるだけで、達成感は得られません。プロ演奏家ですら自分の技術に満足することはありません。幸せの基準も同様で、目標が達成されたか否かの判断が難しいものです。つまり、曖昧な目標はそれ自体が達成への妨げとなります。目標を達成できないという自己嫌悪は、さらなる負の思考を引き起こすでしょう。ディクソン博士らは「目標を細かく設定することが、負の連鎖を断ち切る秘訣だろう」と提案します。
目標を達成できないという自己嫌悪。
さらなる負の思考を引き起こしていく。
こちら実際に経験ある人。
生きていたらあるんじゃないでしょうか。
私も目標の未達成は多々あるので理解します。
それを無くす方法。
曖昧な目標じゃなくす。
しっかり中身を詰めて具体的な目標にする。
曖昧な目標にならないように注意して目標を立てたいです。
【寝る脳は風邪をひかない (池谷裕二)】
・エッセイ集っていいですよね
【新刊】 池谷裕二の寝る脳は風邪をひかないでした。
エッセイ集はエッセイだからこその視点がある。
特に池谷裕二さんは特定のジャンルで書籍を出版している。
普段は語らないエッセンスも盛り込まれ読んでいて楽しかったです。
今回の書籍からも学べることや「へぇー」と思えることを学べました。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。