・より良い行動や意思決定
昨今は行動しようと言われがち。
もちろん、行動は大切なんです。
ただし、質の良い行動。
闇雲に進むのも考えものです。
本書で言うところになります。
より良い意思決定。
より良い行動を目指す。
この部分はとても大切なことだと思い読ませていただきました。
書名:あなたを変える行動経済学 よりよい意思決定・行動をめざして
著者:大竹 文雄
出版社:東京書籍
出版年:2022年1月24日
ページ数:248ページ
悩み多きすべての人。
行動経済学。
考え方と応用例を紹介してくれているのが本書です。
応用例があるのは嬉しいですよね。
そんな本書を私なりの書評させていただきます。
・若い世代を念頭に行動経済学の考え方と応用例を解説
(P.11) 本書は、そのときの講義をもとにつくられたもので、若い世代を念頭に、行動経済学の考え方とその応用例を解説しています。できるだけ整理した形で、しかもライブ感を持った本になっていると思います。
【目次】
はじめに
序章:直感が邪魔をする
第1章:「もったいない」を考える
第2章:損失は避けたい
第3章:先延ばしの心理
第4章:暗黙の選択の利用
第5章:みんながしています
第6章:ナッジとは何か?
第7章:仕事や勉強の中の行動経済学
あとがき
本書の概要と目次でございます。
「行動経済学」
私はこの分野は興味あります。
過去にも何冊かの書評。
読んでいるから思うことです。
本書からも毎日の行動に活かせる視点。
実践したいと思える部分を含めて書評しますね。
(P.45) 他の勉強をするときに、それまで勉強してきたことがまったく無駄かというと、そうではなく、共通しているところは必ずあります。新しいことにチャレンジするといっても、それまでやってきたことがすべて無駄になるわけではなく、違うように見えても、実はすべて「埋没」しているわけではないということも大事な教訓です。
心理学で「サンクコスト効果」とあります。
それが埋没費用という話。
撤退しようと思う。
でも、ここまでやったから…。
それでズルズル行ってしまう心理状態。
これだけ聞くと一見ネガティブです。
でも撤退したから見えてくることもある。
埋没していないと感じることもあります。
私自身もそうなります。
ネット遍歴は長いです。
だから移転するときや閉鎖するとき。
過去に悩んで悩んでがあります。
その決断を5年後や10年後に改めて考える。
間違っていないし今に活きていると感じる機会が多い。
「実はすべて埋没しているわけではない」
この視点も入れつつ私は活動していきます。
(P.86) 「現在バイアス」はさまざまな場面で観察できます。高校生の皆さんが指摘されたとおり先延ばし傾向があります。典型的には夏休みの宿題がそうです。
現在バイアスの話。
先延ばしの話になります。
私はネットを見て感じる違和感。
「歌い手になりたい」
「ブロガーになりたい」
そういうことを仰る人は多い。
もちろん、私も「ゲーム実況者になりたい」と言う。
これは「環境での先延ばしかどうか」も大きい。
環境が足りずに先延ばししている。
環境はあるのに先延ばししている。
この辺りの把握は大切だと思っています。
ブログに関してはパソコンのスペック。
そこまで要らないでいつでも書ける分野ですよね。
そういう意味では私はとりあえずまず書いてみる。
ブログ書いて実践経験を詰むの大切だと思っています。
(P.154-155) 実は、他人の行動や状況を参照点にするときに、「ピア効果」と呼ばれるものがあります。「友達に影響される」ということですが、いい方向で影響されることもあり、マイナスの場合もあります。
ピア効果。
初めて聞きました。
ただ、別の言葉になります。
ミラーニューロンの影響。
イライラしている場所にいる。
自分もイライラしてしまうみたいな感じです。
周りに影響される。
環境に影響される。
これは「良い意味でも悪い意味でも」です。
しっかり自覚しつつ環境を選び生活したいですよね。
(P.207) 働き方を考えるうえで重要なことの一つは、どうすれば仕事の意欲を高めることができるかということです。それが分かれば苦労はしないという声が聞こえてきそうですが、逆から考えると分かりやすいかもしれません。仕事の意欲が高まらない例を考えればいいということです。
どうすれば仕事の意欲を高められるか。
この辺りは本当に思います。
逆説的に考えてみる。
大竹文雄さんの仰る通り。
日頃から逆側からも考える。
一定の方向からでは無い。
多角的に考える癖をつける。
これは私も日頃から実践していることになります。
【あなたを変える行動経済学:よりよい意思決定・行動をめざして (大竹 文雄)】
・行動経済学は奥深い
【新刊】 大竹文雄のあなたを変える行動経済学でした。
本書を読んでみて改めて思うこと。
「行動経済学は奥深い」
過去にも書籍を読んでいます。
行動経済学を学ぶこと。
日々の生活をいきいきと行動できる視点。
多様な考え方を学べるので本書を読んでみても好きと思いました。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。